2016年の最終戦となったアブダビGPでついにチャンピオン決定!
ニコ・ロズベルグおめでとう!!
後半戦完全にチャンピオンを意識した守りの走りで攻めて優勝よりもポイント獲得を優先。4戦連続2位でポイント差5ポイントでのチャンピオンです。
ロズベルグ優勝回数9回、ハミルトン優勝回数10回ですね。ここ数年では優勝回数がライバルを下回っているのはめずらしい現象でしたね。
アブダビGP決勝結果
順位 | ドライバー | チーム | タイム差 | ピット |
---|---|---|---|---|
1 | L.ハミルトン | メルセデスAMG | 1:38:04.013 | 2 |
2 | N.ロズベルグ | メルセデスAMG | +0.439 | 2 |
3 | S.ベッテル | フェラーリ | +0.843 | 2 |
4 | M.フェルスタッペン | レッドブル | +1.685 | 1 |
5 | D.リカルド | レッドブル | +5.315 | 2 |
6 | K.ライコネン | フェラーリ | +18.816 | 2 |
7 | N.ヒュルケンベルグ | フォース・インディア | +50.114 | 2 |
8 | S.ペレス | フォース・インディア | +58.776 | 2 |
9 | F.マッサ | ウィリアムズ | +59.436 | 2 |
10 | F.アロンソ | マクラーレン | +59.896 | 2 |
11 | R.グロージャン | ハース | +1:16.777 | 2 |
12 | E.グティエレス | ハース | +1:35.113 | 2 |
13 | E.オーコン | マノー | + 1Lap | 2 |
14 | P.ウェーレイン | マノー | + 1Lap | 2 |
15 | M.エリクソン | ザウバー | + 1Lap | 1 |
16 | F.ナスル | ザウバー | + 1Lap | 2 |
17 | J.パーマー | ルノー | + 1Lap | 3 |
– | C.サインツ | トロ・ロッソ | リタイア | 2 |
– | D.クビアト | トロ・ロッソ | リタイア | 1 |
– | J.バトン | マクラーレン | リタイア | 0 |
– | V.ボッタス | ウィリアムズ | リタイア | 0 |
– | K.マグヌッセン | ルノー | リタイア | 2 |
ハミルトンがスローペースで優勝!3位まで1秒以内フィニッシュ!
1コーナーをトップで通過したハミルトンが、完全にペースをコントロールしロズベルグを4位以下に落とそうとする走りを披露。
序盤からハミルトンはロズベルグを完全に抑え込んだ。DRS作動でのオーバーテイクにつながる1秒以内には近づけせずにラップタイムをフェラーリ、レッドブル並みに抑え。ロズベルグをフェラーリ、レッドブルと戦わせる作戦。
いささかスポーツマンシップに欠ける行為だけど、ハミルトンがチャンピオンになるにはこれしかない。実に上手いドライビングでした。
おかげで、退屈なアブダビレースが全周回緊迫した展開となった。
フィニッシュ時の密集感がこの戦いの緊迫した展開を物語っている。
序盤はフェルスタッペンがロズベルグの行く手を阻む!
フェルスタッペンは1周目でスピンして一時最後尾となってしまった。
これがきっかけで作戦を1ストップに変更したと思われる。スーパーソフトスタートだったフェルスタッペンは他のドライバーがピットインする中でロングランを敢行10周目には2位になっていた。
タイヤが限界に達した15週目以降はかなりのスローペース、後ろのロズベルグは中々抜くそぶりを見せないのでチームは無線で抜かないととんでもない事になるぞとはっぱをかける。
19周目にかなりあぶないオーバーテイクでロズベルグが前に、一気にハミルトンを追いかける。
空気を読んだベッテルの粋な走りに感激!
ベッテルはウルトラ、ソフト、スーパーと繋ぐタイヤ戦略で、メルセデス以外ではレース最速でした。
ウルトラで8周、ソフトで29周、最後にスーパーで18周です。
終盤のスーパーソフトに交換してからのペースが素晴らしく、6位から3位までジャンプアップ。ライコネン、リカルド、フェルスタッペンを次々にパスしていった。
そしてラスト5周というところで、ハミルトンに抑え込まれているロズベルグに襲い掛かる。2度3度オーバーテイクのアクションを見せるもハミルトンの策略に気づいたのか、ラスト2周は攻めることはせず、ロズベルグの後ろを守る走りなっていた。
ベッテルの後ろにはタイヤの終わっているフェルスタッペンなのであまり脅威とは言えないけど、盾のような走りに見えた。
ベッテル空気読んだなぁっと感心!ハミルトンにチャンピオンを獲られるよりは同郷にとの考えか?
バトンのラストレースはリタイアで無念!マッサは9位でポイントゲット!
バトンは序盤で縁石にのった時に足回りが壊れリタイアとなってしまった。ちょっとかわいそうだったけどなんとなく納得してしまった。
マッサはウィリアムズの限界点を最後まで引き出し、アロンソを抜き返して9位完走といい仕事をして引退となりました。
まさか引退レースで、アロンソと9,10位争いをすることになろうとは夢にも思わなかったはず。
結果的にアロンソを下し9位となったマッサいい気分でしょうね。
最後にあのアロンソと抱き合っているのが印象的でした、フェラーリ時代の不遇な関係でボロクソに文句を言っていたマッサでしたけど、最後にこんなシーンは泣けますね。
アブダビGPハイライト動画です⇩
https://www.formula1.com/en/video/2016/11/Race_highlights_-_Abu_Dhabi_2016.html