イタリアGPが開幕します。ベルギーでは全くと言っていいほどチャンスは無くDRSにて次々に抜かれてしまいました。モンツァでも似たような展開になる事が予想されます。

パワーユニットのピークパワーテストにはもってこいの環境となるためスペック4を投入してテストしておきたいホンダでしょう。

ホンダレーシングF1のベルギーGPブレビュー⇒http://ja.hondaracingf1.com/2017/index/italy-gp-reports.html

以下引用文となります。

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長谷川 祐介 株式会社本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者

「タフな戦いとなったベルギーGPを終え、次はイタリアに向かいます。

今年のヨーロッパシリーズ最後の戦いの場となるモンツァは、長いF1の歴史の中でも、一度しかカレンダーから外れたことがなく、最もF1の開催回数が多い、クラシカルなトラックです。コースレイアウトはシンプルで、2つのシケインを除けばほとんどがストレートになっています。地形もフラットなために、カレンダーの中で平均速度が最も速い超高速サーキットとして知られています。

先週末ベルギーGPが行われたスパ・フランコルシャンも高速サーキットとして名高いですが、モンツァはそれ以上にハイスピードな戦いになるため、先週に続き厳しい戦いになることを予想しています。

そのような中でもポイント獲得を目指し、ベストな準備を進めたいと思います。

なお、今回のイタリアGPは、Hondaが勝利した1967年のイタリアGPから節目の50周年にあたります。そのレースでデビューしたRA300は、今年の3月に逝去された故ジョン・サーティース氏のドライブにより、Honda F1にとって2勝目となる貴重な勝利を挙げました。それを記念して、9月3日の決勝前にRA300のデモンストレーションを行う予定です。クラシカルなF1サウンドをぜひお楽しみいただければと思っています」

フェルナンド・アロンソ

https://www.formula1.com/

「スパ同様に、モンツァも伝統あるサーキットであり、誰もがこうしたコースでレースが行われるのを嬉しく思っていると思います。今季のマシンは幅広でスピードが上がっており、ファステストラップの更新が見られるでしょうし、ストレートでは信じられないほどのハイスピードになるでしょうから、モンツァがこれまでとは違うコースのように見えるかもしれません。

最高速という点では、カレンダー中一番のコースです。ドライバーにとっては、美しい風景の中にあるストレートを駆け抜けタイトなシケインに飛び込み、度胸の試される高速コーナーもあるなど、素晴らしい気分で走ることができます。これまでも言及してきた通り、サーキット特性は我々のパッケージと相性がよくないので、厳しい戦いを強いられることになると思います。ただ、スパと同じようなパワーサーキットですが、異なる点も多くあります。全長の長いスパに対して、モンツァは短く、とても速いレース展開に感じます。

モンツァでなによりも素晴らしいのは、ファンの皆さんです。たとえ(地元フェラーリのカラーである)ティフォシレッドをまとっていなくても、ファンは力を与えてくれますし、レースやモータースポーツに対してものすごく情熱的です。イタリアGPは、多くの人がお気に入りに挙げますが、レースファンを魅了するサーキットで、その評判にふさわしいグランプリだと思います」

ストフェル・バンドーン

「モンツァは本当にクールな場所です。これまでにフォーミュラ・ルノー3.5とGP2で経験し、両カテゴリで優勝していて、よく知っている場所ですし、いつも本当に楽しく走れます。ファンの皆さんは最高で、とても情熱的な声援を送ってくれるので、その熱狂に飲み込まれるのではないかと感じるほどです。

スパが厳しいレースだったのは明らかですが、ベルギーとイタリアは異なるレースだと気持ちを切り替えています。ストレート上では集団の中でペースを維持するのは厳しかったですし、モンツァでも同じ事象に直面すると思いますが、好結果を手にするチャンスをつかむべく、週末の間ハードにプッシュし続けます。

もちろん予選結果は重要ですが、レースでもペースを維持してポジションを保てるようにすることが必要です。スパでは、レースにいい影響が出せるように、予選でチーム一丸となって本当にいい仕事ができました。今週末は、さらに多くの取り組みができればと思います」

エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director

「イタリアGPは、レースファンにとって見逃せないレースです。フェルナンド、ストフェル、McLarenはそれぞれここで素晴らしい勝利を収めた経験があります。モンツァには多くの歴史があり、カレンダーの中でも特に重要な役割を担っており、偉大なドライバーたちと、情熱的なファンによって素晴らしいレースが繰り広げられます。

今回のレースでヨーロッパラウンドは最後となり、この後はアジアへの遠征です。スパとモンツァの連戦は素晴らしい組み合わせですが、我々にとっては厳しい戦いです。スパでは明らかに苦戦しましたし、モンツァにも過度な期待を抱いてはいませんが、いつも通りファイティングスピリットを持ってイタリアに向かい、チーム全員でできることに最大限取り組みます。

こうしたパワーサーキットで自信を持つためには、まだまだすべきことが多くあります。ただ、イタリアの情熱的なファンの皆さんの声援に触れるのを楽しみにしていますし、結果を追求するのはもちろんですが、2017年最後のヨーロッパでのレースを楽しみたいと思います」


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まとめ

マクラーレンホンダの最大の関心事は、来季もパートーナーシップを続けるのか?アロンソはホンダエンジンになら乗らないなどと発言しているらしい。

マクラーレンとホンダには明確な契約が存在している。加えて他の3メーカーはマクラーレンへの供給は難しいとの事で来季もホンダが確定している。

憶測記事ばかりが横行している現状は本当に腹ただしいですが、これはホンダのまいた種。どう刈り取るのかようすをみてみよう。

 

モンツァは5.793kmで全開率は75%、燃費は1.89kg/1lapと記載されています。1.89×53周=100.17kgとなり燃費は気にする必要が無いようですね。

どうやっても入賞は困難なグランプリです。テストなどに時間を割いて有意義に使ってほしいと思います。