新スポンサーを発表するとしていたマクラーレン。蓋を開けてみればCNBCと言うアメリカのビジネスニュース(株式・金融商品の情報)を中心とした放送局だった。

マクラーレンにはメディア関連スポンサーで2015年からCNNがあったはずだけど、ホームページを見る限り消えていた。NTTコミュニケーションズはスポンサーではなく技術パートナーとなっている。

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マクラーレンのパートナー一覧

マクラーレンのホームページに掲載されているパートナーです。

日本企業が多いですよね、ネットワーク関連のNTTコミュニケーションズ、ブレーキのAkebono、ホイールのENKEI、ラジエターのCalsonic Kansei、無線関連のKENWOODと名だたる企業がパートーナシップを結んでいます。

2017年マクラーレンの予算内訳(推定)

Business Book GPより予算データは引用しています。単位は100万€(ユーロ)

2017年度 スポンサー パートナー
Honda 100 200
Johnnie Walker 10
SAP 4.5
Richard Mille 2
Santander 2
Hilton 1.5 1.5
Chandon 1 1.5
CNN 0.5 2.5
Star Sport India 1
Michael Kors 0.5
NTT 0.5
Norton RF 0.5
Great Britain 0.5
Castrol 2
Stratasys 0.5
Calsonic Kansei 0.5
Akebono 0.5
Logitech 0.5
Enkei 0.5
Nielson Sports 0.5
Volvo Truks 0.3
Kenwood 0.5
Mazzak 0.5
Sparco 0.3
Akzonobel 0.3
Technogym 0.1
Pirelli 2.5
FOM分配金 112
234 217.5

パートナー側の数字は、金銭的なものではなく無償提供されているものを数値化したもので、ホンダの2憶€はあくまでホンダ側の活動予算となります。

Autosportによると、マクラーレンの収入は約251億円(赤字15億)とのニュースがあったのは記憶に新しい。

このBusiness Book GPの数値を€(ユーロ135円)ではなく$(ドル110円)にすると、かなりしっくりくる数字になる。23,400万$=約257憶円となる。

また、マシンのあれだけ目立つ位置にロゴがある「Chandon」がたったの100万€程度なのかも疑問だ。

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CNBCの契約額は推定50万$かな?

CNNとの契約状況からの推測ですが、金銭的な部分ではこんなもんでしょうか?

アメリカのビジネスニュース中心の放送局との提携は、今後の投資対象先にぜひマクラーレンをと推してもらう意図が見える。そういった宣伝は無償で対応する狙いでしょう。

 

ザク氏はロイターを使ったりと、ビジネス向けメディアとの繋がりを大事にしているようで、マクラーレンのスポンサー集めは全くもって順調とは言えないですね。

タイトルスポンサーはいらないみたいな強気な態度ですけど・・。

まとめ

マクラーレンの収入は、上の表からもほとんどホンダ頼みとなっている。ホンダのスポンサー費用は色々な推定があるけど、オートスポーツによる数値6000万ポンド(約91憶円)が一番現実的かと思います。

ホンダからの約91憶円を失い、更にFOMの分配金が減ります。

 

以前に分配金の詳細をまとめた記事⇒F1各チームへの賞金の分配金額詳細と仕組み

  • 参加分配金がハースが条件を満たし9チームから10チームによる均等な分配になる
  • コンストラクターズ順位が6位(9%)⇒9位(5%)

 

以上を踏まえ2017年水準で約20憶円減る計算となる。2018年に分配される賞金総額自体が減っているので、この数字は更に多くなります。

単純に計算してもマクラーレンの収入は251-91-20=約140億円となってしまう。

 

大丈夫かマクラーレン??!!