バーレーンGPでクラッシュしたフェルスタッペンのおかげでレッドブルRB14の裏側が明らかとなった。
昨年から規定クリアのための凸ノーズの先端に穴が設けられているが、その気流は何処に行っているのか?未だに秘密だけどノーズの付け根に4分割されたスロットが発見されている。
わからないとは言いつつも、Sダクトのノーズ上面の排出口に合流していると私は思う。
引用元:https://www.auto-motor-und-sport.de/formel-1/red-bull-rb14-fotos-geheimnis/
RB14:フロントウィング裏面
フロントウィングのメインプレート裏側が美しい曲線を描いているのが解る。△状の空気の吸い込み口があるのが見える。下面に2か所と赤牛の角の前に両サイド2か所で計4か所。
ノーズ下面の拡大画像は以下
Sダクトは確か2012年ザウバーが最初に導入したもので、上面の排出口の真下から空気を導くためノーズ内で空気の流れがSの形に流れることから命名されている。
今ではその流れはかなり伸ばされ「エ~~~ス!」ぐらいになっている。
RB14:ノーズ先端と付け根
規定クリアの凸ノーズ先端の穴には整流するための縦スリットが入っている。
ノーズコーン側の4つのスロット
モノコック側での4つのスロット
ノーズ上面での排出口
RB14のSダクトの仕掛け
ここからは私の勝手な推測になる。ノーズの下面からの吸い込み口は4つ、それが各々のスロットに繋がっているのは容易に想像できる。
問題はあの先端の穴となるのだけど、ノーズ内で4分割されると睨んでいる。先端の穴から入った空気はかなりの速度がでるだろう。そして下面から入った空気とY字で合流させる事によって、下面から入る空気の流速をアップさせる事ができると思う。
エキゾーストの集合管みたいな効果が得る事が可能でしょう。推測図を書こうと思ったけど絵心が無いので止めましたw
頭の中で想像してみて下さい。
まとめ
Sダクトはフロントウィング中央で跳ね上げられた空気による後ろの乱流(負圧)を上面に吸い出し、空気抵抗を減らす効果があると思われる。もしくはノーズコーン周辺の整流にも寄与するだろう。
レッドブルのノーズ先端の穴は他チームが真似しないところをみると、そこまで効果が高いものではないのかもしれない。
しかしながらこのようなアイデアを思いつくニューウェイ先生には頭が下がる。だてに年棒10億以上じゃない事がわかる思考回路だ。
貴重な画像を提供してくれた暴れん坊将軍フェルスタッペンには感謝しておこう。
ただ、もう少しだけ先を考えたドライビングしてね、でもその攻撃的スタイルは変えちゃいけないよ。
なんか矛盾しているが良しとしようかw
いつもながら、管理人さんの情報収集力と観察力には脱帽です。
フロント回りの気流を綺麗に後ろに流す為に如何にSダクトの役割が大きいかが、RB14の「少しでも効果に繋がれば何でもやる(どの程度の効果かは??ですが、作るのは大変そう!)」からも伺えます。
シーズン中の各チームのアップデート観察を、楽しみのひとつにしたいと思います。
余談ですが、他のサイトで「2008年にフェラーリが初めて採用したと言われている。2012年にザウバーが採用して以降、Sダクトはポピュラーに・・・」と有りましたが、実際どうなんでしょうね。進化させて技術を完成させたのがレッドブルとか?
調べてませんが多分あってると思います。
2008年はフロントウィングの中央部分にも上部エレメントがあって、思いっきり空気を上に跳ね上げてましたから。
ノーズ下にガツンとあたる感じでした。それを吸い出す効果は結構大きかったと思います。
2012年のザウバーが復活させたっぽいですが、これつくったのジェームス・キーですよ。