今年も伝統のモナコGPがやってきます。抜けないサーキットで面白くないはずなのに、なぜか面白い見ごたえのあるGPです。

 

あの狭い公道を全開で走るあの行為がなんとも言えない興奮を与えてくれるんですよね。

 

 

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ホンダF1プロジェクト責任者の長谷川さんのコメント

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「モナコに向かうのは、非常に特別なことです。ここには多くの歴史があり、F1にとって象徴的なレースだと言えると思います」

「全体的には非常に低速ではあるものの、ストリートサーキット自体は非常に複雑かつ技術的なコースです。私たちのクルマは、このようなタイプのサーキットにはかなり合っていると信じています。パワーユニットとシャシーの最適なバランスを取り、可能性を最大限に絞り出すことができれば、週末を通して競争力を発揮するチャンスがあると思います」

「狭いコース幅とタイトなコーナーは、すべてのドライバーにとって、腕が試されるサーキットです。しかし我々のチームには、技術と経験を持った、ふたりの世界的なドライバーがいます。彼らが、我々に何をもたらしてくれるのか、楽しみにしています。新たにウルトラソフトコンパウンドのタイヤも、このモナコで初めてデビューします。それにより、エキサイティングなレースになることを期待しています」

 

マクラーレン・ホンダのレーシングディレクター・ブーリエのコメント

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「モナコはF1カレンダーにおいて、まさに伝統的なレースという格付けにふさわしいものだ。そしてドライバーやファン、スポンサーやチームにとってもさんぜんと輝くレースだ。雰囲気は非常に独特だし、環境は驚くほど美しい。そしてたとえこれまでに何度も見てきたにせよ、モナコ公国の狭い市街地でレースをするクルマのスピードにはうちのめされることになる」

「クルマに関しては、パワーそのものの持つ役割は小さくなる。つまりダウンフォース、ドライバビリティー、バランスといったクルマのセットアップをどう妥協していくかというさじ加減が重要になるんだ。モナコは、理論的には、ほかのサーキットよりも我々のパッケージには合うはずだ。だが、このサーキットのユニークな特性のひとつに予想が付かないということがある。天候もしばしば変わるし、事故が起きる確率も高い。それらはレース結果にいつも以上に大きな影響を及ぼすことがある。そしてもちろん、追い抜きは時として不満が高じるほど難しいことでも知られている。とは言うものの、こうした要素があるからこそモナコが特別だとみなされているわけだがね」

「週末にはテストで集めた多くの貴重なデータとともに取り組んでいくことになる。そして最大限の努力と決意を持って前進を続けていくつもりだ。我々にとってカギとなるのは信頼性だ。とりわけフェルナンド(アロンソ)がバルセロナ(スペインGP/第5戦)でリタイアしただけにね。そして予選のパフォーマンスも重要だ。その結果によってポイントがとれるかとれないかが決まってしまうことも多いものだ。レースをスタートするときに最高のチャンスが与えられ、2台のクルマがどちらもポイント圏内でゴールできるようにするためには、予選に着目していく必要がある」


マクラーレン・ホンダのジェンソン・バトンのコメント

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「このサーキットは大好きだ。今ではF1カレンダーにも市街地サーキットでのレースが増えつつあるけれど、モナコみたいなレースは世界中を探してもほかにはないよ。よそとは違う独特なセットアップが求められるんだ。トラクション、大きなダウンフォース、ステアリング角度、軟らかめのサスペンションなどが必要だし、ここを周回するときの感覚はドライバーとして経験できるものの中で最高だよ」

「高速サーキットではない。だけど、速さを感じないという意味ではないんだ。壁が手を伸ばせば触ることができると感じるほどすぐ近くにあるし、すべての周回において最高の走りができるよう100%集中することが必要となる。そうでなければ厳しい結果を招くことになってしまう。小さなミスをひとつ犯しただけで厳しい罰を受けてしまうんだ。だからこそ、ドライバーの腕が試される素晴らしいサーキットでもあるのさ。本当に試されるサーキットだし、毎年ここへ来るのを楽しみにしているんだ」

「モナコで受ける感触は本当に独特だよ。僕もシルバーストンに加えてここが第二のホームレースだと思っている。何年たっても、自分が知り尽くした街並みを走ることにかなり非現実的な感じがあるよ。グランプリが行われる間は街の雰囲気もまったく変わってしまうけれどね。長い歴史を持つにもかかわらず、いまだに魅力があり、ワクワク感があり、美しい景色がある。そして常に予想もしなかった何かが起こるんだ」

「最近のレースでは少しばかりツキがなかった。だからバルセロナ(スペインGP/第5戦)で2ポイントを持ち帰ることができたのは僕たちにとって前向きなことだったのは確かだ。モナコでは完全に違うゲームになる。だけど、僕たちのクルマの強さが輝きを見せるはずのレースだし、すべての要素をうまくまとめあげることができれば、スペインよりもさらに強さが発揮できるはずだ。僕たちに何ができるのかを確かめたくてワクワクしているよ」

「まとめあげなくてはならない変数はたくさんある。だから楽ではないだろう。だけど、先週のテストプログラムはうまくいったし、そこで学んだことをモナコで木曜日(26日)に行われるフリー走行で生かせるだろうと期待しているよ」

 

マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソのコメント

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「モナコはすごく特別なところだ。あそこでレースするのは好きではないと言えるドライバーはほとんどいないと思うよ。狭くて追い抜きはほぼ不可能だからすごくイライラさせられることも多い。だけど完ぺきなラップをまとめあげられたときや、うまく追い抜くことができたときには喜び以上の感覚が得られるんだ」

「モナコではその独特な特性により、正しいセットアップを施すことが本当に難しい。だけど、その特性によってしばしば順位がシャッフルされ、予想もつかないレース展開となることもある。僕たちのクルマのシャシーバランスはすごくいいから、このコースに合わせた調整ができると考えているよ。このサーキットの特性は僕たちの強みを生かしてくれると思うし、それをどれだけ生かすことができるかが楽しみだ」

「モナコの特性として非常にはっきりしているのは、ほかのどのサーキットよりも予選がさらに重要になるということだろう。マクラーレン・ホンダのパートナーシップが復活してから初めてバルセロナ(スペインGP/第5戦)でQ3に進めたことは間違いなくチームを勢いづけるものだった。だから、もちろん、僕たちの目標はそれを再び達成することだし、そうすればモナコでのチャンスがさらに広がるだろう」

「モナコは非常に厳しいレースだ。だから、このサーキットでシャシーとパワーユニットの可能性を最大限に引き出すためには、信頼性と戦略がカギになる。スペインでは残念な結果に終わってしまったけれど、テストで達成できた自分たちの仕事は勇気づけられるものだったからうれしく思っている。今度の週末にそれをうまくつなげてチーム全体としていいパフォーマンスが発揮できると期待している。間違いなく、1年を通じて最高レベルのレースだからね」

 

昨年はここでダブル入賞できそうな状態だったマクラーレン・ホンダは、今年は安定して10位以内を走れなくてはならないでしょう。

 

シャシー面ではメルセデス、フェラーリ、レッドブル、トロロッソに次ぐ5番目のチームだと現時点では思います。なので2台そろって10位以内目指してもらいたいな。

 

そしてなによりタイヤ戦略ですね、1ストップでも2ストップでどちらも未知数な博打状態になりそうな今年のモナコですが、予選11位以下であればSSからSの1ストップでいけちゃいますからね。