バーレーンGPは過去最高な日になりましたね!私は展開を書きながら見ているのですが、思わず手が止まって祈るような気持ちで見入ってしまいました。(決勝レポートの内容薄くなっていますw)

序盤は「ガスリー行け!マグ来てるぞ、押さえろ!ホンダパワーモードだ逃げろ!」

ハミルトンが迫ってきて「うお!3周ぐらい抑えてるよ。ホンダすげぇよ!ここまで来たか!」

後半になると「もうSSかよ!タイヤ大丈夫か?」

「ペースはいいぞ、後続との差を広げてるわ。行ける!行けるぞガスリー。」

ゴールの瞬間は「うおぉぉぉ・・・。」と思わず叫んで、その後沈黙ですよ、眠さも相まってもう放心状態。

ホンダ2015年復帰以来のベストリザルト4位!

https://twitter.com/PierreGASLY

まさかトロロッソでここまでできるなんて驚き!多少の期待はしていたけど夏休み明けぐらいだと内心思っていた、それがあの開幕戦後の2戦目だなんてさ、すごーく嬉しかった!

ホンダさん。昨年は体制が悪いとか、設計が悪いとか色々書いてしまって、どうもすいませんでしたm(_  _)m

でもねトップギャップは嘘つかないよ!目標は優勝・・いやいやチャンピオンだよね?

さぁ前置きが長くなりましたが、分析いってみましょうか。本編も多分長いですw

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予選タイム差+1.371秒

今回は予選から決勝までライバルになったマグヌッセンを比較対象に加えています。

ドライバー SPD T S1 S2 S3 タイム ギャップ Q
1 S.ベッテル 322 27.989 37.893 22.076 1:27.958 3
252 273 297
6 P.ガスリー 320 28.413 38.471 22.445 1:29.329 1.371 3
244 270 290
7 K.マグヌッセン 317 28.559 38.415 22.384 1:29.358 1.400 3
246 270 294

ガスリーのQ3のスーパーラップ素晴らしかった。ベッテルと1.3秒、リカルドと0.9秒差は出来過ぎだろう。

バーレーンのパワーエフェクトは推定0.23秒(10kw)ですから、約30kwの差はまだ存在するメルセデス・フェラーリとのパワーによるタイム差は0.6秒以上。

車体のみでは約0.7秒差と推定できる。コースにあった特性などはもちろん存在するが、この数値は期待値を上回っていると感じる。

https://www.formula1.com/

タイム的にも同等だったフェラーリパワーを誇るマグヌッセンに勝てた理由がわからない。パワーエフェクト差0.6秒をシャシー性能で上回っている、しかもホームストレートとターン3から4まで登りがあるセクター1でしか勝っていないのだから。(多分マグヌッセンはターン1や4でタイム落したかな)

全体的に空気抵抗の少ない空力セッティングだったことはSPD-T速度でわかる。(マグは重めのセッティング)

マシンに施した改良のバランスが良く、思うがままに反応したマシンとドライバーが一体になったとしか思えないのである。

ガスリー自身も速さに繋がる根本的原因がわかっていないとの発言があるように、まさに神が舞い降りたと言える領域「聖域(ゾーン)」に入ったと考えてもいいと思う。

決勝タイム差+62.234秒

決勝が1lapsじゃなくて秒で書くのは何戦ぶりなんだ!

いつも通りベッテルやハミルトンと比較するのもなんですから、今グランプリのライバルであったマグヌッセンさんに登場して頂きましょうw

https://www.formula1.com/

ガスリーはスタートでマグヌッセンをしっかり抑えて、そしてリカルドも出し抜いた。ターン1,2通過時点で4位、リカルドにはすぐに抜かれたけど5位キープ。

VSC後マグヌッセンとの攻防を制して4位キープするも、僅差で後続がついてくる。しかしこの集団にハミルトンが襲い掛かった事で車間が開いた。

ハミルトンには抜かれて5位になったが、ガスリーは逃げの体制へ。

マグヌッセンが13周目にSSへ交換する前に約3秒のリード、アンダーカットを防ぐカバーのため16周目に新品Sへ交換。この時グロージャンに追いついて危ないっと思ったらグロージャンピットへ。ふぅ~助かった。

そしてペースの遅いエリクソンを時間をかけずに抜いて一人旅。

8秒差つけていたマグヌッセンが28周目にSへ交換、26秒差に迫られた35周目に中古SSへ交換。ちょっと早いと思ったけどマグヌッセンをカバーするための行動、ピットアウトで3秒差。

前後に車がいないポイントへリリースされた事で好ペースを維持。マグヌッセンには延々3秒差で追走されたが45周目あたりで4秒差へ。

最終スティントのラップタイム差

Lap ガスリー
(SS)
マグヌッセン
(S)
GAP
34  in 1:39.077 1:35.315 +3.762
35out 1:56.049 1:35.319 +20.730
36 1:35.291 1:35.359 -0.068
37 1:35.040 1:35.278 -0.238
38 1:35.123 1:35.072 +0.051
39 1:35.417 1:35.213 +0.204
40 1:35.052 1:35.185 -0.133
41 1:34.943 1:35.206 -0.263
42 1:35.021 1:35.174 -0.153
43 1:35.056 1:35.184 -0.128
44 1:34.940 1:35.137 -0.197
45 1:34.938 1:35.042 -0.104
46 1:34.863 1:35.227 -0.364
47 1:35.081 1:35.234 -0.153
48 1:35.328 1:35.409 -0.081
49 1:35.131 1:35.468 -0.337
50 1:34.901 1:35.479 -0.578
51 1:35.185 1:36.053 -0.868
52 1:35.109 1:35.860 -0.751
53 1:35.142 1:36.016 -0.874
54 1:35.006 1:36.090 -1.084
55 1:35.251 1:36.086 -0.835
56 1:35.313 1:35.717 -0.404
57 1:35.550 1:37.815 -2.265

マグヌッセンの新品ソフトは18周で終わった。(サスペンション関連トラブルがあった模様)この終盤では好ペースを維持してデグラを感じさせない完璧な走りをしたガスリー。

デグラが良いと発言していた事が、ラップタイムデータより明らかとなっています。

マグヌッセン最終周は諦めモード。

最後には12秒の大差をつけ、4位入賞と現時点でできる最高の結果をだした。

決勝でのベストデータを見る限り突出して速かったところが無い。こんな数値で中団グループトップ通過しているのが凄いところ。

ラップタイムの上下動が少なく、タイヤ・燃料などきっちりペース配分していた。チームとドライバーの一体感がとにかく際立っていた。


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まとめ

今回は感情入りまくりの語り口調になって申し訳ないです。

この嬉しい気持ちを読者様と共有したくてしたくて、もう爆発してしまいました!!

https://www.formula1.com/

田辺さんとピエール・ガスリーがっちり握手!いやぁ~力入ってるね。

最初からマグヌッセンをライバルと定め、チームのステラテジストの手腕もいかんなく発揮されている。

それに応えたガスリーのドライビングもグランプリウィークを通じて素晴らしかった。

ドライバー・オブ・ザ・デイも初獲得!!

レッドブルのマルコ氏も一皮むけた良い男になったと称賛!

私自身もそう思います。本当に文字通り「F1ドライバー」の仲間入りを果たしたピエール・ガスリー。

あと19戦頼むぜ!

 

今回の一件でなぜかMAG好きになった私ですw