マクラーレンの顔ともいうべき存在ロン・デニスがCEOとしての権限を失った。

f1-bahrain-gp-2016-ron-dennis-mclaren-executive-chairman-in-the-garage取締役会で決定されたもので、この採決はひっくり返る事はないでしょう。

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マクラーレンの声明

2016.11.15

今日の午後現在、ロン・デニス氏はマクラーレン・テクノロジー・グループ(またはその子会社)の最高経営責任者(CEO)の地位を、もはや有していません。しかし彼は株主であり、マクラーレン・テクノロジー・グループの取締役でもあります。

過去35年にわたり、マクラーレンの成功に対するロンの貢献は大きなものでした。任期中、チームは17回チャンピオンに輝き、158レースを制しました。彼はF1の歴史において、最も成功したリーダーとなりました。

弊社の創業者であるブルース・マクラーレンのように、ロンは常にスポーツ界の偉人の一人であり続けるでしょう。

マクラーレン・テクノロジー・グループは現在、新しいCEOを選定する過程にあります。

この任命がなされるまで、当グループの過半数の株主で構成する執行委員会によって暫定的に運営され、取締役会および上級管理職のチームと密接に協力し、そのすべてが会社に完全に委ねられています。そしてパートナー企業とその従業員、そしてファンと情熱的な決意を共有する、将来の繁栄に向けて多くの強みを築くことができます。

 

ロン・デニスの株保有率25%

マクラーレン・テクノロジー・グループのCEOではなくなったデニスですけど、株は25%も保有しており今後も取締役を続けることができる。

 

デニスの声明

「その他のマネジメントチームからの、ビジネスにおける潜在的な影響についての強い警告があったにもかかわらず、TAGとマムタラカトの代表者およびその他の主要株主が、私にガーデニング休暇を強制することを決定したことに対して、非常に残念に思っている」

 

TAGの子会社であるタグホイヤーが今年からレッドブルへ行っているし、TAG率いるマンスール・オジェと何かしらトラブルになっているんでしょう。

 

マンスール・オジェのマクラーレングループ株保有率もデニスと同じく25%となっている。

 

他の75%の株保有者を敵に回してしまったという事でしょうか?

 

マールボロをF1に持ち込んだ張本人であるデニスの貢献は、相当なもんだと思います。マクラーレンは赤白というイメージはいつになっても忘れられないですね。

 

セナと共にホンダエンジンを獲得したのもデニスの手腕だし、ホンダ無きあとにメルセデスと強固なパートーナーシップを作り上げたのもデニスの手腕ですね。

デニスは本当にこのマクラーレンというチームを愛しているし、ひいてはF1を愛していることでしょう。

 

マクラーレンの監督の立場でデニスがいなくなってから勝てなくなったのも事実です。

そしてウィットマーシュを更迭してまで復帰したのに、エンジンパートナーのホンダの不甲斐なさに困っているのも事実です。

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ホンダの今後はどうなるのか?

ホンダとしては契約上パートナーシップが無くなることはないと思います。ワークスエンジンを搭載することはF1で勝つことの条件です。

 

もしカスタマー契約でもしようものなら、年間で30億円の支出になり、しかも最新スぺックをもらえない事になります。

 

ホンダとしても来年が3年目となりある程度の力は発揮できるはずです。トークン制度の撤廃がホンダにもたらす恩恵はかなりあります。

 

マクラーレンもこの2年の不甲斐ない結果を、ホンダと共に是が非でも取り返したいと思っています。

 

デニスのいない、規定が変わる2017年のマクラーレン・ホンダを期待込めて見守っていきたいと思います。