2016年のF1夏休みにおけるホンダに関する最大の噂話は、パワーユニットの改良点はどこか?という事と、どのような改良をするのか?と言う2点に絞られています。

 

ホンダの長谷川さんは以前から、エンジン本体の改良をすると発言しているのでこれに間違いはないです。

f1-monaco-gp-2016-yusuke-hasegawa-head-of-honda-f1-programme

そのタイミングはこの長谷川さんの発言があります。

「すでに残り9戦となっており、良いアイデアを見つけたとしても、その導入に適したタイミングは2回しかない。まず最初の機会はスパ(ベルギーGP)で、次はそれ以降ということになる。いずれにしてもトークンは全部使い切るつもりでいる」

という事でスパで投入の期待が高まる訳ですね。

 

Sponsored link

残トークン10を燃焼の改良へ

燃焼の改良、現行のパワーユニットは駆動力を助けるモーターパワー(約160馬力)が決まっています。

2015jphonda

ピークパワーを上げるにはエンジン本体を開発するしか道は無いのです。特に燃焼技術の向上は燃費面でも有利になり至れり尽くせりの状況になります。

 

燃費の向上=パワーアップ になるからですね。

 

車好きな方でしたらわかっていらっしゃる事ですが、

簡単に説明すると燃料を薄くすればするほどパワーが上がります。でも薄くしすぎると燃焼温度が異常に上がりエンジンブローにつながります。

 

この絶妙なバランスをとる事が最大の目標になります。

 

燃焼で消費するトークン数は?

燃焼(3トークン)

燃焼を定義する部品のすべての部分。以下を含む:ポート、ピストンクラウン、燃焼室、バルブジオメトリ、タイミング、リフト、噴射ノズル、コイル、スパークプラグ。以下を除く:バルブ位置

噴射装置(2トークン)

PU搭載燃料システム構成部品(例:高圧燃料ホース、フュエルレール、燃料噴射装置、貯蔵器)。噴射ノズルを除く。

 

この2つの改良を同時に行えば5トークンごと消費して、2回の改良ができることになります。

燃焼新技術のHCCI(予混合圧縮着火)では無い!

このところ本当によく話題に上る燃焼技術HCCIは、現状のF1規定上絶対に活用できません。

 

F1規定ではこのような部分があります。

  • 点火プラグの使用
  • 直噴であること

この2点があるかぎりHCCIではない事は明白ですので、下手な噂には耳を貸さないようお願い致します。

 

簡単な図解がありましたので貼っておきます。

イグニッション比較

図の中の真ん中の直噴を見てもらえばわかる通り、燃焼室に直接ガソリンを吹くのが直噴です。

 

HCCI(予混合圧縮着火)は圧縮した空気とガソリンを混ぜてそれを燃焼室に導きます、そして点火プラグも使わずに自然発火させます。燃焼温度低くなるのが特徴です。

 

しかしこの技術は世界のどこでも市販化されていない技術ですので、まず間違いなくモータースポーツのような過酷な条件で使える事ができるには現状では厳しいです。

 

燃焼室とイグニッションをひたすら改良

結局のところ燃焼効率を上げるには、

  • 燃料を薄く広く噴射する
  • 燃料を効率よく燃やす燃焼室

が必要だという事ですね、どこでもあるありきたりな回答で申し訳ないですが、これを突き詰める事が究極の内燃エンジンって事につながります。

bosshu

特に燃料を噴射するノズルの形状、燃料を噴射する高圧力を発生できるものが有利になり、それに対応する燃焼室を作り出す事が好結果に繋がっていく事になります。

 

トライ&エラー繰り返していいものを生み出す。

 

日本人が得意そうな事じゃないですかw

 

ホンダさん後半戦日本人魂みせてくれよ!!