マクラーレンは2016年度のマシンは今年の進化型になるとチーフエンジニアのピーター・プロドロモウが明かした。2016年はレギュレーションの大幅な変更が無いので今年のマシンを正常進化させていく方針だと言うことです。
一貫した強いマシンを作れないマクラーレンの技術陣
2010年から2012年のシーズンでは勝利数で常に2番手チームとして活躍しレッドブルの一人勝ちをなんとか食い止めてきた。しかし2013年はいきなり表彰台にすら上がれないマシンを送り出してしまい。そのまま現在までの低迷を余儀なくされている。
この2012年から2013年はレギュレーションで大きな変更はなかったので正常進化バージョンのマシンであればレッドブルと十分戦えたと私は思っていました。この年新たにフロントプルロッドサスペンションを導入しましたが、これが最大の失敗だったと思っています。2013年のベッテル独走はこのマクラーレンの失態が大きいでしょう。
今までのマクラーレンの空力学は常に最大値が発生した時に速くなる設計だったとプロドロモウが明かしていた。今年からはその哲学を見直し最低限得られるダウンフォースに対してマシンが稼働するよう変更を加えた。
そうしたことで去年もマクラーレンに在籍しているバトンは今までのマシンよりドライバビリティーが大きく改善されていて、マシンが思ったように動いてくれるため非常に攻めやすいと言っていました。
マクラーレン外観上の移り変わり
2010年度はバトンが2勝、ハミルトンが3勝
2011年度はバトンが3勝、ハミルトンが3勝
2012年度はバトンが3勝、ハミルトンが4勝
2013年度は最高位バトン4位、ペレス5位
2014年度はバトン最高位3位、マグヌッセン最高位2位
毎年これだけコンセプトが変わるとなるとチーム全体が混乱してしまって、シーズン1年で改善してきたことが次のシーズンに活きないというような、そんな感じのここ数年のマクラーレンです。
プロドロモウ(元レッドブル)のマクラーレン復帰はかなりの継続進化をマクラーレンにもたらすと私は確信しています。