イギリス・シルバーストンサーキットで行われた予選はたったの0.044秒差でハミルトンがポールポジションを獲得した。それは奇しくも彼のカーナンバー44だった。
息が詰まるほどの接戦にテレビ画面に釘付けになりました。
2017年はメルセデスとフェラーリの差は+0.5秒もあったのですが、今年のフェラーリはメルセデスのコンセプトを真似てロングホイールベース化、高速度域のドラッグ減少・ダウンフォース・安定性を手に入れている。
それがいかんなく発揮されてこの僅差ベッテル+0.044秒差、ライコネン+0.098秒差となっている。
ここ数年ハミルトンが強すぎるため、レース中は意識を失うほどの暇なレースとなるが、今年は違うんじゃないか!
予選タイム比較TOP4
各セクターごとのタイムギャップ
順 | ドライバー | S1 | Gap | S2 | Gap | S3 | Gap | TIME | Gap |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ハミルトン | 27.520 | 34.708 | 23.664 | 1:25.892 | ||||
2 | ベッテル | 27.516 | -0.004 | 34.758 | +0.050 | 23.662 | -0.002 | 1:25.936 | +0.044 |
3 | ライコネン | 27.512 | -0.008 | 34.911 | +0.203 | 23.567 | -0.097 | 1:25.990 | +0.098 |
4 | ボッタス | 27.702 | +0.182 | 34.817 | +0.109 | 23.698 | +0.034 | 1:26.217 | +0.325 |
各セクターごとのスピードギャップ
順 | ドライバー | S1 | Gap | S2 | Gap | SPDT | Gap | Finish | Gap |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ハミルトン | 313 | 270 | 320 | 251 | ||||
2 | ベッテル | 315 | +2 | 268 | -2 | 324 | +4 | 258 | +7 |
3 | ライコネン | 317 | +4 | 268 | -2 | 325 | +5 | 257 | +6 |
4 | ボッタス | 310 | -3 | 268 | -2 | 319 | -1 | 252 | +1 |
こうしてベストデータではなくベストラップ時のセクタータイムとスピードを見ると。コーナーで速いハミルトンが浮き彫りになります。
特にセクター2に多く点在する高速コーナーではわずかに抜きんでている事がわかります。
ハミルトンの各コーナー通過速度
AMuSのマイケル・シュミットさんの記事によるハミルトンのコーナー通過速度
- アビー (ターン 1) : 310 km/h
- コプス (ターン9): 295 km/h
- マゴッツ (ターン 10+11): 312+303 km/h
- ベケッツ (ターン 13): 216 km/h
- ストウ (ターン 15): 230 km/h
ハミルトンはベッテルよりもベケッツで7 km/h速く。ターン16,17のシケインが異様に速いとの事、そのため最終コーナーアペックスで5 km/hも速いと言う。
フェラーリの二人が同等レベルの走りをしているが、メルセデスは違う!ハミルトンの腕で速く走らせている。
メルセデスのエンジニアはフェラーリのスペック2エンジンは、メルセデスを上回っていると分析しているらしい。ストレートの後半でより多くのパワーを発生しているとの事。
ハミルトンのポールポジションラップ⇩
https://www.formula1.com/en/video/2018/7/ONBOARD__Lewis_Hamilton’s_Great_Britain_pole_lap.html
まとめ
シルバーストンのような全域で速いサーキットは見ていて迫力がありますよね。
そんなスピードで突っ込んで大丈夫なのかぁ~。あれ?アンダーでてない!曲がってる・・って想像をはるかに超える状況に気持ち悪くなります(笑)
決勝ではどうなるかなぁ?気温が上昇したオーストリアの決勝ではフェラーリが素晴らしいタイヤマネージメントを見せたが、0.4mm薄いタイヤになったこのシルバーストンでは熱だまりが発生しにくくメルセデスに有利となるか。
ポールをとったハミルトンの方がレースでは不安要素が多いです。5連覇も見たいがハミルトンが敗れるイギリスGPも見たい。あぁ~もどかしい。