2017年GP3参戦2年目でシリーズ3位になった福住仁嶺(ふくずみにれい)選手は、レッドブルアスリートになった。

F1では日本人ドライバーがいない状態が続いていて、2014年に参戦した小林選手以来不在となっている。今一番F1に近いのが福住選手となる。

 

GP2(2年)とF2(1年)に3年間参戦していた松下選手は、スーパーライセンスポイントが足りずにステップアップできず、今季はスーパーフォーミュラに参戦する。

福住選手は今季、F2とスーパーフォーミュラにダブル参戦。さながら日本版アロンソ状態ですね。

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2018年F2,スーパーフォーミュラのカレンダー(開催順)

Ca. Rd. 開催日 サーキット 場所など
F2 1 4月6~8日 バーレーン バーレーン
SF 1 4月21~22日 鈴鹿サーキット 日本
F2 2 4月27~29日 バクー市街地 アゼルバイジャン
F2 3 5月11~13日 バルセロナ スペイン
SF 2 5月12~13日 オートポリス 日本
F2 4 5月24~26日 モンテカルロ市街地 モナコ
SF 3 5月26~27日 スポーツランドSUGO 日本
F2 5 6月22~24日 ポール・リカール フランス
F2 6 6月29~7月1日 レッドブルリンク オーストリア
F2 7 7月6~8日 シルバーストン イギリス
SF 4 7月7~8日 富士スピードウェイ 日本
F2 8 7月27~29日 ハンガロリンク ハンガリー
SF 5 8月18~19日 ツインリンクもてぎ 日本
F2 9 8月24~26日 スパ・フランコルシャン ベルギー
F2 10 8月31~9月2日 モンツァ イタリア
SF 6 9月8~9日 岡山国際サーキット 日本
F2 11 9月28~30日 ソチ・アウトドローモ ロシア
SF 7 10月27~28日 鈴鹿サーキット 日本

日程が重複する箇所が3戦もあって、スーパーフォーミュラの方を欠場する。

代役でレッドブルカラーSFに乗る人はいるのだろうか?そのドライバー人選も大いに注目を集めるだろう。

福住選手の所属チームについて

https://www.motorsport.com/

F2では「アーデンモータースポーツ」よりエントリー、このチームはレッドブルレーシング代表のクリスチャン・ホーナーが共同オーナーになっている。

今回の福住選手の参戦はホーナー側からホンダに接触があったようで、それに絡みレッドブルアスリートの一員になった。

スーパーフォーミュラでは「チーム無限」よりエントリー、2017年ピエール・ガスリーが乗ったレッドブルカラーを引き継ぐ。

F2のアーデンはチーム力(2017年チームランキング7位)では、あまり良い評価ではないようですが、2018年はマシンが新しくなるのである程度リセットされます。

レッドブルからの予算の増強が見込めればそれなりに戦えるかもしれません。

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スーパーライセンスポイントについて

FIAは下位カテゴリーでの成績ポイントを明確化、過去3年間で40ポイントに到達しなければスーパーライセンスを発行できないようになった。

また、18才以上である事と自動車免許を所持している事が大きな条件として存在する。フェルスタッペンが17才でF1デビューしてしまい、危機感を感じたFIAが大急ぎで整備したルールとも言える。

主なシリーズのポイント

シリーズ 1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位 8位 9位 10位
FIA F2 40 40 40 30 20 10 8 6 4 3
GP2(2015-16) 40 40 30 20 10 8 6 4 3 2
インディカー 40 30 20 10 8 6 4 3 2 1
F3欧州選手権 30 25 20 10 8 6 4 3 2 1
フォーミュラE 30 25 20 10 8 6 4 3 2 1
WEC-LMP1 30 24 20 16 12 10 8 6 4 2
GP3 25 20 15 10 7 5 3 2 1 0
フォーミュラV8 3.5 20 15 10 8 6 4 3 2 1 0
スーパーフォーミュラ 20 15 10 8 6 4 3 2 1 0
WEC-LMP2 20 16 12 10 8 6 4 2 0 0
WTCC 15 12 10 7 5 3 2 1 0 0
DTM 15 12 10 7 5 3 2 1 0 0
スーパーGT 15 12 10 7 5 3 2 1 0 0
NASCAR CUP 15 12 10 7 5 3 2 1 0 0
インディライツ 15 12 10 7 5 3 2 1 0 0
V8スーパーカー 13 11 9 6 4 3 2 1 0 0
IMSAプロト 12 10 8 6 4 2 0 0 0 0
FIA F4国内シリーズ 12 10 7 5 3 2 1 0 0 0
F3国内シリーズ 10 7 5 3 1 0 0 0 0 0
フォーミュラ・ルノー 10 7 5 3 1 0 0 0 0 0
フォーミュラ・マツダ 10 7 5 3 1 0 0 0 0 0
NASCAR 国内シリーズ 10 7 5 3 1 0 0 0 0 0
AsLMS/ELMSプロト 10 8 6 4 2 0 0 0 0 0
WEC LM-GTE Pro 10 8 6 4 2 0 0 0 0 0
WEC LM-GTE Am 10 8 6 4 2 0 0 0 0 0
IMSA GTLM 10 8 6 4 2 0 0 0 0 0

各シリーズのポイントのバランスが悪いとの声もあります。特にフォーミュラV8、スーパーフォーミュラはチャンピオンでさえ20ポイントは少ない気がしますね。

しかしペイドライバーと呼ばれるスポンサーマネーによって、シートを確保するドライバーでさえしっかりと成績を残していないとならない。

私的にはこのルールの明確化は大いに賛成です。

まとめ

福住選手はGP3で2016年7位、2017年3位で18ポイント、あと22ポイントでスーパーライセンスを獲得できる。

F2で4位以内なら文句なしとなるが、5位でも4戦しか出られないスーパーフォーミュラで8位になればなんとかなる。

F2に2019年も参戦したとしても、2017年の15ポイントあるアドバンテージは大きい。

 

トロロッソ側はホンダ系ドライバーを乗せる事を容認しているとの噂もある。

このような状況からホンダとレッドブルの支援を受ける福住選手は、トロロッソホンダに乗る日本人として最も近いところにいると言える。