マクラーレンはオーストリアGPでの大規模な空力アップデートを導入するらしい。
前回はスペインGPでの導入だったそこから考えるとたった1ヶ月での導入となる。
空力のアップデートと言っても基本的に素人目で判断できる部分は非常に少ないのが現在のF1です。
本当にほんの少しの改善で空力的優位性を積み上げていくしかないと言うのが現状の規定になっています。
だからこそ一度飛び抜けて強いマシンはコンセプトを代えない限り数年間強いままになってしまいます。
近年だと2009年後半から2013年までのレッドブル、2014~2015年のメルセデスといった具合です。
その牙城を崩すべくマクラーレンとホンダは手を組んだそしてトップ争いをすると明言しています。2017年にはチャンピオンシップ争いをすると言っていますし。
現行ではトップのメルセデスと約2秒の差があります。この差を今季中には1秒を切るところまで差を詰めないと2017年のチャンピオン争いはできないでしょう。
アロンソは2016年にはチャンピオン争いをしたいと言っていますが現実的には絶対に不可能です。
どう転んでも来年に優勝争いは難しいでしょう。
空力学の変更も今年が初年度なので来年のマシンに合わせた各部分のアップデートを行いその性能を確かめて、そしてその一つ一つを来年用マシンデザインに組み込んでいき融合させる。
マクラーレンの空力エンジニアのプロドロモウは、このような気の遠くなるような作業をいま現在しているのでしょう。来年用マシンのデザインはもう始まっています。
マクラーレンのマシン開発能力ポテンシャルはかなり高いので今期中にマシン側だけで0.5秒は縮めてくると私は睨んでいます。
マクラーレンは未だにリアのモンキーシートウィングを導入していませんので、確実のリアのダウンフォースはまだつけれます。しかしドラッグになることは避けられません。
いまのホンダパワーではドラッグを上回るだけのパワーが足りないのでつけられないのが本音でしょうか。
ホンダエンジンに関しては今期は内燃エンジン本体にトークンを集中開発してくると私は予想しています。
エンジン本体を盤石な状態にして、来季はMGU-K関連開発に集中してくると思っています。
ホンダの改善がマクラーレンの成績に直結しているのは言うまでも無いことですが、F1ってやっぱり最終的にはバランスのとれたパワーが絶対権力なんだと思います。