マクラーレンホンダはスピードでは完全に負けていましたが、リタイアが続出する中生き残りアロンソがまさかの9位入賞しました。

フリー走行ではホンダが改良したICEを投入してパワーアップの手ごたえをようやく掴んだようです。

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アゼルバイジャンGP予選タイム差+3.741秒

http://ja.hondaracingf1.com/
ドライバー チーム タイム ギャップ
1 ルイス ハミルトン Mercedes 1:40.593
16 フェルナンド アロンソ McLaren 1:44.334 3.741
https://www.formula1.com/

スピードトラップの位置ですでにトップから15km/hも遅れていてフィニッシュラインにおいては約25km/h離されています。

各セクタータイムにもおいても下位に位置しています。リアウィングの角度なども他チームと大差ないところを見てもパワー不足なのは言うまでもない事ですが・・。

アゼルバイジャンGP決勝でのタイム差+59.551秒

決勝では2台ともに順調に周回を重ねていった、後方スタートだったために混乱に巻き込まれる事無く自分たちのレースを展開。

SCと赤旗を利用した理想的なピットインを成功させるとアロンソは今期初入賞である9位に入った。

バンドーンも完走しており、マクラーレンホンダにとっては大苦戦のはずのグランプリでなんとか結果を出すことに成功しました。

このバクー市街地コースはエネルギーデブロイが悪く、1ラップで常時使用できるバッテリーエネルギーが2MJとの事です。そのためアロンソは終盤にチャージラップを挟むタイムアタックを47周目と49周目に2回しています。

アロンソが苦労して出したファーステストタイムは、ハミルトンが常時記録しているタイムと同等です。

4MJは161馬力のモーターを約33秒間全開で使う事ができます。2MJとなると約16.5秒間となります。

バクーの全開率は55%と言われていますが、1周1分45秒(105秒)で走る場合57.75秒間全開となります。このうち16.5秒間は161馬力を失っている事になります。


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ホンダのスペック3エンジン

フリー走行では間に合わないと言われていたスペック3のICEを投入したホンダ、単独走行にて最高速342km/hを記録している。

おおよそ30馬力のアップデートだと言われいます。セッティングがまだまだ不十分であるため予選・決勝での使用を控えて次戦にて本格稼働する。

ホンダのアゼルバイジャン決勝レポートでも長谷川さんが

「次のオーストリアでは、今週金曜にテストを行い、いい結果を得たスペック3のPUを両方のマシンに投入予定ですが、ライバルとの差を少しでも早く縮められるよう、これからも懸命に開発を続けていきます」

とコメントしていて次戦は本当に楽しみなレースになりそうです。

ピークでのパワーアップはもちろん、セッティングの詰めで低中速回転域でのパワーが改善すればラップタイムにかなり影響を与えるはずです。

また問題視されていたベンチテストシミュレータ問題も解決の方向に向かっているとの情報も入ってきています。

ホンダ内の苦労している色々な問題がいい方向へ向かっているとのポジティブな発言も聞こえてきていてやっとエンジン開発の方向性が整ってきたようです。

しかしながら時すでに遅しな現状を打開するには30馬力程度のアップでは意味はありません。夏休み明けには最低でもあと20馬力は改善してレッドブルの後ろに来るようなチーム力になっていれば来年もアロンソが残ってくれる可能性がでてきます。

ホンダSAKURAの皆さんここが正念場ですよ、頑張って下さい。

P.S. パソコンの突然の故障により更新が遅れた事をお詫び申し上げます。