イタリアGPが行われたモンツァは平均速度が243km/hでレース時間も1時間15分となっています。

そんなモンツァで戦うために、各チームはドラッグが小さいモンツァ仕様のリアウィングを用意してきています。抵抗を減らしてダウンフォースを得ようと各デザイナーの力作がいっぱいです。

先に行われたスパ用よりも基本的には小さくなるはずが、見た目上は大きく見えたり素人目には理解しがたい複雑な3次元曲面のものを投入しています。

画像はF1i.comより引用しています。

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リアウィング比較

前戦のベルギーGPで仕様されたものとの比較になります。各チームの足並みがここまで揃っていないとは驚きでした。

メルセデス

あまり変わりないような気がします。Oの文字が削れてる部分の面積が減っている程度でしょうか。

フェラーリ

スパよりも上部エレメント長いですが、フラットなものを採用しています。上下の流速差を小さくする仕様のようですね。

レッドブル

メインプレートが薄い、上部エレメントは長くなっていますがスパよりは寝ています。スリットも無くなっています。

マクラーレン

明らかに大きくなっているんだけど、メインプレートの先端が前にせり出している、上部エレメントは長くてフラットで角度は大きい。

フォースインディア

メインプレートは中央を上に持ち上がっている。上部エレメントは小さくなり寝かせている。レッドブルと同様にスリットを無くす。

ルノー

メインプレートの両端を極端に短くした湾曲型、スリットを減らす。上部エレメントも両端に向かって短くしている。

ウィリアムズ

余り違いは無い、予選の雨に向けて大きくしたとの情報もあった。雨の予選で好タイムを連発したことからも本来のモンツァ仕様ではないようだ。

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デザインが多種多様すぎる

空力コンセプトが違うのか各車バラバラです。F1のパーツ中で最大のダウンフォースを発生させるリアウィングはドラッグを少なくするために各デザイナーの腕の見せ所。

グランプリの中で一番ローダウンフォースで走るモンツァでこうも違うとは驚きでした!小さいな大きいなぐらいしか注目していなかったので空気の流れなんかを考えていると頭が混乱しましたよ。

逆にフロントウィングは全車似たり寄ったりなパーツになっていますよね。

 

FOMが共通パーツ化でコストを下げるなどの提案を今後していくらしいですが、ウィング関係は共通で良いと思う私です。各グランプリごとに違うの持ち込んでるし、相当なコストですねこれは。

ウィングの角度の違いであのドライバーはコーナー重視セッティングだとか、ストレート重視だとか見ている人にもわかりやすくなるし良いと思うんですよねぇ。