開幕前テストの各チームの状況をもう一度分析してみます。
今回は走行距離に焦点あてていきます。テストでいかに走り込めるかで良いマシンか否かはある程度予測できます。
2015年F1バルセロナテストチーム別走行距離
チーム別 総周回数&距離
1/メルセデスW06/1338周/6112km
2/ザウバーC34/1245周/5708km
3/トロロッソSTR10/1207周/5539km
4/フェラーリSF15-T/1163周/5335km
5/ウイリアムズFW37/1068周/4909km
6/レッドブルRB11/939周/4334km
7/ロータスE23/918周/4229km
8/FインディアVJM07、VJM08/669周/3114km
9/マクラーレンMP4-30/380周/1751km
上位5チーム(メルセデス、ザウバー、トロロッソ、フェラーリ、ウィリアムズ)の走行距離は圧倒的でほとんどシステム的な問題が発生していないと言えるでしょう。これらのチームは新マシンは順調に開発されているといっていい。
なかでもトロロッソは発表時とはノーズ形態を変更しており、空力学的テストは順調そのものでしょう。
トロロッソ発表時
トロロッソテスト後半ノーズ変更後
がらっと印象が変わっています。空力的にも満足のいくデータがとれているようです。
レッドブル、ロータスもほぼ順調に開発は進んでいるようですが、レッドブルは持っている予算などの規模を考えると何かひとつ決め手が無いように見えます。
ルノーエンジンの特にモーターやバッテリーの方に問題が発生しているようです。
ロータスもまぁまぁ順調でしょう。このぐらいのテストでの走行距離の差は問題ありません。今年のロータスはとにかく期待できます。不安要素としてはスポンサーサイドと業績不振ぐらいでしょうか?石油系企業は原油価格の下落によって大打撃を受けています。
フォースインディアは新車投入が最終テストの最後の3日間になったにもかかわらず、ほとんど重大なトラブル無く走れています。素性の良いマシンなんでしょう。今後の開発が資金的に厳しくなった場合、中団の底に定着する恐れもあります。
マクラーレンに至っては何もわからない。と答えるのが懸命です。はっきりいって開幕直後は後ろから2番目でしかたないかもしれません。
テストに出ていませんがマノーがクラッシュテストを通過し年間予算も100億円確保したようです。開幕戦になんとか間に合うかもしれません。昨年型マシンの完全アップデート版のため、とりあえず走る事には問題は無さそうです。