マクラーレンとホンダは中国GP前に悲観的なコメントが多くメディアで取り上げられている。
マクラーレンのJ・バトンのコメント
「マレーシアで完走できなかったのは残念だった。着実な進歩を果たしていたし、中位グループの中で最後まで走り切れたらチームにとって大きな後押しになったはずだ」
「中国でそれを成し遂げることを目指すよ。マレーシアで見せたペースとパフォーマンスをベースに、そこからさらに向上していきたい」「とはいえ、中国にはロングストレートが2本ある。両方とも中低速コーナーの後に配置されており、これがパワーユニットにさらに大きな負担をかける。また、気温が比較的低くなると思われ、それによってタイヤの温度を上げるのが簡単ではなくなる。つまりここまでの進歩をラップタイム向上に結び付けられない可能性がある」
「でも進歩しているのは間違いない。チームの前進に貢献できるのは素晴らしいことだ。今後のレースでどれだけの変化を見せられるか、楽しみにしている」
バトンのコメントからは2本のストレートがあるのでパワー不足なホンダエンジンではタイムは出ないし、そしてタイヤへの入力が難しくメカニカルグリップが足りないと言っています。
マクラーレンのエリック・ブーリエのコメント
「マレーシアGPの週末で得た成果といえば、マシン開発に希望が持てたこと、さらに直近のライバルに比べて進歩の度合いが大きかったことだ。ただし、それで何かが約束されたわけではないし、セパンで見せた進歩を次の2連戦(中国とバーレーン)でも示せるといったらウソになる」
「ひとことでマシン性能といっても、速さ、燃費、信頼性といろいろある。そのどれもが右肩上がりなんて無理だ。ペースの読み方もサーキットによってまちまちだ。ペース向上を実感しきれない時だってある。特に、表向きはね」
「それでもわれわれは、あらゆる面で競争力を上げようとがんばっている。目標は毎レース、2台のマシンとパワーユニットを継続的に開発し、前方のチームに追いつき、追い越すことだ」
これといって自信のあるコメントでは無いですね、今回はあまり改善が表に現れないと言っているようです。
ホンダプロジェクトリーダー新井さんのコメント
「先月のマレーシアGPは期待していました。開幕戦メルボルンから第2戦にかけてパワーユニットのアップデートに成功したからです」
「従って、セパンで2台揃ってリタイアしたのは残念でした。フェルナンド(アロンソ)はERS(運動エネルギー回生システム)の冷却に問題が出て、ジェンソンのほうはターボがトラブルを起こしたのでした」
「今週末からの2連戦ですが、中国ではアクセル全開の長い直線が2本もあります。次のバーレーンは燃費が心配です。両レースとも、われわれのパワーユニットにとって未知の領域です」
「ホンダは、高い次元でエネルギー管理と信頼性を両立させるべく仕事に取り組みます。今後のレースでより競争力を上げるためにね」
ホンダは中国に向けてはこれといって大幅な改善をもちこめる訳では無さそうですね。MGUのフルパワーでの運用に向けて地道なプログラムの改善をづつけるしか無さそうです。
やはりと言うべきなんでしょうか。中国GPの開催される上海サーキットはエンジンパワーの強調されるレイアウトなだけに始まる前から悲観的なコメントで、終わった時のメディア叩きにあうのを回避しようとしていますよね。
大丈夫ですよホンダさん最初から私は期待してませんし。もし予測の超えたパフォーマンスでも出るようなら大絶賛です。