2015年のF1はとうとうあの狭い市街地レースモナコGPを迎える。はっきり言ってモナコGPは私は好きではありません。レースにおいてオーバーテイクが事実上不可能だからです。

ただここではエンジンパワーの差が極端に無くなります。マクラーレン・ホンダはかなりチャンスでしょう。シャシー能力では中団の上にいるはずなのでドライバビリティさえあればドライバーはぎりぎりまで攻めることができます。

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ホンダの新井さんのコメント

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「78周を戦い抜けるパワーユニットに」
「モナコには複数の低速から中速のコーナーがあり、ブレーキングと加速も多い。ユニークなレイアウトを持つ市街地サーキットだ。このサーキットで成功するか失敗するか、その微妙な差を決定づけるのはクルマのドライバビリティーだろう」

「ホンダもパワーユニットのドライバビリティーを調整するために全力を尽くしていくし、シーズンでも最多となる78周を通じて、それぞれのコーナーに対応できるものにしていくつもりだ」

 

ジェンソン・バトンのコメント

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「言われていることは本当だよ。モナコはすべての意味で、F1という王冠に輝く宝石だ。最高のラップをするためには人間とマシンがいかに調和の取れた仕事をすることができるかが本当に試されるんだ。そして毎ラップ、その一貫性を持続させなくてはならない」

「ミスを犯しやすいところだし、完全に信頼がおけるクルマが必要だ。1周をうまくこなすには、それをものすごくうまくコントロールすることと正確性が求められる。予選がすごく重要になる。よく知られているようにここでの追い抜きは難しいからね。僕たちもシーズン開幕以来、着実にスターティングポジションを改善できているし、土曜日(23日)にはさらに上を狙っていきたいと思う」

「モナコは低速サーキットだから、あまり空力のパフォーマンスに頼るところではない。でも、いいバランスとドライバビリティーがすごく大切になる。前回のレース(第5戦スペインGP)で僕のクルマが抱えたバランスの問題が解決されることを期待しているよ。そうすればモナコでも改善が見られるはずだ」

「バルセロナでは残念なレースになってしまっただけに、クルマを降りたときには残念だったよ。もっといい結果が期待できたはずだけになおさらね。僕たちは着実に進歩を遂げていると強く信じているし、だからこそ難しいレースになることが受け入れがたいんだ。だけど、あのレースはもう過ぎたことだし、モナコでは上向きな状態を継続していくためのチャンスがあると考えているよ」

「モナコは大好きさ。2009年には優勝も果たしたし、あそこでドライブするときの気分は本当に最高なんだ。母国でレースをするときの感慨に勝るものはないけれど、モナコに家がある僕にとっては第二のホームレースでもあるんだ。だから僕が住んでいるところに近いこの有名な市街地でレースをするのはものすごく特別な気分だよ」

「モナコでのレースはものすごい挑戦なんだ。コーナーに進入するときは正確でなくてはならないし、最高のラインを通りながら、スロットルのバランスを取る必要がある。ベストな形でコーナーを立ち上がるためにはできる限り辛抱しなくてはならないんだ。まさに芸術だよ」

「ミラボー(ターン5)からヘアピンを抜け、ポルティエ(ターン8)へと向かう部分は特に難しいよ。レーシングラインからはずれてしまって壁に突っ込んでしまいやすいんだ。モナコでは何度も素晴らしいドラマが生まれるし、それによってカレンダーの中でも最高に素晴らしいレースにさらなる伝説が加えられることになるのさ」

 

フェルナンド・アロンソのコメント

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「モナコはまさに別格だと言えるサーキットのひとつだ。追い抜きはほぼ不可能だけど、F1カレンダーの中でもものすごく印象的でワクワクするようなショーが見られるところだよ。サーキットとしても場所としても本当にユニークだし、それによってすごく特別なレースになるんだ」

「このレースでは焦点を合わせるべきことが3つある。予選、集中力、そして戦略だ。土曜日は、その週末にいい成績を残すチャンスを大きくするための日だ。だから、まずはそれが最初の目標になる。予選でのパフォーマンスを高め続けることができ、いいスタート位置を確保できることを期待しているよ」

「日曜日には、最も重要になるのは集中力だ。市街地コースはすごく狭いし、曲がりくねっているからミスを犯す余裕はない。これをうまくやり遂げて、戦略を最大に生かすことができれば、レースが終わるまでには順位を上げていくチャンスも生まれる」

「ホームレースだったバルセロナ(第5戦スペインGP)はチーム全体にとってすごく残念な週末となった。もっといい成績を収めることができたはずだと強く信じていたし、ああいう形でレースを終えたのは不運だったよ。でも、僕たちは今でも強い闘志を胸に秘めているし、モナコにもそういう気持ちで立ち向かい、僕たちがどれだけの進歩を遂げることができるかを確かめたいと思っている。スペインよりはクルマのパフォーマンスもよくなると期待しているし、またポイント獲得を狙っていくよ」

「モナコは精神的にも厳しいレースになる。それだけに、完ぺきなラップを決めることができればさらに満足感も得られるんだ。あそこでのレースをいつも楽しんでいるし、これまでに2度優勝したこともある。2006年にルノーで、そしてその次の年にはマクラーレンでね。あそこで優勝するのは忘れられないほどの経験となるんだ」

「本当に容赦のないサーキットだから、ミスをすれば高くついてしまう。でも、モナコはモナコだ。1年でも最高レベルのレースだし、ドライバーたちが毎シーズンあそこに戻ってくるのを楽しみにしている理由はそれさ」

 

今回二人のドライバーのコメントが多いんですよね。マシンの差がかなり縮まるレースなだけに、相当に気合が入っているみたいです。去年マルシャのビアンキがここでポイントを獲りチームを救ったんですが、下位チームに特にチャンスがでるグランプリなのは間違いないですね。

 

ともに優勝経験のあるドライバーなだけにかなり期待が持てるレースになるかもしれませんね。