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2018年新企画「F1 Honda TopGap」をどうぞ宜しくお願いします。

昨年までは「マクラーレンホンダとトップギャップ」をやってきましたが、今年から題名をシンプル化しました。

なぜか?ホンダとチームの組み合わせだと供給先が増える事に対処しきれないし、後々面倒だからです。(これが一番w)

レッドブルがホンダ陣営仲間入りな~んて事も起こりえる状況ですからね^^;

開幕戦オーストラリアはトロロッソホンダにとっては試練のグランプリとなりました。テストでの好調さを維持できずに、色々な問題が出てしまいましたね。

ここまで酷いと逆に清々しい感じ、いやなもの落しきって次戦頑張ってもらいたい。

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予選タイム差+3.368秒

ドライバー SPD T S1 S2 S3 タイム ギャップ Q
1 L.ハミルトン 318 26.698 22.066 32.400 1:21.164 3
284 293 302
11 F.アロンソ 308 27.581 22.700 33.316 1:23.597 2.433 1
277 291 294
15 E.オコン 316 27.865 22.938 33.700 1:24.503 3.339 1
281 293 297
16 B.ハートレー 311 27.993 22.942 33.597 1:24.532 3.368 1
275 286 295
20 P.ガスリー 310 28.146 23.144 34.005 1:25.295 4.131 1
274 285 296

FP3が終わる5分前までウェットコンディションだっためラバーグリップが失われていた。Q1では路面状態がどんどん良くなって行く。なるべく最後にアタックしてクリアラップがとれれば良いタイムを出せる状況。

トロロッソの二人にはこの状況がプレッシャーになったのかはわからないが、ガスリーはQ1最終アタックで、コースアウトしタイムアップできずに最下位。

ハートレーは少しミスをしてQ1通過15位まで、わずか0.029秒差の16位で敗退している。

パワー面だけでも対ルノー(約+0.27秒)、対メルセデス(約+1.00秒)は推定であるので頑張ってる方じゃないかなと思います。

決勝タイム差+1laps

ハートレーはスタートで少しミスして、その後新品SSタイヤに大きなフラットスポットを作ってしまう。1周終了後すぐにピットインしてSタイヤへ交換。

順調に走行を続けていたが今度はパンクで21周終了後にピットインしてUSタイヤへ、SCの恩恵を受けることもなく最下位をひたすら走って、一人だけ1周遅れで完走。

 

ガスリーは最下位スタートからスタートダッシュ、他のマシンのリタイアなども絡み16位まで順位を上げる。

前を行くストロールとの差を6.5⇒4.5秒まで縮めていたが14周目マシン後方より白煙が発生しパワーダウン、そのままピットインしてリタイア。

ホンダの発表ではMGU-Hのトラブルとなっている。

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決勝での走りはどうだったのか?ラップタイム検証しておきます。

ベッテルやハミルトンと比較してもどうしようもないので10位入賞したサインツと比較してみます。

Lap サインツ
(S)
ハートレー
(US)
Lap サインツ
(S)
ハートレー
(US)
32 1:31.990 1:30.720 45 1:28.143 1:29.347
33 1:30.151 1:31.311 46 1:28.493 1:29.353
34 1:29.662 1:30.687 47 1:28.133 1:29.360
35 1:29.327 1:30.592 48 1:28.193 1:33.670
36 1:28.688 1:30.434 49 1:28.302 1:30.014
37 1:28.786 1:30.289 50 1:28.027 1:32.205
38 1:28.867 1:30.088 51 1:27.944 1:29.193
39 1:28.443 1:29.676 52 1:28.441 1:28.681
40 1:28.503 1:30.010 53 1:28.497 1:28.298
41 1:28.261 1:29.928 54 1:28.164 1:28.255
42 1:28.306 1:29.867 55 1:28.303 1:28.326
43 1:28.523 1:29.756 56 1:28.104 1:28.493
44 1:28.303 1:29.400 57 1:27.996 1:28.176

延々28秒台のサインツに対して、ハートレーは29~30秒台となっている。

タイヤが無くてUSで35周走っているので仕方がないところですね。フルアタック時では全開率70%(lapあたり77%)ですから燃費的にも相当きつかったと思われます。

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トロロッソホンダのコメント

ブレンドン・ハートレー

「今日はいいレースだったとは言えません。スタート直後のターン1でブレーキをロックさせてしまい、タイヤにフラットスポットを作ってしまいました。僕が経験した中で最大のフラットスポットだったので、ピットインせざるを得ませんでした。さらに、第2スティントではタイヤがパンクしてしまい、ポイント争いへの戦いは終わってしまいました。この影響でマシン後部に少しダメージを負ったので、ずっと単独で走行する形になってしまいました。今日はポイント獲得への道のりとしては険しいものでした」

ピエール・ガスリー

「僕にとっては最高のシーズン開幕戦とはなりませんでした。(リタイア前の)ターン12で急にエンジンが止まり、その後また始動したもののスロー走行しかできずにシフトアップできなくなりました。なんとかピットへ戻りましたが、そこでリタイアとなりました。テストからいい形だっただけに残念です。開幕戦で問題が起きたことで、チームのみんなもがっかりしていると思いますが、僕らは前を向き、今回の問題から学んで次のバーレーンでは強さを取り戻さなければなりません」

フランツ・トスト

「バルセロナでのテストがうまくいき、メルボルンでの開幕戦はいい結果が得られると期待していましたが、さまざまな要因が重なって残念な結果となりました。言い訳になりますが、FP3での雨が残念でした。タイヤの性能評価とセットアップ変更がうまくいっているかを確認するためにもドライで走っておきたかったと思っています。予選では、ブレンドンがいい仕事をしましたが、ピエールはターン3でのミスがあり、後方グリッドになりました。レースでは、ピエールが好スタートを見せてポジションを上げましたが、不運にもパワーユニットの問題でリタイア。ブレンドンは最初のブレーキングでフロントタイヤをロックさせてフラットスポットを作ったので、ピットへ呼び戻してタイヤを交換し、後方で走ることになってしまいました。残念な週末になりましたが、これを引きずってはいけません。バーレーンで好結果を望むためにも、やるべきことがたくさんあります」

田辺豊治

「ガスリー選手がMGU-Hの問題により、14周目でリタイアする形になったことは非常に残念です。これからさくらのファクトリーにて詳細を分析し、第2戦に向けて再発防止のための対策を打ちたいと考えています。

ハートレー選手についてはスタート直後にタイヤにフラットスポットを作ったため、ピットインせざるを得ませんでした。粘り強い走りを続けてくれましたが、残念ながら前を走るマシンを捉えるには至りませんでした。

非常に厳しいシーズン幕開けになってしまいましたが、前を向いて戦うしかありません。休むことなく、チームと一緒に次戦に向けた準備を進めます」

引用元:http://ja.hondaracingf1.com/races/2018/australia-grand-prix.html?tab=qualifying

まとめ

問題が出てしまったのは仕方が無い。これをどういう風に改善していくかが重要。

やはりパッケージングに苦労していると感じられる。特にホンダPU+新ギアボックスのリア周りに何かしら問題がありそうです。

サーキット的にもきつい条件だった。スリッピーで高速、燃費のきつさも全グランプリ中3番目。

 

マシン的にもホンダPUとのマッチングに人員をとられて、本来やるべきアップデートがまだまだ足りないのだろう。スペインGP後のテストに向けて準備が進む事を願います。

チームとしての力はやっぱり足りないが、ホンダとの協業を全面的に押し出している体制がどう花開いていくか。じっくり見守りたいと思う。