直前のP3は雨とウェット路面となったイスタンブル・パーク、ホンダ勢は良いラップを走り上々の結果でした。
ハミルトンは10グリッドペナルティ、サインツは最後尾が確定しています。
フェルスタッペンはチャンピオンに向けて予選でフロントローを確保したいところ、ペレスも調子が良く援護射撃に期待できます。
トルコGP予選レポート
天候は曇り、気温18℃、路面温度22℃で予選はスタートしました。
Q1
雨が降ってきそうな予報のため、スリックで早めにタイムを出すためにピットロードで並びが発生しています。
チャージラップが出来すに走り続ける各車、ミニレース状態になっています。
残り10分、パラパラと雨が降ってきています。
残り8分、ガスリー25.4,ルクレール25.7、ボッタス25.7、ノリス26.0、フェルスタッペン26.0となっているトップ5です。
パラパラ降っていた雨は止んでいます。
チャージラップを挟んでアタックした方が、タイムの出る状況に変わりました。
時間ギリギリで目まぐるしく変わる順位、ミックがQ1突破!リカルドが敗退になってしまいました。
Q2
角田はソフト、他のドライバーはミディアムでコースインしています。
残り4分、ハミルトン23.5、ボッタス23.7、フェルスタッペン24.0,アロンソ24.0、ガスリー24.1、角田24.4となったトップ6です。
2セット目もミディアムでコースインしている各車です。
ミディアムは温まりが悪いため2周のウォーミングラップが必要、ハミルトンが異常な速さを見せています。
角田はソフトでQ2クリアしました。
Q3
路面温度は23℃、セクター1はまだ所々濡れている状態です。
角田はタイヤが無いため、1セット目は一人ミディアムでコースインしています。
ボッタス23.0、ハミルトン23.0、フェルスタッペン23.2、ガスリー23.5、ペレス23.7、アロンソ23.7となった1セット目のアタックです。
残り4分、ハミルトンが早めにコースイン、完璧なウォームアップランとクリアラップを狙っているようです。
残り2分、ハミルトンが22.8秒台のトップタイムを記録。
他のドライバーも続々アタックに入っています、ルクレールが最後に4位に飛び込んできました。
トルコGP予選結果
POS | NO | DRIVER | CAR | Q1 | Q2 | Q3 | Gap |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 44 | L.ハミルトン | メルセデスAMG | 1:24.585 | 1:23.082 | 1:22.868 | |
2 | 77 | V.ボッタス | メルセデスAMG | 1:25.047 | 1:23.579 | 1:22.998 | 0.130 |
3 | 33 | M.フェルスタッペン | レッドブル | 1:24.592 | 1:23.732 | 1:23.196 | 0.328 |
4 | 16 | C.ルクレール | フェラーリ | 1:24.869 | 1:24.015 | 1:23.265 | 0.397 |
5 | 10 | P.ガスリー | アルファタウリ | 1:24.704 | 1:23.817 | 1:23.326 | 0.458 |
6 | 14 | F.アロンソ | アルピーヌ | 1:25.174 | 1:23.914 | 1:23.477 | 0.609 |
7 | 11 | S.ペレス | レッドブル | 1:24.963 | 1:23.961 | 1:23.706 | 0.838 |
8 | 4 | L.ノリス | マクラーレン | 1:25.138 | 1:24.642 | 1:23.954 | 1.086 |
9 | 18 | L.ストロール | アストンマーチン | 1:25.511 | 1:24.601 | 1:24.305 | 1.437 |
10 | 22 | Y.ツノダ | アルファタウリ | 1:25.409 | 1:24.054 | 1:24.368 | 1.186 |
11 | 5 | S.ベッテル | アストンマーチン | 1:25.787 | 1:24.795 | 1.927 | |
12 | 31 | E.オコン | アルピーヌ | 1:25.422 | 1:24.842 | 1.974 | |
13 | 63 | G.ラッセル | ウィリアムズ | 1:25.417 | 1:25.007 | 2.139 | |
14 | 47 | M.シューマッハ | ハース | 1:25.555 | 1:25.200 | 2.332 | |
15 | 55 | C.サインツ | フェラーリ | 1:25.177 | 2.309 | ||
16 | 3 | D.リカルド | マクラーレン | 1:25.881 | 3.013 | ||
17 | 6 | N.ラティフィ | ウィリアムズ | 1:26.086 | 3.218 | ||
18 | 99 | A.ジョビナッツィ | アルファロメオ | 1:26.430 | 3.562 | ||
19 | 7 | K.ライコネン | アルファロメオ | 1:27.525 | 4.657 | ||
20 | 9 | N.マゼピン | ハース | 1:28.449 | 5.581 |
まとめ
10グリッドペナルティのあるハミルトンが1番時計を記録!
全てを完璧にコントロール、Q3ではトラックエボリューションよりも、タイヤのウォームアップと乱流の無い完全なクリアラップを取る作戦が見事に的中した。
Another super Saturday from @LewisHamilton as he finishes quickest in qualifying 🚀
The reigning champion faces a 10-place grid penalty on Sunday, handing pole to his teammate @ValtteriBottas #TurkishGP 🇹🇷 #F1 pic.twitter.com/oFGpWFrDlK
— Formula 1 (@F1) October 9, 2021
ボッタスが2番手タイムでポールポジションとなり、メルセデスチームとしては思い描いている最高のシナリオを辿っている。
レッドブルはフェルスタッペンをもってしても0.3秒差の3番手タイム。
ホンダ勢はセクター3でエネルギー切れが起こっていたようで、上がりすぎた全開率にマッピングが完璧に合わせられなかったみたいだ。
ラバーが無く路面がグリーンな場合、メルセデスが速いのは昔からの事ですが、それにしても速いなぁ・・。
レースでラバーインしてくると速さが拮抗していくだろう。
ハミルトンは、金曜日に比べるとウィングダウンフォースレベルを、ボッタスと同様な上げ方向にしている。
レッドブルは、ハイレーキな分メルセデスと比べるとウィングダウンフォースが少ない、低中速コーナーの切り返しにはどうしても弱いので、この差は仕方がないのかもしれない。
久しぶりに角田がいい走りを見せてくれた。
Q3最終アタックには不満だが、まぁとりあえず上出来と言っていい。ソフトスタートでどこまでマネージメント出来るかが鍵。
ペレスのQ3最終のセクター1タイムを見た瞬間、う~ん・・・となってしまった。
今回は良い感じでマックスの後ろにつけていただけに残念な最終アタックだった。
フェルスタッペンが耐える、ハミルトンが攻める、今回も一風変わった面白いレースが見られる事に期待です。
マックスとハミルトンの差がコンマ3秒というのは、これから残り7戦を残してマズいのでは…というギャップに感じましたが、そこまで悲観視する必要はないでしょうか?
メルセデスはロシアで試した新型ウイングやフラッシュなPUが効いているのかどうか…
メルセデスとレッドブルはDRSデルタの差が大きい。
P2のターン12手前の大まかなデータですが
・ハミルトン300→325(DRS)
・ペレス307→325(DRS)
・フェルスタッペン301→323(DRS)
ここは2つのストレートがDRSゾーンなので、ウィング特にフラップでダウンフォースを稼ぐのは理にかなっている。
メルセデスはDRSを開いたときにドラッグが上手に減るような仕組みを持っているかもしれない。
河井チャンも言ってましたが、どうもRBはボディでのダウンフォースが出過ぎてるような・・・ウィングで調整出来るシロが少ないんでしょうね。リアウィングを色々いじってるみたいですが、やり過ぎると前後バランスが狂ってしまうんでしょうね。
くるっと回ってガツンと立ち上がる一辺倒な乗り方でしかタイムが出ないレッドブル。
必然的にフルスロットルが早く、エネルギー消費も早くなる。
中途半端にコーナーアベレージを稼ぐ乗り方が要求されるコースでは分が悪い。
ご説明頂きありがとうございます。メルセデスが予選で強い理由はそこにもあるということですね。決勝では、レッドブルの方がリアウイングは薄そうなので、オーバーテイクに期待したいです。
レッドブルの低中速コーナーの弱さは重心が高いことに因るもの
対してメルセデスの強さは低重心と低内圧タイヤに因るもの
ダウンフォースの強弱ではないと思います。
モナコで勝ってますぜ
面白いグリッドポジションです。
ボッタスはマックスを押さえて、ハミルトンの上がりを待つか?
ペレスはハミルトンの壁となってマックスに追い付かせないか?
メルセデス、レッドブルホンダ双方のセカンドドライバーがエースドライバーに援護サポート出来る絶好のシュチュエーション?
ハミルトンに蓋役はペレスよりアロンソに期待してしまう。また超絶技巧で魅せてほしい。ガスリーにも期待。
ICEもリフレッシュしてハミルトンは、前方のドライバーを次々とクリアして上がって来るでしょうが、
アロンソが最大の関所かも知れないですね。
クリアするのに手間取っている間、ボッタスがフェルスタッペンに抜かれていると厄介でしょうね?
ハミルトンにすればボッタスに、マックスを押さえ続けてくれ~って感じですね。
期待のアロンソ0周で後方ワープ、最大の重し蓋は角田君だった件。8周に渡って抑え込んで、見事でした、目立ったし。
ガスリーやフェルスタッペンがアタックする度にセクター1で全体ベストを更新したりしつつセクター3が伸びずにいたのはPUのマッピングの影響もあったのでしょうか?
ガスリーなんかセクター2まではフロントローいけるんじゃないか?なペースなのにセクター3は自己ベストすら更新できず・・・みたいな感じで、最終コーナーあたりは滑りやすくてトラフィックによってはクリアに走れなかったのもあったでしょうが、見ていてちょっとフラストレーションが・・・。
裏ストレートで全体的にERSエネルギー切れになっています。
全開率が上がって、フルスロットル区間が多くなり足りなくなった。
セクター1,2でセーブするべきところを見誤ったのかな?
マックスが金曜日出遅れた事で、本当のフルスロットル区間がわからなかった。
そしてFP3の雨で確認できず。
セクター3のタイムの伸び悩みはデプロイ切れと言うよりも単純にタイヤが1周アタックに耐えられないからでは?
あまり話題になってないけど今年のトルコはタイヤに相当厳しい路面になってると思う。
決勝も1ストップの予想が多いけどミディアム→ハードじゃ無理なんじゃないかな。