プラクティス3ではフェラーリとメルセデスが速さを見せている。ベッテルとハミルトンのポール争いが期待されているが、雨が降りそうな天気の中で、速くタイムを出さなければならない焦りをコントロールし集中力を維持できるドライバーの戦いとなる。
予選レポート
天候は曇り、気温23℃、路面温度38℃で予選はスタートしました。
Q1
全車がSSでアタックに向かっている1セット目ではトップ3チームとハース、ザウバーが速さを見せた。トロロッソはクリア圏外に沈んでいる。残り3分を切ったところで雨が少し降り始めた。
トロロッソの2台はこのギリギリのタイミングでフィニッシュラインを通過ガスリーは12位、ハートレーは17位でクリアできなかった。
Q2
雨はトラックを濡らすほどではないがいつ強くなるのかわからない、1回目は全車SSでアタックしている。ガスリーはこのアタックで7位タイムを記録する。
フェラーリは早めにSで2回目のアタックを敢行してSSタイムを上回る。メルセデスとレッドブルもSでアタックするが雨が少し降りタイム更新できなかった。
ルクレールだけが時間ギリギリの中タイム更新8位に飛び込んだ。ガスリーは10位でQ3進出を果たしている。
Q3
気温は21℃、路面温度は31℃となっている。1回目のアタックからフェラーリとメルセデスの速さが際立つ、ハミルトン・ベッテル・ボッタス・ライコネンの順となりこの4台の差は0.155秒の僅差となった。
2回目のアタックではほんの少しの雨がドライバーを惑わせたのかタイム更新出来たのはハミルトンとエリクソンのみ。チャンピオンハミルトンがポールポジションを決めた。
ブラジルGP予選結果
順 | No | ドライバー | チーム | Q1 | Q2 | Q3 | Gap |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 44 | ルイス ハミルトン | Mercedes | 1:08.464 | 1:07.795 | 1:07.281 | |
2 | 5 | セバスチャン ベッテル | Ferrari | 1:08.452 | 1:07.776 | 1:07.374 | 0.093 |
3 | 77 | バルテリ ボッタス | Mercedes | 1:08.492 | 1:07.727 | 1:07.441 | 0.160 |
4 | 7 | キミ ライコネン | Ferrari | 1:08.452 | 1:08.028 | 1:07.456 | 0.175 |
5 | 33 | マックス フェルスタッペン | Red Bull | 1:08.205 | 1:08.017 | 1:07.778 | 0.497 |
6 | 3 | ダニエル リカルド | Red Bull | 1:08.544 | 1:08.055 | 1:07.780 | 0.499 |
7 | 9 | マーカス エリクソン | Sauber | 1:08.754 | 1:08.579 | 1:08.296 | 1.015 |
8 | 16 | シャルル ルクレール | Sauber | 1:08.667 | 1:08.335 | 1:08.492 | 1.054 |
9 | 8 | ロマン グロージャン | Haas | 1:08.735 | 1:08.239 | 1:08.517 | 0.958 |
10 | 10 | ピエール ガスリー | Toro Rosso | 1:09.046 | 1:08.616 | 1:09.029 | 1.335 |
11 | 20 | ケビン マグヌッセン | Haas | 1:08.474 | 1:08.659 | 1.193 | |
12 | 11 | セルジオ ペレス | Force India | 1:09.217 | 1:08.741 | 1.460 | |
13 | 31 | エステバン オコン | Force India | 1:09.264 | 1:08.770 | 1.489 | |
14 | 27 | ニコ ヒュルケンベルグ | Renault | 1:09.009 | 1:08.834 | 1.553 | |
15 | 35 | セルゲイ シロトキン | Williams | 1:09.259 | 1:10.381 | 1.978 | |
16 | 55 | カルロス サインツ Jr. | Renault | 1:09.269 | 1.988 | ||
17 | 28 | ブレンドン ハートレー | Toro Rosso | 1:09.280 | 1.999 | ||
18 | 14 | フェルナンド アロンソ | McLaren | 1:09.402 | 2.121 | ||
19 | 18 | ランス ストロール | Williams | 1:09.441 | 2.160 | ||
20 | 2 | ストフェル バンドーン | McLaren | 1:09.601 | 2.320 |
まとめ
路面を濡らすほどの雨ではないが、ほんの少し路面グリップに影響を与えた。そんな中で的確なタイミングとタイヤの使いどころが上手かったハミルトンがポールポジションとなった。
フェラーリ勢が奇襲とも言うべくQ2をSクリアする事が成功しているので、決勝では戦略の違いによる勝負が面白くなりそうだ。
ミッドフィールド勢はザウバーとハースが一歩抜け出す速さを見せている、アタックのタイミングによりザウバー勢が4列目を獲得しているが速さに差があるわけではない。
しかしフォースインディアはどうしたのか?ハースやザウバーが速い事からも比較的にロングホイールベース車両でパワーがある車が速いのだけど、明らかにグリップレベルが悪いようだった。
トロロッソはガスリーが渾身のQ2アタックでQ3進出したが前とは0.4秒も差があり10位は上出来、決勝ではマグヌッセンを抑えきるのは難しそうだ、フォースインディア勢が勝負相手となるだろう。