https://twitter.com/ToroRosso

日本人F1ドライバーの誕生では無いが、山本尚貴がトロロッソホンダより日本グランプリプラクティス1に登場した。

2014年の小林可夢偉以来の日本人による本格的なF1マシンドライブを見れた事は嬉しかった。もっとも本格的なアタックラップはさせてもらえず、本人も慎重なドライビングでガスリーのマシンを壊さないように走っているのが印象的だった。

ガスリーが走った時に力が出せるようにとの配慮からなるもので、日本人らしいと言えば日本人らしい考えだが、もっと攻めても良かったんじゃないかと思ってしまった。

Sponsored link

日本GPプラクティス①山本尚貴の全ラップ

与えられたタイヤはソフト1セット、ミディアム1セットです。ベストタイムはソフトタイヤの2周目にしっかりと記録している。

LAP TIME Tyre LAP TIME Tyre
1 P 10:03:09 M1-1 16 17:23.044 S1-1
2 12:59.271 M1-2 17 1:32.018 S1-2
3 1:38.515 M1-3 18 P 1:53.427 S1-3
4 1:34.836 M1-4 19 1:32.538 S1-4
5 1:34.450 M1-5 20 1:51.655 S1-5
6 1:34.179 M1-6 21 1:33.023 S1-6
7 1:46.913 M1-7 22 1:47.716 S1-7
8 1:34.050 M1-8 23 P 14:44.053 S1-8
9 1:47.254 M1-9 24 1:39.421 S1-9
10 P 2:23.750 M1-10 25 1:33.291 S1-10
11 1:41.744 M1-11 26 1:46.506 S1-11
12 1:34.626 M1-12 27 1:33.984 S1-12
13 1:46.019 M1-13 28 1:50.992 S1-13
14 1:33.843 M1-14 29 1:34.598 S1-14
15 P 1:46.464 M1-15 30 1:53.359 S1-15

最初は感触を確かめるように38秒台のラップで入り、34秒台で安定させ見ている我々に安心感を与えてくれた。

合計で30Lapはこのセッショントップの周回数となっている。

P1ベストラップ比較

同じチームであるクビアトとの比較です。

ドライバー F SPD-F S1 S2 S3 タイム Gap Tyre
KVY 265 327 35.592 41.439 17.889 1:31.920 C2
282 298 263
YAM 264 324 32.564 41.435 18.019 1:32.018 0.098 C3
280 297 262

クビアトに対して約0.1秒落ち、タイヤの違いはあるが初出走であり安全走行でのこのタイムは良かったと思うが、こういうところで貪欲にタイムを狙う事も必要だったかなぁとも思う。

本人自身ちゃんと走れたのは5~6周だったと発言していて、ピレリタイヤに対する習熟が不足している部分が圧倒的に大きい。エンジンモードもロングラン仕様だったらしいので、本気のアタックラップは出来ていない。

ブレーキバランスが悪く最初はブレーキロックしてしまう場面も多かった、カーボンブレーキになれる事やERS関連のリアブレーキバイワイヤなど難しい部分が多い。

セクタータイムからも、クビアトに対して大きく遅れたのは多分シケインだろうね。

まとめ

とにかく日本人ドライバーの出走は嬉しいね。本気で乗れる状況が来れば良いのだけど、日本国内の成績だけじゃ役不足なのは確かです。佐藤琢磨、小林可夢偉は海外フォーミュラレースシリーズでチャンピオンを獲っています。

海外シリーズでチャンピオンを獲る事、それも最低2年以内じゃないと認められない世界です。

そんな日本人が誕生しそうな今の状況は喜ばしい限り、ただ乗るだけじゃなくF1で戦えるドライバーが必要だと思う。

 

山本尚貴の出走はF1日本人ドライバー誕生に向けた第一歩、本人が乗れればもちろんいいのだけど、彼が今日の出来事を後進に伝える事によってメーカーに縛られた国内ドライバーが海外に目を向ける事が増えれば良いと思う。

 

とにかく山本尚貴さん初F1ドライブおめでとう!そしてありがとう。