2019年は2018年と比べてパワーユニットのコンポーネント使用規則に変化は無く、熱関連で3基、その他は2基となっています。
昨年は後半戦でペナ祭りが発生し、予選が無意味になるなど不満が爆発した。今年は多少緩和されると睨んでいたが、結局変わらずで少々残念な気がしています。
しかし、これもF1と言う世界最高峰のレースで戦うためにエンジンメーカーに課せられた使命だとすれば、熱効率競争・回生エネルギー競争・耐久性競争で得られる技術的な蓄積は非常に有意義なものだろう。
「あのドライバーは後がないから、オーバーテイクしやすいここでペナルティ受けるんじゃない?!」
などの話題はもはや風物詩となっている。
R3中国GP終了後パワーユニット使用状況
No | Car | Driver | ICE | TC | MGU-H | MGU-K | ES | CE |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
44 | Mercedes | L.Hamilton | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
77 | Mercedes | V.Bottas | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
05 | Ferrari | S.Vettel | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 2 |
16 | Ferrari | C.Leclerc | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 2 |
33 | RBR Honda | M.Verstappen | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
10 | RBR Honda | P.Gasly | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
03 | Renault | D.Ricciardo | 1 | 1 | 1 | 2 | 1 | 1 |
27 | Renault | N.Hulkenberg | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 |
08 | Haas Ferrari | R.Grosjean | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 2 |
20 | Haas Ferrari | K.Magnussen | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 2 |
55 | McLaren Renault | C.Sainz | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 |
04 | McLaren Renault | L.Norris | 1 | 1 | 1 | 2 | 1 | 1 |
11 | Racing Point Mercedes | S.Perez | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
18 | Racing Point Mercedes | L.Stroll | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
07 | Alfa Romeo Ferrari | K.Raikkonen | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
99 | Alfa Romeo Ferrari | A.Giovinazzi | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 2 |
26 | Toro Rosso Honda | D.Kvyat | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 |
23 | Toro Rosso Honda | A.Albon | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
63 | Williams Mercedes | G.Russel | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
88 | Williams Mercedes | R.Kubica | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
※赤字は規定基数到達
3戦までの各車交換理由
- サインツ:オーストラリア決勝でMGU-Kトラブル、バーレーン開始時にICE,TC,MGU-H,MGU-K
- リカルド:バーレーン決勝でMGU-Kトラブル、中国開始にMGU-K
- ヒュルケンベルグ:バーレーン決勝でMGU-Kトラブル、中国開始時にICE,TC,MGU-H,MGU-K
- ノリス:中国開始時にMGU-K(ルノーのMGU-Kトラブル多発のため)
- ルクレール:バーレーン決勝にてCEトラブル、中国開始時にCE
- ベッテル:中国開始時にCE(フェラーリのCEトラブル対処のため)
- グロージャン:中国開始時にCE(フェラーリのCEトラブル対処のため)
- マグヌッセン:中国開始時にCE(フェラーリのCEトラブル対処のため)
- ジョビナッツィ:中国予選にてCEトラブル、決勝前にCE
- クビアト:中国金曜日にホンダPUトラブル、P1後にICE,TC,MGU-H,MGU-K
- アルボン:中国P3でクラッシュ、決勝前にICE,TC,MGU-H,MGU-K,ES,CE
まとめ
21戦中のたった3戦でこの有様です。深刻なのはルノーのMGU-K問題ですね、中国決勝でリタイアしたヒュルケンベルグはまたもMGU-Kトラブルらしい、リビルドできなければ早くも10グリッド降格ですよ・・。
ホンダはクビアトのPUに異常な数値を確認したため、交換しているが原因は不明との事、内部部品が壊れているのは確実らしい。中国の税関を通るのに時間がかかるため研究所にすら届いていない。
アルボンのクラッシュでの交換ははっきり言って痛かった、外傷がないため今後使うかどうかの見極めが難しい。
フェラーリは燃焼をコントロールする電子回路に問題があったため年間2基しか使えないCEを早くも投入。問題なく最終戦までもつと説明している。
そしてやっぱり壊れないメルセデスPUでした。
冷却問題で2Lapしかフルパワーモードが使えていないのにこの強さ。逆にフルパワーモードを使えない事が信頼性を高めているのかな? 否!そんなの関係ねぇ!
ホンダは早くも新スペックなの?
ホンダには早くも新スペック投入の噂がある、アゼルバイジャンで投入するような話を、オランダメディアにフェルスタッペンがしているらしい。おいこら機密を漏らすんじゃないw
嬉しくて話しちゃうのな、うんうんわかるよ。
レッドブルはパワーアップするなら後半戦のペナルティも問題ないと発言しているので、こんなに早いタイミングだけどあり得るね。私的予想ではモービルの新燃料と共に投入となるだろう。
レッドブルはその前に空力問題を解決しなきゃならん、中国ではウィングに頼り切ったダウンフォース、ドラッグでストレートスピードを失っている。
急ピッチでアップデートされていく、今年のレッドブルホンダは面白い存在だなぁ。
>私的予想ではモービルの新燃料と共に投入となるだろう。
まったくの同意ですね。
フェラーリの燃料を合法だと発言したホーナーの感じから似たようなものを
投入するのではないかと推察しております。
今使っているのは多分2018スペック3進化系であり、モービルと連携強化エンジンではないですからね。
早くも何か見つかったとすれば、燃料関連と考えるが妥当です。
今後のテーマとしては、エネルギー密度の高い燃料を、効率良く使える燃焼室、こんな感じではないかと思います。
去年のブラジルのマックスのオンボード動画(full)ありました。良かったらどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=1ANoIDxIQFc
どうせ次で交換なんだから、バクーでは最初から最後まで予選モードってのは、だめなんですかね?
予選の時はスーパー予選モードを用意しておくとか、さらにその上のウルトラ予選モードとか。
コメントがあまりに言葉足らずで自己レスです。
RB15はバルセロナで大規模なアップデートを予定しています。素人考えだと、バルセロナGPと、その後行われるインシーズンテストに合わせてPUをアップデートするのが合理的かなと考えました。
だとすれば、次戦バクーはPUの耐久性は3日間持てばいい、ここでスペック2を無理して投入するよりは、データの揃っているスペック1をつかい、どうせ次戦で交換するなら、予選モードを…ということです