F1を統括するFOM(リバティ・メディア)のロス・ブラウンが推進する規則がついに決定した。

先に発表されていた燃料使用量105⇒110kg、ドライバー+シート込み80kg固定と共に大きな変革をもたらす事になりそうだ。

Aero changes to promote overtaking approved for 2019

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空力ウィング等の変更

やっとですか!F1関係者ならずともファンすら感じていた、あのバカでかいフロントウィングがやっと狭くなります。(狭くならない可能性もあり。)そしてリアウィングはより広く深くしてDRSの効果を上げるとの事。

また効果の高いフロントブレーキダクトにあるウィングレットを排除するとの事です。

※18/5/20追記:フロントウィングは狭くなると思われてたのですが、単純化との定義よりカスケードが無くなりなんと幅自体は広がる。

フロントウィング(予想案①)

情報筋(海外ファンによるツイートでした。)によれば現行1,800⇒1,500mmとなるらしい。

上画像の赤枠部分ぐらいが無くなるとの事です。ウィングエレメント数にも規則が設けられそうです。

イメージとしてはこの1993年の1,400mmフロントウィングに近いかな。

※18/5/20追記:残念ながらこの案ではありませんした。

フロントウィング(予想案②)

海外フォーラムでの議論によれば、フロントウィングの単純化は幅はほぼ変わらずに、カスケード部分の廃止が焦点になる方の可能性が高いとの事です。

私も忘れていました、フロントホイールがむき出しになれば、前の車のリアタイヤと接触して飛ぶことになる。それを防ぐための幅の拡大だった事を。

フロントウィングのごちゃごちゃしたカスケードと言われるパーツが無い2009年のフロントウィング。

https://www.f1technical.net/

 

近年のフロントウィングの幅やデザインの変化についての記事はリンクより。

フロントブレーキダクト

フロントブレーキダクトは今ではブレーキを冷やすだけでなく、F1空力学における重要エリアである。発生する乱流をいかにして車体から離すのか整流するのかを目的として色々な細かいウィングレットがついている。

ブレーキダクトの空力に関する知識は私にははっきり言って無い。イメージとしては吸った空気をホイール中心から横に吐き出すぐらいしかないです;;

リアウィング

http://www.f1i.fr/

上画像はフェラーリのリアウィングで上がバクー、下が中国でのもの。新しい広い深いのイメージがピンときませんが、横に広くするスペースは極わずかしか無い

前後幅の拡大でもするの?DRSの効果を上げるとする施策のため上部エレメントの拡大が焦点となるでしょう。コース特性によって面積が変化する今のF1にとってはコースによってDRSによる恩恵が変わる。

最小面積規定でも設けてある程度大きいものを装着させるのか?謎ではある。

2019年マシン全体のイメージ画像

2008年のリアと2009年のフロントを繋げたイメージ画像、全幅は1,800mmです。(現行2,000mm)

https://www.f1technical.net/
https://www.f1technical.net/

このようにウィングエレメント数を減らす事による単純化と言う可能性もある。

2019年F1ウィング規則変更の詳細!

使用燃料とドライバー体重差

決勝で使用できる燃料量を現行105⇒110kgへ変更する新しい規則。これで本当に全グランプリで常に全開で走れるのか?はっきりいって謎。

使用燃料110kg規制

燃料流量規則があるんだからいらない規則だと私は思っている。なんだが中途半端だなぁと思っていた110kg規制。

もうねバッサリ無くせば良かったんだよ!燃費の悪いエンジンが全開で走りたいなら、いっぱい積んでその代わりにラップタイム増加(約0.3秒/10kg)の代償を払わせる。

それでいいじゃないか・・。

ドライバー体重固定80kg

これはエリクソンにとっては朗報w「僕は10kg重いからラップタイムを失っている。」って言ってたっけ。

それはさておき、体重差によるバラストの積む位置による恩恵を無くす。

F1マシンは前後のタイヤにかかる重量配分はほぼ決まっている。前後の余裕は7kgしかないが重心の高低には影響がでる。詳しくはこちらへ

シート下のある位置にバラストを固定するというもので、軽いドライバーには少なからず恩恵(重心位置の低さ)は残るわけですが、ドライバーに対する過度なダイエットなどの要求を減らせる。

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まとめ

やっと動き出したフロントウィング問題への対応が焦点ですね。F1マシンの空力にとって一番影響力のあるフロントウィングの簡素化、期待は膨らみます。

特に高速コーナーで前のマシンに近づけない現状が打開できれば、テールトゥノーズのバトルが多少は戻ってくるでしょう。

上海やバルセロナの高速コーナー後のストレートはかなりのタイヤグリップ差がないとスリップストリームに入れない事が多いし、そんな部分が多少でも緩和されればいいな。

これで将来的にフロアにも手を入れてくれればいい。

 

詳しい寸法などはその内発表されるでしょう。その時はまた詳しく考察してみます。

2019年F1ウィング規則変更の詳細!