スペイングランプリは5月28日決勝が行われました。フェラーリがフロントローを独占しており久々のフェラーリのモナコ制覇の可能性があります。
スターティンググリッド
バンドーンはスペインでマッサとの接触の原因を作ったとされ3グリッド降格、エリクソンはギアボックス交換で5グリッド降格、バトンはMGU-Hとタービンを交換して15グリッド降格+フロア交換のためピットスタートとなっています。
pos | ドライバー | pos | ドライバー |
---|---|---|---|
2 | S. ベッテル | 1 | K. ライコネン |
4 | M.フェルスタッペン | 3 | V.ボッタス |
6 | C.サインツ | 5 | D.リカルド |
8 | R.グロージャン | 7 | S. ペレス |
10 | N. ヒュケンベルグ | 9 | D.クビアト |
12 | S. バンドーン | 11 | K.マグヌッセン |
14 | F.マッサ | 13 | L.ハミルトン |
16 | J.パーマー | 15 | E.オコン |
18 | P.ウェーレイン | 17 | L. ストロール |
PIT | J.バトン | 19 | M. エリクソン |
モナコGP決勝リポート
決勝は78周で争われます。天候は晴れ、路面温度は49℃です。
全車綺麗なスタートでした、さしぶりに何事も無く1周が終わりました。バンドーンはハミルトンに抜かれて13位です。
1周終わりでバトンはSSへ、ウェーレインがUSへ、ピットインしてタイヤ交換義務を終えました。このまま走り切る作戦のようです。
前半戦
ライコネン、ベッテル、ボッタス、フェルスタッペン、リカルド、サインツ、ぺレス、グロージャン、マグヌッセン、ヒュルケンベルグまでがTOP10となっています。
5周目トップ5台は早くも17秒台で走行しています。ボッタスはやはりフェラーリにはついていけません。
10周目レースは全く何も動きがありません、延々隊列がつづいています。ライコネンとベッテルの差は2秒、ボッタスまでは5秒となっています。
全車前の車についていく事が困難で1.5~2.0秒間隔を開けて走っています。増大したダウンフォースでおこる乱流の影響が大きいようです。
15周目ベッテルがペースアップして1.5秒差に詰め寄りました。
17周目ヒュルケンベルグがギアボックストラブルで白煙を上げながらリタイア、ぺレスがSSへ交換と同時にノーズ交換しました。
バックマーカーの影響なのか25周目ライコネンとベッテルの差は1秒になっています。
中盤戦
最初の周回遅れであるバトンの1秒以内にライコネンは近づくのに3周もかかってしまいました。今年の空力規定だと正式ブルーフラッグが1秒以内というのは見直す必要があるようです。
30周目ライコネン-1.5秒-ベッテル-3秒-ボッタスとなっています。
33周目フェルスタッペンがSSへボッタスにアンダーカットをしかけました。
34周目ボッタスがSSへ、ボッタスがポジションキープしました。
35周目ライコネンがSSへ、ベッテルとリカルドは逆にオーバーカット狙いでプッシュしています。
39周目リカルドがSSへ、オーバーカット大成功3位まで躍進しました。
40周目ベッテルがSSへ、オーバーカット成功して1位です。
6位ハミルトン、7位バンドーンはタイヤ交換を行っていません。ハミルトンのUSはまだまだいけますSSではしるトップ勢と同じペースです。
44周目バンドーンがSSへ10位で復帰しています。ポイント獲得チャンスがいよいよやってきました。
終盤戦
45周目ベッテルはSSで最高のペースです。ライコネンに5秒差つけています。
47周目ハミルトンがSSへ、7位で復帰しました。
ベッテル、ライコネン、リカルド、ボッタス、フェルスタッペン、サインツ、ハミルトン、グロージャン、クビアト、バンドーンまでがTOP10です。
52周目ライコネンはSSをうまく使えていないようです、リカルドが4秒差まで急接近しています。ベッテルは10秒前方へ逃げています。
58周目路面温度が56℃まで上昇しています。
4位ボッタスと5位フェルスタッペンが0.7秒差、6位サインツと7位はハミルトンが0.7秒差となっています。
60周目トンネル手前でバトンとウェーレインが接触してSCとなりました。ウェーレインのマシンは横向きにガードレールにクラッシュしましたが無事です。バトンも左フロントが壊れリタイアです。
この間にフェルスタッペンはUSへ交換しています。ぺレスもUSへ交換しています。
SC中に周回遅れを同一周回に戻す時にエリクソンが1コーナーでクラッシュしてリタイアしました。
67周目レース再開しました。バンドーンはぺレスにインに飛び込まれ押し出されてクラッシュしてしまいました。残念な結果となりました。
各車タイヤが冷えてる中で、リカルドが1コーナーの先で壁に接触していました。大丈夫だろうか?
72周目クビアトのインにぺレスが突っ込みクビアトがリタイア、ぺレスはピットインして13位へ
75週目ボッタスとフェルスタッペン、サインツとハミルトンは1秒以内の攻防、ベッテルは後続に3秒差つけています。ライコネン以下は間隔が詰まっています。
78周終了ベッテル、ライコネン、リカルドの順にチャッカーを受けました。フェラーリが1、2フィニッシュの快挙となりました。
モナコGP決勝結果
順 | ドライバー | チーム | Laps | タイム差 | ピット |
---|---|---|---|---|---|
1 | セバスチャン ベッテル | Ferrari | 78 | 1:44’44.340 | 1 |
2 | キミ ライコネン | Ferrari | 78 | 3.145 | 1 |
3 | ダニエル リカルド | Red Bull | 78 | 3.745 | 1 |
4 | バルテリ ボッタス | Mercedes | 78 | 5.517 | 1 |
5 | マックス フェルスタッペン | Red Bull | 78 | 6.199 | 2 |
6 | カルロス サインツ Jr. | Toro Rosso | 78 | 12.038 | 1 |
7 | ルイス ハミルトン | Mercedes | 78 | 15.801 | 1 |
8 | ロマン グロージャン | Haas | 78 | 18.150 | 1 |
9 | フェリペ マッサ | Williams | 78 | 19.445 | 2 |
10 | ケビン マグヌッセン | Haas | 78 | 21.443 | 2 |
11 | ジョリオン パーマー | Renault | 78 | 22.737 | 1 |
12 | エステバン オコン | Force India | 78 | 23.725 | 3 |
13 | セルジオ ペレス | Force India | 78 | 39.089 | 3 |
14 | ダニール クビアト | Toro Rosso | 71 | 1 | |
15 | ランス ストロール | Williams | 71 | 3 | |
ストフェル バンドーン | McLaren | 66 | 1 | ||
マーカス エリクソン | Sauber | 63 | 1 | ||
ジェンソン バトン | McLaren | 57 | 2 | ||
パスカル ウェーレイン | Sauber | 57 | 1 | ||
ニコ ヒュルケンベルグ | Renault | 15 |
まとめ
ライコネンのさしぶりの優勝に期待していましたが、ベッテルはオーバーカットが成功して前に立つと驚異的なペースで差を広げたました。ライコネンに優勝するペースはなかったですね。
フェラーリは2001年以来の1,2フィニッシュとなり、表彰台にすら上がれないメルセデスとは対照的な結果となっています。ポイント差も大きくなっておりメルセデスピンチです。
マクラーレンホンダはバンドーンが惜しかった、SCさえなければ10位になれていたと思いますが、僚友のバトンがじれてウェーレインを撃墜したところから色々起こりました。
スポット参戦のバトンがいい演出をしたのかな?昨日はバンドーンがいい演出をしているし、このモナコのマクラーレンは演出家としては活躍してくれましたね(泣
そろそろ結果が欲しいマクラーレンホンダですが、ホンダのMGU-Hの信頼性は無いし改良版投入の度にグリッドダウンペナルティとなります。
つらいなァ・・。
モナコGPハイライト動画⇒https://www.formula1.com/en/video/2017/5/Race_highlights_-_Monaco_2017.html