レッドブルのガスリー覚醒とも言うべくプラクティス3回の結果です。アタックラップが実にスムーズでタイムも良い、レッドブルの遅れていた空力性能がようやくまとまってきた印象です。
P3ではストレートが速くソフトタイヤで一発タイムが良いフェラーリを、コーナースピードでメルセデスとレッドブルが追う展開になっています。
イギリスGP予選レポート
天候は曇り、気温18℃、路面温度29℃で予選はスタートしました。
Q1
フェラーリはMでアタックに向かった。残り10分ノリスが26秒フラット、ガスリー以外のトップ3チーム5台のマシンは25秒台のタイムで上位独占しています。
残り5分時点で、15位カットラインまでトップからのギャップは1.2秒となる熾烈な戦い。トラックエボリューションは落ち着いたようで、2セット目で大きくタイムアップできていない。
Q1落ちはMAG,KVY,STR,RUS,KUBとなった。カットラインタイムギャップは1.136秒となったQ1であった。
Q2
トップ3チームはベッテル以外Mでアタックへ、ルクレールがQ1に引き続きトップタイムをマーク、ガスリーはフェルスタッペンから遅れる事0.19秒となった。Sでアタックしたベッテルは8位となっており調子が悪い。
気温18℃、路面28℃と若干下がった。ハミルトンだけがMで2セット目のアタックへ、ベッテルはラストアタックで5位に滑り込んだ。アルボンが10位でQ3へ、ルクレールはSでタイム更新している。
フェラーリ2台がスタートタイヤをSにしました。
Q3
アルボンが先頭でピットアウトしていきました。ボッタスが25秒フラットでトップタイム、フェルスタッペンがメルセデス2台に続く3番手タイム、Sを履いたがタイムアップできないフェラーリが不可解です。
2セット目のアタックではハミルトン、ルクレールがタイムアップしてボッタスに肉薄したが、ボッタスの1回目のアタックラップを超えられなかった。アルボンが9位タイムを記録。
イギリスGP予選結果
順 | NO | ドライバー | チーム | Q1 | Q2 | Q3 | GAP |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 77 | V.ボッタス | メルセデスAMG | 1:25.750 | 1:25.672 | 1:25.093 | |
2 | 44 | L.ハミルトン | メルセデスAMG | 1:25.513 | 1:25.840 | 1:25.099 | 0.006 |
3 | 16 | C.ルクレール | フェラーリ | 1:25.533 | 1:25.546 | 1:25.172 | 0.079 |
4 | 33 | M.フェルスタッペン | レッドブル | 1:25.700 | 1:25.848 | 1:25.276 | 0.183 |
5 | 10 | P.ガスリー | レッドブル | 1:26.273 | 1:26.038 | 1:25.590 | 0.497 |
6 | 5 | S.ベッテル | フェラーリ | 1:25.898 | 1:26.023 | 1:25.787 | 0.694 |
7 | 3 | D.リカルド | ルノー | 1:26.428 | 1:26.283 | 1:26.182 | 1.089 |
8 | 4 | L.ノリス | マクラーレン | 1:26.079 | 1:26.385 | 1:26.224 | 1.131 |
9 | 23 | A.アルボン | トロロッソ | 1:26.482 | 1:26.403 | 1:26.345 | 1.252 |
10 | 27 | N.ヒュルケンベルグ | ルノー | 1:26.568 | 1:26.397 | 1:26.386 | 1.293 |
11 | 99 | A.ジョビナッツィ | アルファロメオ | 1:26.449 | 1:26.519 | 1.356 | |
12 | 7 | K.ライコネン | アルファロメオ | 1:26.558 | 1:26.546 | 1.453 | |
13 | 55 | C.サインツ | マクラーレン | 1:26.203 | 1:26.578 | 1.110 | |
14 | 8 | R.グロージャン | ハース | 1:26.347 | 1:26.757 | 1.254 | |
15 | 11 | S.ペレス | レーシングポイント | 1:26.649 | 1:26.928 | 1.556 | |
16 | 20 | K.マグヌッセン | ハース | 1:26.662 | 1.569 | ||
17 | 26 | D.クビアト | トロロッソ | 1:26.721 | 1.628 | ||
18 | 18 | L.ストロール | レーシングポイント | 1:26.762 | 1.669 | ||
19 | 63 | G.ラッセル | ウィリアムズ | 1:27.789 | 2.696 | ||
20 | 88 | R.クビサ | ウィリアムズ | 1:28.257 | 3.164 |
まとめ
ボッタスが地元ハミルトンに勝つ!たったの0.006秒差だがポールポジションを獲得!
3番手ルクレールは0.079秒差となりトップ3は0.1秒以内の接戦となった。
レッドブル2台はベッテルを超える4,5番手となった。注目のガスリーはフェルスタッペンに遅れる事0.3秒となり、とりあえず今まで延々とつけられていた0.4秒を超えた。グッジョブガスリー!
フェルスタッペンはトップからたったの0.183秒差、パーティーモードの差を考えると、レースペースでは戦えそうです。
アルボンは9位タイムを記録、マシンアップデートはそれほどでもないが、要所を抑えるいい走りでクビアトを上回る。本当にいいドライバーだよね。
サインツとグロージャンはQ1タイムならトップ10に入れるのだが、Q2以降でバランスが変わってしまったのか?レースでのサインツの追い上げは中団をかき回すだろう。
決勝レースはフェラーリ2台がSスタート、メルセデスとレッドブルがMスタート、何事も無ければMスタート有利だけどブリティッシュウェザーやクラッシュによるSCが絡めばわからなくなる。
タイヤ保たせ対決、ピットストップ戦略対決、色々な思惑が絡み合う決勝レースは見どころ満載かもしれない。
特にフェルスタッペンのレースペースは何かを起こしそう、ルクレールにも並々ならぬ闘志を感じるし、フロントロー独占のメルセデスだからといって安泰だとは言えない予選の内容だった。
なにはともあれ悩めるガスリーが、きっちりとフェルスタッペンの後ろをキープしたことが収穫である。
フェラーリは2回ストップの作戦でしょうか?
フェルスタッペン ひょっとしてまたいけるかも
決勝は雨になりそうでしょうか?
フェラーリは2ストップの可能性が高いですね。しかしC2に対してのルクレールの決まり具合は完璧だった。
フェルスタッペンはペースは良いはず、ただしここは300km/h以上の時間が長いんです。
レッドブルホンダは300km/h以上の部分が遅いので、ここぞって時のオーバーテイクに手間取った時点できつい。
雨は多分ですが絡みますよ。
パーティモードの差を考えるとシャーシではついに
レッドブルがトップの車になったようで。
1.8秒は速くないと抜けないらしいがオーストリアのような
圧倒的ペースを期待してしまう。
明日はブリティッシュウェザーな1日みたいで単純にはいかない
ガスリー初優勝という波乱も見られる荒れ模様になりそうな天気予報。
AMuSで予選モード差が
フェラーリ–?–メルセデス–10ps–ルノー–20ps–ホンダ
なんて記事があったのですが、現時点ではホンダのスペック3は煮詰められていると感じる。
エンジン単体では差はあまり無く、あとはデプロイ差が大きそうな印象ですね。
波乱でガスリーが優勝したら、みなさん発狂してしまうわw
いつも楽しみに記事を読ませて頂いています。
今回、遂にwガスリーが一皮剥けた感がありそうで、それがうれしくて、初めてコメントさせて頂きます。
フロント回りのアップデートが効いたのか、タッペンセットアップの流用がよかったのか、本人が吹っ切れたのか、はたまたその他の何かなのかはよく分からないですが、諦めの境地になりつつあったホンダファンに、新たな希望を感じさせてくれたガスリーには、なんとしても頑張ってほしいので、この予選5位(タッペンと0.3差)は素直にうれしいです。
明日の決勝は、タッペン共々最高のスタートを決めてもらって、ハラハラドキドキしたいと、切に願うところです。
所で、クビアトがなんかパッとしないですねえ!ムラはありながらも、予選の一発やここ一番のオーバーテイクをしっかり決めて「さすが!」って感じだったのが全く見られず、そろそろ何かやらかしそうな匂い?予感がするのは私だけでしょうか (^^;
やっとアクセルを踏めるようになってきたガスリー、リアの安定はターンインの自信にもつながる。
レッドブルもようやくマシンが良いと言える状態なので、今後大きく挙動が変わる事がなくなります。
安定したマシンでドライビングを詰めていく、あとは本当に能力次第、飛躍に期待しましょう。
クビアトはちょっとダウンフォース削り過ぎたかもしれない、最後の最後でタイヤ機能できず。
トロロッソのエンジニアリングにムラがありすぎるので可哀そうな気もするが、セッティングについて我を通し結果を示すのもドライバーの仕事。
現地の天気予報では、降水確率20%から40%、最高気温が20度となっています。早朝ににわか雨が降る可能性がありますので、ひょっとするとラバーが流れてしまうこともありえます。
明日の天気を考慮すると、フェラーリはC1を機能させられないと判断したのかもしれません。C3→C2では逃げてる間に雨を待つ作戦だと思われますが、上手くいくでしょうか…
2列目にルクレールとフェルスタッペンが並びましたね。
これは楽しみでもあるけどスタートがちょっと心配でもありますね。
またまた0.4秒差かと思ったら0.3秒笑
シルバーストーンの全長を考えると上出来なのかな。
それにしてもレッドブルはシルバーストーンでもっと苦戦するかと思ってたけど、車体もPUも仕上がってきたようですねえ。
私的には0.2秒差で上出来だと思うのでもう少しですよ。
フロントを少し変えた事で安定したリア挙動とフロアダウンフォース、シーズン半分でやっとレッドブルの本来の姿になってきました。
しかしメルセデスはほとんどいじってないので、ここぞって時まで温存してるんだろう。
ターボラグが低速コーナーで発生してたらしく
ポール逃したとフェルスタッペン。
だとしたらどれだけ速いのレッドブル。
パーティなしでこの差は驚異的な車に仕上がった。
レッドブルホンダ、やっと2人のドライバーのパフォーマンスが揃いはじめ、チームとして戦える状態になり、パッケージとしてもフェラーリと肩を並べる?所まできて安心しました。
気になるのはフェルスタッペンが訴えているラグで、PU側の問題であればテレメトリでも確認出来るはずですが田辺さんは特にコメントしていない事から、ブレーキバイワイヤーの問題ではと思います。いずれにしても、予選までに修正出来る領域なら改善して欲しいですね。
そうすれば、決勝は天候含めて波乱が予想されオーストリアの再現も夢じゃない!
コメント訂正です。
フライバイワイヤーの間違いでした。
度々の自己訂正すみません。
あるニュースソースで田辺さんから以下のコメントが出ていました。
・ラグはホンダPU4台とも程度差はあるが特定のコーナーで発生していた。
・ロングランモードでは現象は出ていない。但し、当然だが予選モードの改善は行う。
フェルスタッペンみたいに極限まで攻めないと感じないレベルかもしれませんね。
オーストリアでタッペン車にのみ入った新型Fウイングは、アウトウォッシュを改善したようですね。フロアからディフューザで発生するダウンフォースが改善されてコーナー出口で踏めるようになったから加速も良くなった感触です。
ガスリーのドライビングスタイルを細かく解説した情報は見つからないので何となくの印象でしかないですが、トロロッソ時代からチームメイトより加速ラインの取り方が上手くてコーナー出口がアグレッシブな気がします。
レッドブルのドライバーは昨年まで、ハードブレーキングの名手のリカルドと、ブレーキング時にダイナミックにライン変更するフェルスタッペンの組み合わせだったから、かなりフロントエントリーな開発傾向の車だと思いますが、それだとガスリーのドライビングスタイルとは合わないから、今年のアウトウォッシュを失ったRB15とガスリーは相性が悪かったのではないかと。
コーナーを飛び出してくるガスリーの勢いが明らかに良くなったので、この先が楽しみになってきました。チームメイトが速くなれば、タッペンの性格ならより闘争心を燃やしてパフォーマンスアップするでしょうし。
フェルスタッペンがラグがどうこういってたのが気になりますね
ドライバビリティがいい(≒ラグがない)ってのが以前のホンダの(当時は数少ない)売りだったのに、どうしてそうなったのか
パワーが出るようになったのにターボの制御が追い付いてないとかならソフトでなんとかなるはずだけど、なんかメカ的な、簡単になおせないものだとしたら……
フェルスッタッペンがなんか覚醒して、PUの動作がついてこられないだけだったりしてw
低速コーナーのラグ問題は心配ないと思います。
MGU-HによるEブーストを減らした可能性、デプロイ生成のタイミングのズレなど、予選用マッピングがちょっとだけ不完全だっただけだと思う。スペック3用の予選モードマッピングを改良した結果ですから、まだまだ発展途上なホンダと思えばいい。
その分ストレートでのデプロイが多少なりとも長くなっているので、ほぼ帳消しな動作だと思います。
全開率が上がった2017年よりEブーストはかなり減っているので、今年さらに上がった事でよりPUセッティングは難しくなっている。
アクセル操作に対するPUの稼働については、私のわかる範囲で今後解析しようと思います。
ベッテル前回オーストリアGPの予選確か9番手。そして今回予選6番手・・・ルクレールと対照的。皮肉なことに。完全にスランプに陥っているのか?
ベッテルのドライビングスタイルとフェラーリのマシン方向性が全然合っていない、これは昨年から始まっています。
今年のアップデートもルクレール寄りになってしまっているのではないでしょうか。
ルクレールに合わせているのではなく、マシンコンセプト上の問題が大きい気がします。
ベッテルはブレーキングで詰める、どっちかと言うと突っ込みタイプ。そこへフロント荷重不足なマシン。
どんなマシンでも乗りこなせるアロンソとは違ったドライバーだと思いますね。