フェルナンド・アロンソの参戦により、F1ファンも注目のWEC(世界耐久選手権)のエントリーリストがFIAより発表になりました。

※ラウンド2からSMPレーシングよりジェンソン・バトンも参戦する。

http://toyotagazooracing.com/ TOYOTA TS050 2018-19

ポルシェの撤退に伴い、LMP1はハイブリッドとノンハイブリッドを同等の速さにするべく、テクニカルレギュレーションを見直すことでチームの参戦を増加させる事に成功。過去最大の6チーム10台のマシンがエントリーする事になった。

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WEC 2018/19年 スーパーシーズン エントリーリスト LMP1

Car. チーム マシン ドライバー タイヤ
1 レベリオン・レーシング レベリオンR13・ギブソン A.ロッテラー MI
B.セナ
N.ジャニ
3 レベリオン・レーシング レベリオンR13・ギブソン T.ローラン MI
M.ベッシュ
G.メネゼス
4 バイコレス・レーシングチーム ENSO CLM PI/01 – ニスモ O.ウェッブ MI
T.ディルマン
D.クライハマー
5 CEFC TSRMレーシング ジネッタG60-LT-P1・メカクローム C.ロベルトソン MI
D.ストーンマン
L.ルーセル
6 CEFC TSRMレーシング ジネッタG60-LT-P1・メカクローム O.ローランド MI
A.ブランドル
O.ターベイ
7 トヨタ・ガズー・レーシング トヨタTS050ハイブリッド M.コンウェイ MI
小林可夢偉
J-M.ロペス
8 トヨタ・ガズー・レーシング トヨタTS050ハイブリッド S.ブエミ MI
中嶋一貴
F.アロンソ
10 ドラゴンスピード BRエンジニアリング・BR1・ギブソン H.ヘドマン MI
B.ヘンリー
R.バン・デル・ザンデ
11 SMPレーシング BRエンジニアリング・BR1・AER M.アレシン MI
V.ペトロフ
J.バトン(R2~)
17 SMPレーシング BRエンジニアリング・BR1・AER S.サラザン MI
E.オルドゼフ
M.イサキャーン

LMP1 テクニカルレギュレーション主な変更点

ル・マン基準によるパワーユニット関連の主な変更点の比較表です。

 シーズン 2017 2018 2017 2018
項目 単位 Hybrid No Hybrid
回生放出エネルギー MJ/Lap 8 8 0 0
放出パワー kw 300 300 0 0
車両最低重量 kg 878 878 855 833
ガソリンエネルギー MJ/Lap 124.9 124.9 157.2 210.9⇒186.1
最大燃料流量 kg/h 80.6 80.4 101.4 110.0
最大積載燃料 kg 35.1 35.1 48.5 54.0⇒47.1

ハイブリッドのトヨタは燃料流量を減らされている。ノンハイブリッドは車重▲22kg、燃料系の数値が大幅にアップしパワー面での恩恵がすごい事になっている。

※2018年4月16日付でLMP1マシンの性能を均一化させる規定、EoT(Equivalency of Technology)により、ノンハイブリットの数値が減少。

給油リストリクター径は、ノンハイブリッド車がφ22.30mm、ハイブリッド車がφ20.40mmとされた。

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トヨタのライバルは?

2017年LMP2チャンピオンのレベリオンレーシングが最大の敵となりそう。

シャシーはLMP2で敵無しのオレカとの共同開発となっている。エンジンもLMP2ワンメイクのギブソンで、LMP1用でも安定した力を発揮するとみられます。

ドラゴンスピード、SMPレーシングはBRエンジニアリングとダラーラが共同開発したLMP1用シャシー「BR1」を使用する。シャシー業界のビックネームが関わっているので要注意。

 

トヨタのライバルとなりうるのは現状ではやっぱりレベリオンレーシングでしょう。チーム力など総合的に判断してもこのチーム以外ありえないと思います。

しかしながら、新しいレギュレーションが最大の敵になるのは言うまでもありません。ハイブリッド無しのこの優遇措置は異常ともいえる。

トヨタは参戦しない可能性があった2018-19シーズンですけど、シミュレータなどで検証して勝算あって参戦表明したと思われます。

とにかく悲願のル・マン制覇を今年こそ見たいぞ!!