最新F1ニュースってハミルトンのインスタ炎上削除、ライコネンがインスタ始める、だからどうした的なものばかりですよね、オフシーズンだから仕方ないですけど。

F1はチーム力差がありすぎてスポーツとはいえないって誰かが言ってますけど、そんな考えなら最初から来るなって思います。昔からF1は基本的にマシン開発競争であってそこが面白い。

そんな中でもドライバーは速さとアピール力が試され、適切なタイミングで強いチームにいる事が求められます。それを体現しているのが現チャンピオンのハミルトンなのは言うまでもない。

ただ単に速い遅いだけを見れば、こんなに面白くないレースはないでしょう。国、メーカー、チーム、人と色々な要素が絡み合うからこそF1は面白いんです。

2018年注目すべきポイントPart.1に続き今回はPart.2です。

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トップ3チーム「メルセデス・フェラーリ・レッドブル」

https://www.formula1.com

チャンピオンシップを考えれば2018年もこの3チームに絞られるのは事実です。新エンジン規定になってからはこの3チームしか優勝できていない。過去4年の優勝回数は以下の表です。

GP数 メルセデス フェラーリ レッドブル
2014 19 16 3
2015 19 16 3
2016 21 19 2
2017 20 12 5 3

メルセデス・AMG・ペトロナス・モータースポーツ

新車両規則が導入されメルセデスの出した答えはロングホイールベースだった。これには理由があり完全なる答えを見いだせなかったためマシンの完成度をあらかじめ90%に設定していた。

適切な重量配分を探るために各コンポーネントを移動できる余裕を持たせる事で、方向性を探りながらマシン開発をしていった。序盤はマシン重量が規定を超えリア寄りの重量配分となりリアタイヤのオーバーヒートに苦労したが中盤には改善されていた。

しかしながら低速コーナリングサーキットでは、長いホイールベースと低レーキ角によりターンイン時のフロントのグリップ力が影響してかフェラーリに完全なる敗北を喫している。シンガポールはフェラーリとレッドブルの自滅に助けられハミルトンが快走して優勝しているが、モナコとハンガリーでは成すすべなかった。

中高速サーキットでは無類の強さを発揮、特に後半戦では敵なし状態だった。

高レーキ角セッティングマシンへ

2018年に向けメルセデスは、現行の低レーキ角(0.9°)マシンを高レーキ角マシンへとコンセプト変更するとの発言がありますが真意はわからない。おそらくどっちをとってもそれなりにトップに君臨する事であろうと思います。

ただHALOによる重量増をカバーするために、おそらく現行よりホイールベースは短くなると予想しています。

また、昨年からテクニカルディレクターの就任しているジェームス・アリソンの動向が気にかかります。彼が手掛けるマシンは今までタイヤに優しいマシンが多かったので、これまでの速さ+タイヤに優しいとなれば間違いなく最強となるでしょう。

スクーデリア・フェラーリ

2017年の一番のサプライズはフェラーリの速さでした。新規定を味方につけ一気にトップ争いするマシンへと変わりました。レッドブルのような高レーキ角を主体とするマシンに変わりコーナリングスピードは上昇、パワー面でもメルセデスに肉薄するところまできています。

燃費の改善が鍵

マシン自体は2017年モデルを正常進化させれば、トップ争いを続けることが出来るでしょう。パワー面でもメルセデスと大差ないところまで来ていますが、燃費面では大きな差があります。有力な情報では約10%も差があるとか。

燃費の改善=MGU-Hでの回生量のアップにつながり、決勝での回生パワーの使用量の差を埋める事ができれば、チャンピオン候補になってもいいフェラーリです。

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アストンマーチン・レッドブル・レーシング

2017年は序盤に大苦戦、実走とシミュレータの相関不足により開発の方向性に支障が出ていた。中盤戦以降にこれを解決しマシン戦闘力は大幅に上昇していった。2018年は2週間前倒しでマシン製作を早めテストで速いマシンを目指すとしている。

カスタマールノーを使うレッドブルは、そのパワーアップ次第でトップ争いに多く絡んでいけるでしょう。

ロードラッグハイダウンフォース

レッドブルの強さはまずロードラッグである事、パワー不足を補うためのマシンです。それでありながらコーナリングスピードが速い事、レーキ角を上手く調整しているようです。

高レーキ角マシンは基本的にドラッグが多くなりますが、レッドブルはリアサスペンションを柔らかめに設定して高速度域でダウンフォースが最大値に近づくにつれリアの車高が下がりドラッグを抑制しているようです。

2018年度もこのようなセッティングを生かせるマシンになるはずです。レッドブルの強さはしっかりと前年良かった部分を残して更に進化させる事ができる点。ニューウェイ先生が新規定2年目にどのような回答をだしてくるのかも注目すべき重要事項です。

トリックステアリングシステム

コーナーリング時にはフロントの車高が下がる様に、トリックステアリングシステムも使っています。FIAからの通達では2018年度ステアリングによる車高の変化は5mmまで許させるとされていて、これがどのように影響していくのか見物です。

このシステムに関しては、フェラーリやメルセデスも導入しているでしょう。元デザイナーのゲイリーアンダーソンは5mmでも多大な影響があると言っています。また完全に監視するのは難しいとも提言していますので、ほとんどのチームは通達を無視する可能性があるとの事です。