今年も「F1 Honda TopGap」にお付き合い下さい。
5年目にして優勝を狙えるチーム、そしてホンダのパワーが順調に上がって、本当の意味で追いつきつつある2019年。
やっと本当のトップギャップが始まる!
長かった~4年待った甲斐があったよ( ノД`)
昨年トロロッソとの提携が始まり、レッドブルも仲間入りするんじゃない?と思っていたら、たった1年で現実のものとなった。
開幕戦では、早速レッドブルが3位表彰台、トロロッソは10位入賞という結果を出してくれてます。
4台もいるホンダPUマシン、すべてを追いきれるかどうかわかりませんが、宜しくお願い致します。
予選タイム差+0.834秒
POS | ドライバー | MaxSPD | S1 | S2 | S3 | タイム | Gap | Q | Tyre |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | HAM | 319 | 26.613 | 21.962 | 31.911 | 1:20.486 | 3 | C4 | |
283 | 286 | 303 | |||||||
3 | VET | 318 | 26.955 | 22.201 | 32.034 | 1:21.190 | 0.704 | 3 | C4 |
280 | 283 | 303 | |||||||
4 | VER | 320 | 26.829 | 22.252 | 32.239 | 1:21.320 | 0.834 | 3 | C4 |
282 | 283 | 301 | |||||||
13 | ALB | 324 | 27.410 | 22.368 | 32.858 | 1:22.636 | 2.150 | 2 | C4 |
284 | 290 | 299 | |||||||
15 | KVY | 323 | 27.396 | 22.418 | 32.697 | 1:22.511 | 2.025 | 1 | C4 |
283 | 288 | 303 | |||||||
17 | GAS | 315 | 27.667 | 22.547 | 32.806 | 1:23.020 | 2.534 | 1 | C4 |
280 | 283 | 301 |
※MaxSPDは最高速度です。(2019版LTはSPDトラップ表示が無いためテレメトリーより)
Q1では残念なことに、ガスリーが敗退してしまった。ラバーグリップによるタイムの上昇がすさまじい事になったため、時間ぎりぎりのアタックをしたドライバーに次々と抜かれた事が敗因。(例、ノリス24.6⇒22.7)
トップチームは基本的にタイヤを温存するため、1回のアタックでクリアしようする事が災いしたとも言える。チームの判断ミスとの事です。
トロロッソはクビアト5位、アルボン9位で通過している。
Q2ではトロロッソの2台が敗退してしまう。セッティングを変更した事が失敗で、クビアトはQ1タイムを超えられなかった、アルボンは0.1秒改善して13位。
フェルスタッペンは0.6秒差3位で通過しており、この時点ではフェラーリを超えていた。
Q3ではフェルスタッペンがフェラーリに割って入る4位タイムを記録、ハミルトンとはQ2よりも差が開く0.8秒差となっている。
アルバートパーク攻略の鍵はターン1、2
アルバートパークを速く走るための指標としてはターン1,2をいかに速く走るかにかかっている。昨日の記事でハミルトンとベッテルのオンボード比較を取り上げましたが、ベッテルのターンインが異様に遅かったですね。
また、記事中ではダウンフォースレベルがレッドブルを2位にしていましたが、最高速度やセクター3のタイムを見て考え直しましたレッドブルは現状3位というのが妥当でしょう。
セクター2のアルボンがフェルスタッペンに引けを取らない好タイムである。ここは完全なストップ&ゴー部分となるために、ドラッグの少ないトロロッソのセッティングが生きた場所になる。
決勝タイム差+22.520秒
フェルスタッペンのスタート自体は普通でターン1の突っ込みでルクレールが前へ、しかし前にでていたルクレールがベッテルにドアを閉められた事でポジションを取り戻す。
ベッテルさんまたですか・・。ごっつぁんです(笑)
スタート後はアルボンは11位、クビアト15位、ガスリー16位となっている。
フェルスタッペンはベッテルの後方2秒前後のところで機会を伺かうかのようにラップを刻み、クビアトとガスリーは接近戦を延々と展開、DRSが使えるガスリーはクビアトを抜く事が出来ない。
トロロッソはレスダウンフォースでストレートが異様に速く、このアルバートパークの中途半端なストレートでは並ぶ事すらままならない。
アルボンはノリスの後方2.5秒ほどでの走行が続いている。
ベッテルがLap15終了時点でピットインすると、アンダーカットをカバーしにいったハミルトンもLap16終了時点でピットへ、2位に上がったフェルスタッペンの前方はクリアになった。11秒前にいるボッタスを追うが、ラップあたり約0.5秒離されていく。
アルボンもLap15終了時点でピットイン15位までポジションを落とす。
Lap26終了時点でピットインしたフェルスタッペンは、3位ハミルトン、4位ベッテルの後方5位で復帰する。約3.5秒ほどあったベッテルとの差をどんどん詰めていく。
ベッテルはこの時すでにリフト&コーストしておりペースが悪い。
Lap30時点でDRS圏内に入ると、Lap31のターン1でアウトから並びかける、ベッテルの最速ラインを潰した後、ターン2からターン3のDRS区間で前に出るとターン3アウトから綺麗にパッシング。
お見事!!マックス!
ベッテルを抜いたフェルスタッペンはハミルトンに急接近するが、ハミルトンがペースコントロールしてなかなかDRS圏内に入れない。トップのボッタスとのギャップは22秒となっている。
ハミルトンの約1.5秒後方を走っていたがLap49のターン1でコースアウトして3秒差となってしまった。
それでもあきらめないフェルスタッペンは残り8周、トップギャップ28秒となったLap51から自己ベストを更新し始め怒涛の追い上げを見せる。
Lap55にはファーステストタイムを記録して、これはポイントとったかと思われたが、ボッタスがLap57にファーステストを塗り替えた。
残念だったが二人のラップは終盤大いに盛り上がった。
ガスリーはLap38でピットインSへ交換する、ピットアウトではクビアトの前となるが、温まっていないタイヤのためすぐに抜かれてしまう。
ここからまた二人のバトルが続いていく、前を走るクビアトはHだがストレートが速いセッティング、タイヤのタイム差は大きいが抜けない。
Lap47には8位ライコネン以下、ストロール、クビアト、ガスリーがDRSトレイン状態となりこの硬直状態はフィニッシュまで続いた。
3台のトゥを得たガスリーがスピードトラップNo.1をゲット。
レッドブルファミリー同門対決ではクビアトに軍配が上がった、クビアトの走り熱かったなぁ、あんな走りするんですね彼。1年フェラーリでシミュレータドライバーやって腐らずに、気力も充実って感じ。
唯一のロシア人ドライバーとして政府援助もあるだろう、大いに期待かな。
まとめ
あ、アルボンごめん。すっかり決勝内容からいなくなっている。
ピット戦略がちょとね早すぎた上にMタイヤだし、トロロッソのダウンフォースレベルではつらかったと思います。14位完走は新人としては立派!さすがF2上がりだよ。
そして、どうしてもトップギャップという性質上、今回はマックス中心になってしまったね。仕方ないよね。
とにかく、本気でアクセル踏んでないベッテルであっても、フェラーリをレッドブル・ホンダが抜いたって事については素直に嬉しいです。
そして、ピットイン後のM(C3)タイヤでのペースが良かった。ピットアウト直後20秒差がフィニッシュで22秒差ですからね。コースアウトによりハミルトンに挑戦できる権利をうしなったけど、終盤のあのベストラップを更新していく様を見てると、ゾクゾクしました。
あぁマックス、やっぱり君は、チャンピオンになるべき男だわ。
ちょっと今回内容がうっすいかもしれない、ごめんなさい。
インターバル2週間あるので、別記事にて大いに盛り上げていこうと思っています。得意のテレメトリー解析なんかも、やりまっせ!
乞うご期待!
スタートでのベッテルはドアを閉めたと言うより、フェルスタッペンをブロックしに行った分、ターン1への侵入が鋭角になってしまい、その分だけターン2で膨らんでしまった結果、ルクレールのラインを塞いでしまった型になったのだと思います。
上空からのスタート映像観ればそれが良く判ります。
まぁいずれにしても、フェルスタッペンからすればごっつぁんでしたがね(笑)
久しぶりにハラハラ、ドキドキ、ワクワクのレースでした。
HONDAが4台も走っていて、そしてそこそこ期待が出来そうということで
真面目に応援しましたよ。
フェルスタッペンはやはり天才ですね。
例えれば日本刀のような鋭い切れ味でしょうか。
ガスリーですが、予選の戦略ミス等もあってちょっと不運でしたが、
もしフェルスタッペンがあの位置にいたら、さっさと前の車をパスして
6位とか7位になったような気がしますが・・・。
次戦こそ頼みますよ。
クビアトとアルボン。中位勢は接戦で大変でしょうが、予選でもう少し
、もう少しでいいので頑張っていただいてQ3進出お願いいたしますよ。
ちょっと質問です。
ホンダの新型F1エンジンには“パーティモード”が搭載されているそうですが、
そのパーティーモードはいつ使用されているのでしょうか?
Q1から使用しているのかQ3の2回目のアタックで使用されているのか?
よろしくお願いいたします。
これは推測でしか、お答えできません。
私は当事者ではないですから(笑)
トロロッソならQ1から使っていると思います。彼らの目標はTOP10に入るためですから。
レッドブルならQ3でしょうね。
今年からパーティーモードに大きく関わるとされる、オイル使用量が減らされている。
予選では追加のオイルタンクは空でなければならない。
ちょっと昔ならメルセデスがいきなり0.5秒もアップするような走りをしていました。(30~40馬力相当のアップ)
よってその効果は今年から低くなっているはずなのですが、アルバートパークのようなストレートではテレメトリーデータを見ても違いがわからないと思います。
オンボード映像をドライバー固定で延々見れて、モード切替の表示を細かく観察しなければ無理でしょうし。
そのあたりの情報は、長いシーズンの中で明らかになっていくと思いますよ。