ハンガリーGPは、昨年メルセデスが失速したハンガロリンクで行われるグランプリ、マクラーレンもダブル入賞の好結果を出しています。
低速域でのシャシー性能がモナコの次に問われるサーキットです。今年のマクラーレンは苦戦必至か!!
ホンダF1プロジェクト責任者の長谷川さんのコメント
「伝統的スタイルのレーシング・サーキットと、キラキラと輝く夏の太陽のもとで行われるハンガリーGPは、ホンダにとっても特別なものです。2006年にジェンソンが我々と一緒に彼の最初の優勝を達成したときのことを今でも思い出します。あのときはチームもファンも素晴らしい雰囲気に包まれました」
「ハンガロリンクはパワーが重要なサーキットではないとは言っても、レースではすべてのラップにおいて正確なエネルギーマネジメントが求められます。そして、追い抜きが非常に難しいサーキットでもあります。ですから、予選でのラップをいかにうまくやるかということが重要になってきます」
「今回も我々の目標はQ3に進出し、ポイントが狙えるいい位置につけることです。我々には2人の腕のいいドライバーたちがいますし、70周に及ぶ過酷なレースを通じて、彼らが素晴らしいドライビングを見せてくれると全幅の信頼を寄せています」
マクラーレン・ホンダのレーシングディレクター・ブーリエのコメント
「シルバーストンでの2日間のポジティブなテストを終え、これからハンガロリンクへ向かうことになる。あそこ(シルバーストン)でグランプリの週末は間違いなく厳しいものだったが、サーキットの特性も分かっていたし、我々も困難なレースに備えていた。それでも、ポイント圏内でゴールできなかったのは残念だったがね」
「だが、テストは勇気づけられるものだった。イギリスと日本のエンジニアたちがMP4-31のさらなる開発に向けて貴重なデータを照合できるよう最大限の走行時間を確保することができた。もちろん、そのすべてがハンガリーでのレースに適用できるわけではないが、独特な特性を持つハンガロリンクでは自分たちのパッケージの強みを発揮させることができるだろうと期待している」
「ここまでの何レースかではいくつかの不運にも見舞われてしまったし、小さなミスも犯してしまった。そしてつまらない信頼性の問題も発生していた。だが、もし順調な週末を過ごすことができれば、ここまでのシーズンを通じて自分たちのパッケージがあらゆる部分で示してきた潜在能力を解き放つことができるだろうと期待している。それはガレージのどちら側(アロンソとバトン)にも言えることだし、いい結果をつかみたいと思う。統計的に、こういうタイプのサーキットには我々がうまく対応できるということも分かっているからね」
マクラーレン・ホンダのジェンソン・バトンのコメント
「このサーキットは最近訪れたいくつかのサーキットとはかなり違うんだ。だからまたハンガリーで次の週末を迎えるのを楽しみにしているよ。パワーにはそれほど依存しないし、トラクションやコーナリングスピード、機敏性といったもののほうがより重要になる。だからかなり楽しい挑戦になるんだ。あそこでいいラップができたときにはすごくいい気分になれるよ」
「空力のほうが重要になるから、かなり高いダウンフォースで走行し、僕たちのクルマが持つブレーキング時のトラクションのよさを最大限に生かせるように取り組むことになる。だから中団グループにくらいついていくことができるだろうと思うし、その中でも少しばかり優位に立てるんじゃないかと期待しているよ。シルバーストンでは速さがなくて苦しめられたけれど、ハンガロリンクは全くの別物だし、あそこで僕たちがどういうパフォーマンスを発揮できるかをすごく楽しみにしている」
「フェルナンド(アロンソ)も僕も、どちらも初優勝はハンガリーで達成しているし、あそこに行くときは常に特別な感慨があるよ。その初優勝からすでに10年がたった。それほど昔のことには思えないけれどね。ともかく、ハンガロリンクは素晴らしい思い出があるところなんだ。ブダペストは本当にきれいな街だし、ほかの多くのグランプリよりも、街の中心部に滞在することになる。だから周囲を見て回ることもできるし、素晴らしい雰囲気と熱狂を味わうこともできるんだ」
「直近の2、3年は、ハンガリーではかなりいい成績を残すことができていたし、いくつか2週連続開催が続いた後で夏休みを迎えるにあたって、少しばかりいい勢いを得ることもできていた。だから今回もそれと同じようなことが起きることを期待しているよ。ほかのいくつかのサーキットよりは、僕たちのクルマに合っているはずだ。もちろんその保証はないけれどね。だから金曜日から懸命の作業を行って、この曲がりくねったサーキットに求められる最高のセットアップができるよう取り組んでいくよ」
マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソのコメント
「ハンガロリンクは偉大な小さいサーキットだよ。そしてほかの多くのサーキットにはない独特な特性を有しているんだ。レース専用に作られてはいるものの、構成的には少し市街地サーキットみたいな感じだし、毎ラップをうまくやるにはものすごい正確さと集中が必要になるんだ」
「バランスのよさとダウンフォースが必要だから、いいラップタイムを刻むために一番いい方法はコーナーを本当に攻めることだ。まるでカートのような感じでね。そういう観点からは、運転するには本当に楽しいサーキットだよ。ほかの多くのサーキットのようにパワーが必要とされるところではないけれど、だからといって遅いサーキットという感じもないよ。週末が始まったらすぐにいいセットアップを見つけることができるよう期待している。そうすればクルマの力も最大限に発揮できるだろうし、楽しむこともできるだろうからね」
「シルバーストン(イギリスGP)が厳しい結果に終わったのは確かだ。だけど、それは最初から分かっていたし、あの週末からも前向きなことをたくさん得ることができたよ。信頼性に関しては僕たちも改善が進んでいるし、あのGPの後に行われたテストがチーム全体に勢いをもたらすものだったのも確かだ。プログラムはすべてやり終えることができたし、かなりの走行距離を稼ぐことができた。今後の開発の助けとなることもたくさん学ぶことができたから、そこで得た知識をハンガリーでもうまく役立てられるよう期待しているよ」
「このスポーツには完ぺきというものはない。だけど、大切なのはすべてのエリアにおいてトラブルフリーの週末にすることだ。すべてのセッションを最大限に利用することができ、順調に走行することができれば、クルマにもいいペースを見つけることができるだろうし、自分たちの可能性を最大限に引き出すこともできるんじゃないかと思う。そしていくつか、貴重なポイントを獲得したいね」
モナコでいい結果ではなかったマクラーレンは、このハンガロリンクではどうだろうか?ダウンフォースをいっぱいつけていい状態ならば足回りが安定していい走りができそう。
マクラーレンはあのガチガチの足まわりが少しでも改善していけばいいんだけどねぇ。
昨年優勝しているフェラーリは、メルセデス、レッドブルに勝てるのか?このあたりもかなり注目したいですね。
ちょっとした事で混戦になるサーキットでミスして後退すればポジション回復するのは難しい。このハンガリーGPは数多くのドラマを生んできている。今年も期待したい!!