ピレリは2017年用タイヤテストをフェラーリ所有のフィオラノサーキットで2月9日と10日に行うと発表しました。

 

今回はウェットタイヤのテストで使用マシンはフェラーリの2015年型改造バージョンとなる。

 

Sponsored link

ウェットコンディションに弱いピレリの現状

ピレリのウェットタイヤの性能は、前サプライヤーだったブリジストンに比べて大幅に性能が劣っている。

 

ブリジストン時代では、普通に走行できた雨量でもピレリではハイドロプレーニング現象に陥りスピンしてしまう。そのままコース上にある壁などに接触してマシンを壊してしまいリタイアとなってしまうケースが度々ありました。

 

2016年ブラジルGPでは、ライコネンやマッサといったベテランドライバーですら単独スピンしてリタイアしてしまっていて、ピレリに対する批判は相当なものでした。

 

原因は温まりにくいウェットタイヤのせい

ピレリのモータースポーツ責任者ポール・ヘンベリーは、この問題を把握しており、もっと素早く温まるタイヤを提供したいと考えている。

 

2016年はウェットコンディションになると安全性を考慮して、セーフティーカースタートとなり延々隊列を組み周回を重ねる事が度々ありましたが、そうまでしないと走れないピレリタイヤだったといえますね。

 

2017年はセーフティースタートしても、再開できるコンディションになれば、スタートポジションに停止してシグナルスタートで再開するとしているため、スタート直後の冷えたタイヤでは混乱は避けられない。

 

素早く温まるタイヤはどうしても必要になってくる。

タイヤ幅増加でハイドロ現象が増加する?

一般的にタイヤ幅が広がれば、ハイドロプレーニング現象は増加してしてしまいます。

 

今年は幅広タイヤになる事もあり、ピレリとしては、ウェットタイヤの性能向上は是が非でも達成したい事だと思います。

 

フェオラノは人工ウェットコンディション機能があるサーキットであり、ピレリの開発拠点であるイタリア国内である事もあり、緊急での物資の移動など使いやすさ点で群を抜いているサーキットになります。

 

フェオラノ使用はフェラーリにアドバンテージ

 

フェラーリには今までフェオラノでテストして蓄積してきたデータがあります。もちろんウェットコンディションテストも行ってきています。

 

2017年用タイヤテストをしてきたレッドブル、メルセデスとは違いフェラーリは空力面おいてリアウィングの幅広改造バージョンを投入していてダウンフォースレベルを上げていて、ピレリにかなり協力的に動いています。

 

フェラーリがこのような態度なのは、タイヤに対するアドバンテージを得るためです。フェラーリは2016年タイヤをうまく使いこなせずに苦労していましたので、当然の協力ですね。

 

しかしフェラーリこれだけやって2017年もだめだったらお笑いだね。

 

[追記]2月9日のテストでベッテルクラッシュ!!

早速フェラーリのベッテルがやってくれました。ピレリのウェットタイヤテストクラッシュです。

 

気温は5℃で、路面温度も低かったのはわかりますが、テストですからね。しかも2日の予定がわずか半日で終了なんてお笑いですよw

 

ピレリの極太ウェットタイヤは相当やばそうですね。