昨年から始まったバクー市街地でのグランプリですが、低速セクションと超ロングストレート区間の組み合わせとなるコースです。昨年の結果からもパワーユニットありきなコースだと言えます。

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アゼルバイジャンGPのタイヤ選択

ピレリの指定タイヤは、SS・S・Mとなっています。

http://news.pirelli.com/

2016年のタイヤ戦略

トップ6はSSからSへのワンストップ作戦を選んでおり、これ以外には作戦は無いといった感じ。

  1. ロズベルグSS4old(21)⇒S(30)
  2. ベッテルSS4old(20)⇒S(31)
  3. ぺレスSS3old(16)⇒S(35)
https://www.formula1.com/

16コーナーから1コーナーまでの全開区間をいかに速く駆け抜けるかがポイントになります。セッティングは先のカナダGPに近いものがありますが、リアウィングは極力立てないようにします。

2016年タイヤの状況

パワー不足を補うためにリアウィングのダウンフォースを削りすぎたレッドブルはSS・Sタイヤのリアタイヤをすぐに痛めてしまい最終的にはMに交換して走っています。

メルセデス、フェラーリ、フォースインディアは1ストップで走り切っており、馬力のあるパワーユニットを搭載するチームは安定したペースを発揮しています。

2017年のタイヤの状況は?

http://news.pirelli.com/

 

 ピレリ5段階指標 メルボルン 上海 バーレーン ソチ バルセロナ モナコ モントリオール バクー
ダウンフォースレベル 4 2 2 4 4 5 2 2
路面グリップ 1 3 4 4 4 1 1 4
路面の荒さ 3 3 5 2 4 1 1 1
タイヤ横方向への負担 2 4 3 5 4 1 1 2
タイヤ全体への負担 1 4 3 2 4 1 2 3

ロングストレートがあるためウィングは軽めのセッティングとなり、サスペンション関連のメカニカルグリップが非常に重要となる。

タイヤ全体への負担が3というバーレーンと同じ指標となっています。

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タイヤのデグラデーション

タイヤのデグラは昨年と同じような指標になって、SSは20周、Sは35周、Mは45周ぐらいかと思われます。

昨年のレッドブルの例からも、リアタイヤのトラクションをしっかり確保しないとなりません。

まとめ

タイヤ戦略はSS⇒Sの1ストップの一択となるでしょう。

スタートタイヤになる予選で使ったSSタイヤをペースを落とさずに、長めに使う事ができるドライバーが勝つでしょう。

SSタイヤのタレ具合でアンダーカットなのか、オーバーカットなのかが決まるため、フリー走行でのSSのペースには要注目です。

カナダではメルセデスにタイヤの問題が出なかったようですが、バクーではどうなるかわかりません。ここでやっぱり苦労するようであれば路面μの低いコースでハミルトンは今後も苦戦する事になります。

カナダでは奮わなかったフェラーリがどれだけ巻き返せるか、また昨年3位のフォースインディアの走りも要注意です。