今年最後の低速サーキット(ポールラップ平均速度189km/h)であるシンガポールGPでは、ダウンフォースの最大化が必要となる。そんなマリーナ・ベイで見えたエアロアップデートの比較画像を見ていきます。
フェラーリ:リアウィング
とうとうお前もか!フェラーリもマクラーレンタイプのリアウィングを採用。翼端板にスリット明けてフロアとリアウィングメインプレートとの間の流速を上げる。
この処理はドラッグが増えるので、使い分けられて行くと思われる。
レッドブル:バージボード
バージボード側面部分のエレメント数が4⇒3に、フロアとの結合部分のデザインを変更している。
ルノー:バージボード
側面部分が小さくてインパクトに欠けていたが、レッドブルをほぼ完コピしてきた。
フォースインディア:バージボード・フロア
高速サーキットで速いフォースインディア、今回の低速サーキットでも速かった。低速域で気流の安定性が確保できているようです。
バージボード先端をボックスタイプに変更、先端部分から気流を下側に向ける事ができる。
フロアのボルテックスジェネレーターを増加させている。
フロア下に流れる気流を渦流にして、気流を安定させる。
バージボード周辺は渦流発生装置の宝庫と化した。後方で渦流が合流して後続車に悪影響を与えるとFOMのブラウンは公表しているが、2019年もここの規制が緩いのはどうなのか?
2021年に向けて大改革されるであろうポイントの一つです。
予算規模だけならフォースインディアもトロロッソもさほど変わらないのに、なんでこんなに差がついちゃうんですかね、フロアとサスペンションについては失敗だったんですかね。キーさんに変わるデザイナーと1月に辞めた空力担当エンジニアはどうするんでしょ。
風洞(風)で空力(風力)の問題は何か?
液体や気体は密度の違い(温度、湿度、大気構成物質)で動く物に纏わり付が変わります。この変化は流速では見えません。
何故なら、この変化は動く物に現れ元に戻ろうとする力だからです。
大和(戦艦大和)計画での船体形状研究は大規模な施設(今でも世界最大だったと思います。)を作って、船体模型を動かし波の影響や船体浮力応力等から形状を検討し独特の消波ブロックを考案しています。(40年前に知った話です。)
大気、空気は液体より動きが早くて可視化が難しく、しかも、昔の撮影機器は範囲を限定します。苦肉の策で考え出されたのが現在の風洞です。
ですが、風の流れで解るのがウイングの大きさやフロアー、ディフューザーの形で車体への力のあらましです。
動く物に対する影響(粘性と呼ばれる反力や応力それに密度の変化による圧力)は知ることができません。
風洞に数億を掛けるのであれば、数百メートルの大気状態の可視化の為の霧箱(放射線を見るためにドライアイス等のスモークを発生させた箱)を作りその中をF1カー(ラジコン)を走らせ、4方から高速度カメラで撮影した方が空力の問題が解ると思います。
これで解るのは、ウイングの形状での違い、車体形状や凹凸での違い、ディフューザー形状での違い、タイヤ等々全てでの大気の変化と、収まりです。
空気の粘性が動く物に対する影響を利用したのがボルテックスジェネレーターではないでしょうか?全ての気体液体は壁面に沿って流れるという理論が解析できていなければそういったエアロパーツは作れない気がします。航空力学ではかなり研究が進んでいますし、コンピューターによるシミュレーションの精度もかなりの物だそうです。
度々問題になりますが箱の中の実験ではF1にとって一番重要なコーナリング中の風の流れを正確に再現できないところですね。航空機とは違いF1には大きく更に回転し変形するタイヤという物が付いていますのでより難しくしています。
ですからエアロがアップデートされても大してタイムに繋がらないのはコーナリング中の空力の効率が上がらなかったと言えそうです。
層流(空気がきれいに流れる状態)が維持できてれば、本来渦作ってかきまぜてやるボーテックス(渦)ジェネレーター(発生器)は不要というか、むしろ空気抵抗になるのでつけないんですが、形に無理があって空気がよどんでしまうような場合には、よどんだ空気を渦で吹き飛ばす感じで、渦を作ってあげたほうが抵抗が少なくきれいに空気が流れるようになったりします。
皆さん、素晴らしい知識をお持ちで素晴らしい。
風洞は基本的にストレートラインの状態しか空力特性を確認できないので支障がでますよね。
ザウバーの風洞はなんとターンテーブル付きだとか!
CFD技術の発達により空力開発は80%近くがCFDとなっている今、風洞の重要性は下がる一方。
なるほど納得なボルテックスの使い方ですね。空気を遮って流れが悪そうなところに向けて、そのようなパーツが多く見受けられますね。また一つ勉強になりました。ありがとうございます。
「講釈師、見てきたような嘘をつき」と言います。・・・学問、シミュレータは範囲を決めた解釈での想定です。科学は範囲が決められた、収束(0)と拡散(Max)の虚実、ウソです。
だから、結果が大体になります!変化で示される自然(相対又は波長)は範囲が無いのです!事実(真実)は見ている者(第三者)が知る変化(範囲で知る事)、起こって初めて知るのですから、何故起こったのかは知ることが出来ないのです。
本には載っていません。あっ、素粒子の不確定性か・・・意味がない様な!
だから面白く、事実(真実)は無限にあると言えるのです。
他人はそれそれの事実(真実)を知っている知識、学問で語ります。
風洞や空力(学問)を重視すると言うキーの新車説明時の様に、学んだ知識、学問は正しい、絶対と考えた者(盲信者、カルト)がより多くの駄作を作るように思います。
失敗で疑い、流れを密度変化(物質等総ては密度の違い)と考えるとか、別の経験での知識、学問で考え直した者がより良いモノを作ると考えます。
その考え、知恵が人の個性と私は思います。
学のではなく、科学しましょう! と言いたいです。
テスト:洞爺湖の中島