昨年は急遽ニュルブルクリンクでのF1開催はできなくなってしまいました。今年はホッケンハイムにてドイツGPが無事開催されます。
パワーと低ドラックマシンが有利と言えるサーキットになります。
ホンダF1プロジェクト責任者の長谷川さんのコメント
「ホッケンハイムリンクはパワーが求められるサーキットですが、マクラーレン・ホンダはヨーロッパ地域でのすべてのレースにおいて、進歩と強さを示し続けてきました。今週末のドイツGPにおいても、我々がまた自分たちの能力を最大限に発揮できるものと信じています」
「チームとして、このサーキットでのレースに臨むのは初めてとなります。ですからパワーユニットとシャシーの両方をセットアップし、微調整を行っていくために忙しい週末となるでしょう。そして、これまでのレース週末に抱えた信頼性の問題をすべて解決し、F1が夏休みを迎える前の最後のレースを前向きな展望を持って迎えることが重要になります」
「フェルナンド(アロンソ)のクルマがハンガロリンクで達成したことをここでも実現できることを期待していますし、シーズン後半を迎えるにあたってもっとポイントを獲得したいと思っています」
マクラーレン・ホンダのレーシングディレクター・ブーリエのコメント
「長く厳しいシーズン前半戦を戦ってきたが、チーム全体が夏休み前の最後のレースとなるドイツGPに向けて準備を進めている。ハンガロリンクの決勝ではジェンソン(バトン)が不運に襲われるというドラマがあったものの、フェルナンド(アロンソ)が披露したペースは勇気づけられるものだった」
「昨年(5位)と同じような最高順位ではなかったものの、週末を通じて力強さと一貫性を示すことができたし、不運にもリタイアはジェンソンだけというレースにおいて、我々はうまくポジションをキープすることができ、直接のライバルたちを後ろに置き去るができた」
「これからホッケンハイムへと向かう。そこでは我々のパッケージにとっては非常に異なる挑戦が待っている。ハンガリーでフェルナンドが示すことができたものと同じようなレベルで戦えるという幻想などは抱いていない」
「それでも、我々は、我々のパッケージの強さを輝かせることができるようなセットアップに努め、より困難な要素を克服していきたいと思っている。観客席だけで50,000人を超えるファンの応援と我々自身のハードワークにより、21戦で戦われる今季の第12戦をいい形で終えることができるよう全力を尽くしていくつもりだ」
「それに、ウォーキングとミルトンキーンズ(マクラーレンのファクトリー)、そしてさくら(栃木県さくら市のホンダF1プロジェクト本部)のチームメンバーにも感謝したいと思う。シーズン前半を通じて彼らが示してくれた称賛に値するスタミナ、揺るぎない決心と動じない忍耐に対してね」
「今週末も自分たちのチャンスを最大限に生かし、2台のクルマがどちらもポイントを獲得できるよう全力を尽くしていくつもりだ。我々のドライバーはどちらもこのサーキットでは何度も戦った経験を持っているし、どちらもここで勝利を飾ったことがある。彼らは、この非常に歴史のあるサーキットにおいていくらかの戦利品を分け合うことができるようにするための戦いに挑んでいくことになる」
マクラーレン・ホンダのジェンソン・バトンのコメント
「ハンガリーでの先週の日曜日は、僕のほうはすごく残念な結果に終わってしまった。週末の間、レースに向けてすごく前向きな状態だった。ところが日曜日にはすべてがまずい方向へ向かってしまったようだ。レースにはそういうこともあるものだし、それまでの数レースではフェルナンド(アロンソ)のほうが運に恵まれていなかった。だから彼がポイントを稼ぎ、いいペースを維持できたのはよかったよ」
「ドイツでも再び調子を上げて行けることを期待しているし、夏休み前にどちらのクルマもいいレースができるといいね。先週末以後、僕たちは信頼性の問題に集中することが重要な課題となっている。信頼性さえあれば、サーキットでは少なくとも僕たちにふさわしい位置につけるだろうし、ポイントを狙うこともできるはずだ。今週末にはひとつかふたつ思いがけないようなことが起こることを期待しているし、僕たちはどちらも順調な週末を送ることができればいいな」
「ホッケンハイムはこれまでふたつの異なるレイアウトで行われてきた経緯がある。だけど、たくさんの歴史を有しているし、ファンもあそこでのレースを愛している。僕たちのクルマは強いブレーキングが必要とされるようなところでは強さが発揮できる。だけど、長くて高速のコーナーや高速となるストレートがあるにもかかわらず、それはハンガリーのときほど必要とされるものではないんだ」
「僕たちは難しい週末になるだろうと予想している。ここではストレートでのスピードが高いクルマが有利だからね。だけど、僕たちにどういうことができるか様子を見て行くことにしよう。MP4-31(2016年型車)はバランスがいいし、コーナー出口でのトラクションもいい。だから、1周の間にはそこでタイムを埋め合わせることができるかもしれない」
「あそこでは追い抜きが可能なところも2、3か所ある。だからストレートではDRS(空気抵抗低減システム/可変リアウイング)やスリップストリームだけに頼る必要もないし、それに挑戦するのは楽しいよ。アスファルトはスムーズだけど、週末が進むにつれてうまくラバーが乗ってくることを期待している。順位を上げるチャンスを生かすにはいいグリップが必要だからね」
「僕は昔の狂気じみたレイアウトも覚えているよ。とてつもなく長いストレートと、厄介なシケインがあったし、それによってセットアップには難しい妥協が求められた。今のレイアウトはものすごく違っているけれど、もっと接近戦が演じられるように設計されているのが分かると思うよ」
マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソのコメント
「2015年にはドイツGPが中止されていたから、またホッケンハイムに向かうことができてうれしく思う。以前ここは僕にとってはいいサーキットだったしね。僕はこのサーキットで3回優勝し、ドイツでは5勝をあげている。だからうれしい思い出がたくさんあるんだ。いつもいい雰囲気に包まれるし、夏休み前の最後のレースだけに普段とはちょっと違う気分にもなる。誰もが気持ちを高め、懸命に頑張るんだ。みんなシーズン前半をいい形で終えたいからね」
「ドイツでは天候が常に重要な要素になる。この時期は暑くなりものだけれど、それも決して100%確実ではない。少しばかりの雨で複雑な状況となることもあるし、そうなれば僕たちにとっては有利になるかもしれないね。厳しいレースになるのは分かっている。だけど、サーキット特性はかなり違うとは言え、ハンガリーでは僕たちが進歩し続けていることを示せてうれしかったし、今回ももちろん挑戦していくつもりだよ」
「ホッケンハイムは大きなダウンフォースが要求されるし、かなり腕が試されるサーキットだ。ほとんどのコーナーは低速だけど、それらは長くてパワーが必要なストレートのあとにやってくる。だからそれらの特性に合わせてパワーユニットとシャシー両方のセットアップをまとめることはかなり難しくなるだろうね。こういう種類のサーキットでは攻めた走りができるクルマが必要だけど、僕たちはそのエリアにおいて改善を続けられていると感じているよ」
「ハンガリーとは違ったものになるのは確かだ。僕たちがあそこで4番目のチームになると期待することはできないし、中団グループのライバルたちもここでは強さを発揮するだろう。でも、僕たちも自分たちの武器の能力を最大限に発揮するよう努めるつもりだし、ベストを尽くしていくよ。今年前半にかけてチームの全員がものすごくハードな仕事をしてきた。だから、いくらか運にも恵まれ、大きな問題もなく2台のクルマが完走できれば素晴らしいだろうね」
ストップ&ゴーなサーキットになるようですが、こうなるとマクラーレンホンダのライバルは急増します。
ウィリアムズ、フォースインディアのメルセデスユーザー勢がマクラーレンの前に立ちはだかってくるでしょう。
とりあえず中団のどのあたりに位置するのか?なんとか10位以内にはいっててもらいたいですね。