ルノーはメルセデスに17年間在籍していたマシュー・ハーマン氏を獲得、2018年9月1日からエンストンに拠点を置くチームに加わる。
ホンダにはメルセデスやマクラーレンに在席経験のあるアクセル・ウェンドルフ氏が4月からミルトンケインズでチーフエンジニアとして加わっている。
参考記事は以下
enault strengthen design team with Mercedes signing
Honda: è Axel Wendorff il nuovo capo degli ingegneri
マシュー・ハーマン氏の経歴
- MERCEDES AMG PETRONAS F1チーム[パワートレインの責任者]
トランスミッション設計
エンジン(パワーユニット)と密接な連携が必要な主にギアボックスなどの開発に携わっている人物なようです。ルノーでは2021年の大幅な規約変更に向けての開発に従事するような事が書かれていました。
気になるホンダ加入のウェンドルフ氏の経歴は以下
アクセル・ウェンドルフ氏の経歴
- メルセデス・イルモア[デザイナー]
Mercedes-Ilmor
入社日1994年 – 1996年 勤務期間(2年)
場所Brixworth、ノーサンプトンシャーイギリス - トヨタ自動車株式会社[エンジン設計責任者]
Toyota Motorsport GmbH
入社日1999年 – 2003年 勤務期間(4年)
場所ケルン・マルドルフ/ドイツ - メルセデスベンツHPE[チーフエンジニア]
メルセデスベンツHPE
入社日2004年1月 – 2009年12月 勤務期間(6年)
場所Brixworth、ノーサンプトンシャーイギリス - マクラーレンレーシング[チーフエンジニア]
McLaren Racing
入社日2008年7月 – 2009年12月 勤務期間(1年6ヶ月)
場所Woking、サリーUK - HORIBA Europe GmbH[セグメントリーダー欧州自動車試験システム]
HORIBA Europe GmbH
入社日2010年1月 – 2011年6月 勤務期間(1年6ヶ月)
場所Oberursel / Darmstadt(ドイツ) - マクラーレンオートモーティブ株式会社[パワートレインの責任者]
McLaren Automotive Ltd
入社日2011年8月 – 2013年5月 勤務期間(1年10ヶ月)
場所Woking、サリー - マクラーレンレーシング[パワートレインの責任者]
McLaren Racing
入社日2013年6月 – 2015年3月 勤務期間(1年10ヶ月)
場所Woking、サリー - wendorff.works[オーナー]
wendorff.works
入社日2015年4月 – 2016年8月 勤務期間(1年5ヶ月)
エンジニアリングコンサルティング - BorgWarner Inc.[エンジニアリング副責任者]
BorgWarner Inc.
入社日2016年8月 – 2018年3月 勤務期間(1年8ヶ月)
場所Landskrona、スウェーデン
ホンダF1レーシングでのポスト
ホンダF1レーシング[チーフエンジニア]
Honda Racing F1
入社日2018年4月
所在地ミルトンケインズ、イギリス
フォーミュラ1およびその他のアプリケーション用の内燃機関および電気駆動装置を備えた高効率ドライブトレイン。
経歴を見る限るでは、内燃エンジン関連に長けている訳ではなさそうですね。直近まではハイブリッド関連専門の会社に勤務しているし、マクラーレンではパワートレイン関連。
各在籍期間が短いけど経験豊富なエンジニアではありますね。
最近の重要エンジニア移動
F1界ではエンジニアのチーム移動は日常茶飯事な訳ですが、重要ポストとなると結構な話題となります。
- ジェームス・アリソンはフェラーリのテクニカルディレクターでしたが、2016年7月に退職。2017年2月にメルセデスのテニカルディレクターに就任しています。
- ロレンソ・サッシは2017年フェラーリのパワーユニットチーフエンジニアでしたが、6月あたりに解雇され、2018年よりメルセデスに加入している。
- マルチン・ブコウスキーはFIAの技術責任者で各チームの新技術がレギュレーションに適合しているかを監視する役割でした。2017年9月に退職し、ルノーへ移籍している。
これらの重要ポストにいた人物は、早期な技術流失を防ぐために3か月のガーデニング休暇を経て次の職に就くことができる。
ブゴウスキー氏に関しては6ヶ月のガーデニング休暇をとったようです。
まとめ
最近のルノーは本気の人事が伝わってきますよね。 FIAの監視技術者だった方やメルセデスに長く在籍していた方など、結構高額な年俸提示をしてそうだ。
ホンダに関しては昨年からの外部コンサルタント強化方針など、より一層多国籍化が進んできてF1らしくなってきた。
ウェンドルフ氏が在籍していた会社は外部コンサルタントの1つだった可能性もありますね。私的に期待していた内燃エンジンに強い方ではなさそうですけど、ハイブリッドとの統合技術を多く要する方なのでしょう。
ミルトンケインズの田辺さんの元、いい成果に期待にしております。
ホンダに加入した方は、直近の経歴がレース関係じゃないっぽい感じですが、
トロホンの足りない所を補ってくれると助かりますね。
なんとなく国内メーカーに助けてもらうとか駄目なんかなとか勝手に思ってしまいます。
トヨタにハイブリット技術、マツダに内燃機関の低燃費化とか。
さすが!よく調べ上げましたね!ボルグワーナーといえばDCTの主要メーカーの一つですね。日産GTRがボルグワーナー製のDCTを積んでいたんじゃないかな?改めて経歴見ると、なんでも屋さんぽい方ですから、チーフエンジニアにはぴったりかもですね。
教えて頂きありがとうございました。何処よりも速かったですよね。
NAエンジンには深く関わっている方ですよね、トヨタのF1参戦立ち上げ時にもいたようです。
ミルトンケインズはトロロッソ・レッドブルとSAKURAを繋ぐ重要拠点ですので経験豊富なのはいい事ですね。
アクセル・ウェンドルフ氏の経歴見ると広く浅い知識があるだけで部下をまとめることにも疎いって感じがしますね
LinkedInとかで経歴誇ってるタイプのような気がします