今年もあと3戦となるメキシコGPでのマクラーレンホンダは、結果としては良くなかったと言えます。
新バージョンの内燃エンジンの投入などがあり、その結果がどうだったのか考察していきます。
メキシコGPでの予選タイム差2.299秒
1 N.ロズベルグ メルセデスAMG 1:19.480
15 F.アロンソ マクラーレン 1:21.779
このメキシコGPのサーキットである、エルマノス・ロドリゲス・サーキットはDRS状態で350km/hにも達するストレートがありますので、マクラーレンホンダはここで相当タイムを失っています。
単純にストレート加速不足です。
メキシコGP決勝タイム差+49.214
この差は58周目にセーフティーカーが解除されてからの差ですから(71周終了)かなりの差です。
根本的に相性は最悪のサーキットだったんでしょうね。
レース中のファーステストラップも完走した中では下から3番目(下2台はマノー)ですから、本当になにも出来なかったんですね。
ホンダの新井さんのメキシコGP後のコメントです。
「23年ぶりに戻ってきたメキシコGPは、我々にとってはほろ苦いものとなりました。まず、フェルナンド(アロンソ)のクルマを今日のグリッドに送り出してくれたチームの全員にお礼を言いたいと思います」
「昨夜、我々は彼のクルマのMGU-H(熱エネルギー回生システム)の回転センサーが驚くほど不安定となっていることを発見しました。チームの誰もがレースをしたいという意見で一致していました。そこで、リスクを承知でクルマをグリッドに送り出すことを決めました。いつものようにフェルナンドはいいスタートを決めました。しかし、異常を抱えたセンサーがすぐにフェールモードに入ってしまい、我々としてもクルマをリタイアさせるしかなかったのです」
「ジェンソン(バトン)にとっては苦しい週末になっていましたが、すべてのセッションで全力を尽くしてくれていました。フェルナンドには週末を通じて堅実な走行を続け、レースに向けて2台のクルマのセットアップができる状態にしてくれたことに感謝しなくてはなりません」
「ブラジル(11月15日決勝)に向け、まずは今週末に起こったセンサーの問題に関し、実際に何が起こっていたのかということを完ぺきに分析してレースに備えたいと思います」
ホンダのF1挑戦の初年度は終わりに向かっています。
あと2戦ブラジル、アブダビのみとなりました。
若い開発陣がこの2戦でどれだけの試みが出来るのか、来年に向けての戦いは最終局面を向かえているといっていいでしょう。