開幕戦オーストラリアGPの木曜日、パドックで撮られた最新のマシンデザインに注目してみよう。

今回取り上げるのは「バージーボード」です。

なぜか?それは2017年の自由化から、各チームがもっともデザインを変えてくる場所であり、マシン全体の空気の流れを決定づける場所でもあるからです。

フロントウィングのデザインも少しばかり変化するでしょうけど、規制により雁字搦めな場所であり、大きく変更する事は、全体の空力概念を根底から覆すことであるから、簡単には変更できないところです。

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各チームのバージボードデザイン

テストで細部までは撮られる事はなかった部分も、本戦の木曜日ともなればあらわになります。ハース以外の全チームを一気に見てみよう。

フェラーリSF90

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結構シンプルな部類に入るデザインですね。2018年との大きな違いは感じられないが、水平状のフィンが増えたようだ。

メルセデスW10

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水平方向のフィンをねじっているような形状が多い。細かいし独特な気持ち悪さがある。

レッドブルRB15

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水平部分の形状が一気にウィング化してるじゃないか!下側のスリットの隙間があるために、上部ウィング状な部分にスリットを入れなければならない。

規則で底面部分から見て垂直方向に空間がある場合は空が見えなければならない。上部のはそのために入れるスリットなんです。空力機能のためのスリットではないですよ。(多少はあるかもしれないが・・)

ルノーRS19

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2018年バージョンの小型化ってな印象。大きめのボードでノーズ下をがっちりブロックしていますね。

レーシングポイントRP19

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まだまだ2019年型とは言えない状況なレーシングポイント。全体的な概念は2018年のまんま。それよりもミラーステーウィングが凄いな。

マクラーレンMCL34

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一番変わったと思うマクラーレンのバージボード。もう完全な第3ウィングだよねこれ。

トロロッソSTR14

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2018年から何にも変わってないじゃないか!RB14コピーマシンなんだからもっと空力パーツを似せていかないとダメじゃない?シンプルでドラッグは少なそうだ。

アルファロメオC38

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アルファはあまり特徴らしきものは無い。やっぱりどことなくフェラーリ寄りなのかな。

ウィリアムズFW42

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どのチームとも違うウィリアムズ。なんか強引に曲げすぎてないか?ドラッグが多そうだし、なんとなくちぐはぐに感じてしまうのは私だけではないはず。洗練さに欠けるって言葉が一番当てはまる気がする。

まとめ

ハースが無いのが残念だけど、沢山キノコみたいなの生やしていたはず。

チームがここに力をいれる訳は、変化に対する速さへ影響度合いが大きい事と、CFDと3Dプリンターで簡単に作れる低予算なところがマッチしているからです。

一生懸命に毎戦何かしら変更してくる様を見れば、マシン開発を諦めていない事もわかる部分でもある。

 

バージボードは今年も空力マニアを楽しませてくれる事、間違いなしです。