F1サーカスはテストの地であるバルセロナに戻ってまいりました。開幕前に走り込んでいるサーキットだけに各ドライバーの習熟度は同じ、純粋にマシン性能差が浮き彫りになります。
レース自体はいつも隊列走行が延々と続きますが、今年は何が起こるか全く見当もつきません。ピレリはタイヤを0.2mm薄くした仕様を持ち込むのでチームがどうタイヤを使いこなすかにかかっています。
スペインGPのタイヤ選択
ウィリアムズのソフト1セットってどうなの?使えないから減らしたのか。
2017年のタイヤ戦略
2017年タイヤの状況
ハミルトンはミディアムにすぐに見切りをつけ3スティント目にソフトへ交換。終盤ミディアムで走行するベッテルをコース上で抜いて優勝。
車が軽くなった終盤では20周以上走ったソフトとミディアムのペースは変わらなかった。タイム的なおいしい部分ではソフトは20周、ミディアムは35周ぐらいだろう。
2018年のタイヤの状況は?
5段階指標 | AUS | BHR | CHN | AZE | ESP | MON | CAN | AUT | GBR | HUN | BEL | ITA | SIN | RUS | JPN | USA | MEX | BRA | UAE |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ダウンフォース | 4 | 2 | 2 | 2 | 4 | 5 | 2 | 3 | 4 | 4 | 2 | 1 | 5 | 4 | 3 | 3 | 4 | 4 | 3 |
路面グリップ | 1 | 4 | 3 | 2 | 4 | 1 | 1 | 2 | 4 | 4 | 4 | 2 | 1 | 4 | 4 | 2 | 2 | 3 | 2 |
路面の荒さ | 3 | 5 | 3 | 1 | 2 | 1 | 1 | 1 | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 | 2 | 3 | 3 | 2 | 3 | 2 |
タイヤ横方向 | 2 | 3 | 4 | 2 | 4 | 1 | 1 | 3 | 5 | 4 | 4 | 2 | 2 | 5 | 5 | 4 | 2 | 4 | 3 |
タイヤ全体 | 1 | 3 | 4 | 3 | 4 | 1 | 2 | 2 | 5 | 3 | 5 | 5 | 1 | 2 | 5 | 3 | 3 | 3 | 2 |
路面の粗さが昨年4⇒2に訂正されている。再舗装されたためスムーズになったカタロニアサーキット。
ダウンフォースをかなりつける中高速コースのため、全体指数は4とかなり高めです。
タイヤのデグラデーション
昨年よりもタイヤ種類は1段階柔らかいが、実質2段階柔らかい設定となる今年。加えて0.4mm薄くするタイヤはどう機能するのか?全くもって予想が困難です。
SSは15laps、Sは20laps、Mは30lapsってな感じにしておきます。
まとめ
カタロニアサーキットは空力による安定感がもっとも重要となるため、前走者に近づく事は困難となる。スタートでのポジション争いが、勝敗を決すると言ってもいいぐらいだ。
タイヤ設定が今年はいい要素になるのは確かでしょう。予選で使った3lapOLDのSSはフルタンク状態で何周いけるか?私的には10周ぐらいで落ちてほしいけど、スムーズな路面の影響がどの程度なのかわからない。
トップ3チームはQ2をSクリアしそうな選択、予選前でM1,S2,SS4が主流になるかな。
Sスタートで新品SとMを使うのが決勝での妥当な作戦となるっぽいですね。
各チームはデータが揃っている中でのグランプリとなり、セッティングへのシビア差が速さに表れるでしょう。
また、トロロッソホンダの現状の位置を知るための重要な一戦となる!良い結果に期待したいですね。
ハートレーのシートが危ういという報道もありますし、もう一度結果を期待したいところ。
スペインGP後のテストでF2参戦中のショーン・ゲラエルが乗るみたいですね。
GP2,F2通算今年で4年目のゲラエルですけど成績は思わしくない、ハートレーの代りにはなりえない。
ハートレーは確かにガズリーより見劣りしますが、マシンを機能できていない今の段階で判断する事ではないでしょう。
スペインではミスなくルーティン通りに結果を出す事が重要なのは確かですね。
次はモナコ、モントリオールとなって不得意であろうフェンスに囲まれたコースになるし、頑張ってほしいです。