ここにきてホンダのパワーユニットの改良版がどのようなものかホンダF1責任者の新井さんの言葉により明らかになった。

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前回のハンガリーGPにて今年はじめてパワーユニット全体を制限なしに稼働することに成功したホンダ。

 

本来であればシーズン前にこの状態になっている事をホンダ、マクラーレンの双方が思い描いていたでしょう。

 

 

しかし現状のパワーユニットの複雑さからはホンダといえど逃れられませんでした。結局今シーズンの半分を消化した時点でのスタートライン到達となってしまった。

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ホンダはいよいよパワーユニットのパワーアップと言う本来の開発に目を向けて前進していく事になる。

以下、新井さんの言葉です。

「スパでのアップグレードが今年向けの最後のものになります。次のレースでは補助的な対処を行います」

「来シーズンの開発はすでにスタートしています。Mk 4はメルセデスと同レベルになるでしょう。それを目標にしています。(スパで導入する)Mk 3はフェラーリと同じようなレベルになる。それを目指しています。大きく改善します」

「シーズンをスタートする時点で、冷却に問題があることは分かっていたので、エンジンパワーをかなり制限していました」

「スペインでパワーユニットを“スペック2”にアップグレードし、排熱をほぼ完璧にしました」

「コンパクトなパッケージを採用したことで、内側のすべてに排熱の問題が多数起こり、それがMGU-HとMGU-Kに大きなダメージを与えました」

「でもついにハンガリーでは問題が起きませんでした。ようやく優れたパッケージになりました」

 

新井さんからかなり強気な発言が出ていますね。フェラーリと同等なんて言っちゃっていいのでしょうか。

 

今まで散々叩かれていましたから、ベルギーGPでのパワーアップアップデートには自信がそうとうあるようです。

 

今回の改良点は以下

  1. 燃焼室の変更
  2. 吸排気システムのレイアウト変更

燃焼に関わる変更にはトークンが3必要になる、吸排気システムのレイアウト変更はトークンを使用しないかもしれない。

 

JAFモータースポーツ諸規定F1技術規則の80ページに各変更に関わるトークン数の記載があります。

 

排気の部分で言えば多分エキゾーストマニホールド(通称:タコ足)の変更はしてくると思われます。

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コンパクトにするために多分現状は昨年のメルセデスと一緒で等長になっていなかったと思われます。

 

それがメルセデスは今年等長に戻しています。

 

これにならってホンダも等長エキゾーストマニホールドに変更すると私はにらんでいます。

 

排気効率を高め尚且つエンジンパワーを高め、そしてタービンを効率よく回す。そしてそしてMGU-Hを効率よく回す。

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MGU-Hの最高の利用のためには最高の排気が必要になるのは当然の結論だと思います。

 

 

 

ベルギーGPのホンダのパワーにとにかく注目していきます。