なにかと問題になっているF1新予選方式は開幕戦後に撤廃の方向で動いていましたが、たった1戦で判断するには時期尚早となり。第2戦も新予選方式を採用することになりました。
問題点は現状Q3でのアタックが1回しかできないため、最後の最後で盛り上がりに欠ける点です。
なぜQ3でアタックできないかを、もう一度おさらいしてみます。
予選前のタイヤセットの残数
- ピレリが指定した3セット(Q3用含む)
- 自由選択した4セット
上記のような状態になっている、となると各ドライバーは自由選択した4セットはすべて予選用の一番ソフトなタイヤにせざるをえない。
この4セットでQ1(16分間)、Q2(15分間)を突破するトップチームといえどもノックアウトの始まるQ1の7分・Q2の6分までに一度アタックが必要となる。
そして安全策のためもう一度アタックするとQ1で2セット、Q2で2セット使ってしまいQ3では専用タイヤ1セットしか残っていない状態となる。
Q3(14分間)では5分からノックアウト発生のため一度アタックが必要となってしまう、再度アタックするタイヤが無いと言う状況ができてしまう。
予選最後の3分間は時間経過を待つばかりで、予選中だというのにマシンを降りて計測に向かってしまうドライバーが多かった。
結論から言うとタイヤが足りないんです。以前から思っていたんですが、GP期間で使えるタイヤセットが少ないと思っていました。単純にいけば予選前のタイヤを1セット増やせばいいんですがね。
タイヤが3種類になり決勝戦略が分かれる
今年からドライバーが使えるタイヤが3種類に増えた事により戦略の違いが、明確に表れた開幕レースでした。
ハミルトンがSS⇒M、ロズベルグはSS⇒S⇒M、ベッテルはSS⇒SS⇒Sなど、1ストップと2ストップに作戦が分かれていました。
ただ赤旗中断により、ポジションで優位に立つ戦略を選択するドライバーが多く、1ストップが今回が正解でした。
ただこのオーストラリアのサーキットは抜けないのが特徴の一つなので、このような結果になっていますが、ロングストレートが多いサーキットではDRSでオーバーテイク可能ですので多様な作戦が期待できると思います。
予選もタイヤも今年始まったばかりの新ルールなので、たしかにたった1戦で判断するのは速いですね、Q3進出するトップチームがいかにタイヤを温存できるのか?
そんなところに注目してバーレーンGPを見てみましょう。