マクラーレンホンダとしては、このオーストリアGPはパートナーシップしてからで最高の結果だったのではないかと思います。
予選は5位でスタート順は3番手、決勝もしっかり走り切って6位ですから、まともにレースできていたなぁって印象を受けました。
オーストリアGPでの予選タイム+1.344秒差
1 L.ハミルトン メルセデスAMG 1:06.228
5 J.バトン マクラーレン 1:07.572
このタイムはQ2でのタイムです。Q3は雨交じりで純粋な速さではなかったのです。
Q2の後半で雨が降り、Q3前半は雨で後半にドライにかわっていくトリッキーなコンディションの中、バトンが好位置につけていたため、他の強豪マシンを打ち破るタイムをたたき出しました。
バトンがQ3のタイムアップ4秒前にアタックに入ったときはしびれました。
オーストリアGP決勝でのタイム差+37.706秒
スタート直後2番手につけていたバトンは、後ろのライコネンに隙を与えず5周にわたり押さえ続けました。
バトンがウルトラだったのに対し、ライコネンがスーパーソフトだったためと思われます。ウルトラがたれてきたところで抜かれた感じです。
そこから10周までに5位まで転落してタイヤ交換しています。
ここでザウバーにつかまってタイムロスしています。ペースでは圧倒的に上回っていても最高速不足ですぐに抜くことができずに5周ほど捕まりました。
ベッテルの事故で26周目にセーフティーカーが入るとすぐにタイヤ交換、バトン、アロンソの順で同一周回ピットストップを行っています。
ここからはチャッカーフラッグを目指すのみ!
セーフティカー絡みのピットストップが落ち着いた頃にはバトンは8位でした、ここから前の車がピットに入り順位を上げ結果6位フィニッシュとなりました。
マクラーレンは今回フィニッシュライン上の最高速で10km/hほど遅れています。それでもラップタイムがいいのはダウンフォースでコーナリングスピードを稼いでいるためです。
ウィングを立ててダウンフォースを付けないと安定しないリア周りのせいで、最高速が失われています。
今年せっかくパワーアップしたホンダエンジンなんですが、シャシーに食われてしまう部分が多いです。
パワーもまだまだ足りないですけど、シャシーのレベルアップもかなり重要です。イギリスの高速コーナーでどこまで走れるか見ものになりそうですね。