鈴鹿ではまったくもって機能しなかったマクラーレンホンダは、次なるアメリカGPではどのような活躍ができるのか?
昨年は大雨など荒れた週末になってしまって、このオースティンでのマクラーレンホンダの実力がよくわからないが、鈴鹿よりは力を発揮できるはずです。
ホンダF1プロジェクト責任者の長谷川さんのコメント
「緊迫したアジアでのレースを終え、私たちはこれからサーキット・オブ・ジ・アメリカズへ向かいます。あそこでのレースは接戦になりますし、コース上での追い抜きも見られますから面白いレースとなります」
「このサーキットには非常にハードなブレーキングが必要なコーナーや、うねりのあるS字カーブ、そして切り返しのある低速コーナーなどがあり、さまざまなことが求められます。ですから、私たちにとっては、それぞれの区間に合わせてパワーユニットを正しく調整し磨きをかけることが重要になります」
「マクラーレン・ホンダは昨年ここでいいレースをしました。今年も同じことができるよう期待していますし、ポイント圏内でフィニッシュすることを目指します」
マクラーレン・ホンダのレーシングディレクター・ブーリエのコメント
「鈴鹿では期待していたような結果を残すことができなかったのは秘密でも何でもない。オースティンで同じことを繰り返さないよう、日本から戻ってきてずっと的確な対応策を見つけるために懸命に取り組んできている。サーキット・オブ・ジ・アメリカズはその構成によって、かなり異なる難しさがある。あそこではもっと改善されたパフォーマンスを発揮できるよう期待しているよ」
「だが、我々は自己満足に陥ってはならないし、これからも懸命に戦い続けていく必要がある。我々はここまでずっと自分たちのパッケージをベストなものとし、その強さを引き出すことに取り組んできた。そしてこれからシーズン最後の連戦に向かうことになる」
「さまざまなことが要求されるこのサーキットでは、微妙な妥協点を見いだす必要がある。高速コーナー、低速コーナー、長いストレートなどがあるから、自分たちのパフォーマンスを最大限に発揮するためにはそこがカギになってくるんだ。金曜日にサーキット走行を開始するのと同時に、我々は適正なバランスとセットアップをつかむために懸命に取り組むつもりだよ。最初のほうのセッションは常に予想がつけにくいものなんだ。1日中ずっと変化し続ける温度にクルマを合わせていくことになるし、秋の天候によってドライコンディションでの走行がまったくできないというようなことだってあるからね」
「マクラーレン・ホンダの誰もが、アメリカGPのためにオースティンに戻ってこられるのを非常に喜んでいる。急速に伝統的サーキットになりつつあるし、雰囲気も素晴らしい。週末を通じてファンがレースを愛していることがよく分かるんだ。オースティンの人たちからは常に温かい歓迎を受けるし、アメリカは毎年レースを開催する我々にとって非常に重要な市場だ。今年も観客のためにまたさらに素晴らしいレースを行うことができるよう期待しているし、ファンに何か誇ることができるようなものを提供したいと思っている」
マクラーレン・ホンダのジェンソン・バトンのコメント
「COTA(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)は、カレンダーで数少ない反時計回りのサーキットのひとつで、高速コーナー、低速コーナー、ヘビーブレーキングゾーンの全てがあるので、バランスの良いクルマが必要で、僕たちのクルマの強みのひとつとなる傾向がある。
最初のセクターには速くて幅広いコーナーが多くあり、セクター2にはロングストレートがあって、最終セクターは長いエイペックスと高いGフォースがかかるタイトでツイスティなインフィールドセクションがある。
本当に全てのためにクルマを準備する必要があるんだ!ドライバーにとっては本当に楽しいし、鈴鹿よりも良い結果を楽しみにしていてほしい」
マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソのコメント
「北米に戻るのは素晴らしい。オースティンは本当にクールな場所だし、昨年のレースはちょっと不確実性なものだったから、戻れて嬉しいよ。
本当にどう予測すればいいか分からないグランプリだし、昨年のお気に入りのレースのひとつだったと言える。
昨年は2周目にパンクしたけど、プッシュして、サーキットで前に出られたし、ドライブしていてとても満足感が得られたから、昨年のお気に入りのレースのひとつだったと言える。
天候はいつも僕たちにいくつかの驚きを与えるし、そして路面温度もセッションごとに大きく変化するので、僕たちは早めに良いセットアップを見つけて、週末が進むにつれてペースを向上していけることを願うよ」