日本GPでは鈴鹿サーキットのパワーユニット重視の特性に完全にマシンが負けていてどうしようもなかった。レッドブル以外はメルセデス勢とフェラーリ勢でハース2台が入ってしまうところを見ても、今のマクラーレンホンダの戦力では厳しい状況。

COTAは低速コーナーが多く鈴鹿よりは付け入る隙がある。昨年は予選TOP10圏外にも関わらずダブル入賞している。

ホンダレーシングF1のアメリカGPブレビュー⇒http://ja.hondaracingf1.com/2017/index/us-gp-reports.html

以下引用文となります。

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長谷川 祐介 株式会社本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者

「アジアでの連戦を終えたシーズンはここから終盤戦を迎えますが、次は南北アメリカ大陸での連戦に向かいます。

McLaren-Hondaとして最後のホームグランプリとなった鈴鹿は、我々にとってはほろ苦い結果になりました。週末を通してそれなりの速さを見せられていただけに、ストフェルの第2コーナーでの接触等の不運により、最終的にホームのファンの前でポイント獲得に至らなかったことは残念でした。ただ、フェルナンドが見せた最後まで諦めない走りは、先々のレースに向けてチーム全員に勇気を与えるものでした。

今週末のUSグランプリが行われるサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)は、2012年に作られた比較的新しいサーキットで、大きな高低差の中に、低速・中速・高速と、バリエーションに富んだコーナーを持つテクニカルなレイアウトです。特に第1セクターは、坂を駆け上がった先の第1コーナーの後に、シルバーストーンや鈴鹿に似たS字の高速コーナーが配されており、エキサイティングな展開が予想されるレースの中でも、見所の一つになると思います。パワーユニットとしては、コーナーが連続する箇所が多いので、特にドライバビリティーのセッティングが重要になってくると考えています。

今回のレースは、我々のマシン特性を考慮すると残り4戦の中でも、特に我々にとってポイント獲得のチャンスが大きいレースだと想定しており、高いモチベーションで臨みます」

フェルナンド・アロンソ

「我々のパッケージが本来持っているペースを発揮できず、フラストレーションのたまる2戦でしたが、米国へ向かうのは楽しみにしています。米国のファンはとても情熱的かつ熱狂的で、今年のインディ500参戦の際は素晴らしい時間を過ごしましたし、オースティンでの雰囲気も楽しみです。

COTAは本当に楽しいコースで、すべてのセクターが異なる性質を持っていますし、時間とともに変化する路面コンディションに合わせ、セットアップを変更していくという点で、ユニークなチャレンジになります。さらに、他よりもコース幅が広く、オーバーテイクのチャンスもあると思うので、日曜にそれができればと願っています。

米国では楽しい時間を過ごし、いい思い出がたくさんあります。オースティンでは、結果が出ない中でも続けてきた努力が実を結び、勢いが加速すればうれしいですし、持てる力をすべて出しきればポイント獲得が可能だと思います。さまざまな要素を考慮しなければならないですし、オースティンではここ数年トラック内外でかなり多くのドラマが生まれています。何が起こるかは分かりませんが、チャンスを逃さずに取り組めばいい結果が出ると前向きに考えています」

ストフェル・バンドーン

「米国・メキシコの2連戦で、未経験のコースを走れるのをとても楽しみにしています。多くのドライバーからCOTAはさまざまな要素を持った人気のコースだという評判を聞いています。また、オースティンへはここ数年リザーブドライバーとして訪れていますが、とてもいい都市で、中心部のロケーションや、地元のレストランは素晴らしいです。

未経験のコースに行くのは、たしかに経験済みの場所で走るのとは違いますが、必要以上にナーバスになることはありません。どのグランプリでも、いつもと同じようにエンジニアと準備に取り組んでいますし、現実の世界で走ったことはなくとも、シミュレーターでは十分に走りこんでいます。ですから、金曜にはすぐセットアップに取り組めますし、できるだけ早くコースへ出たいと思います。

私にとっては、マレーシア、シンガポールとポジティブなレースが続いていましたが、日本ではスタートの不運により順位を下げてしまい、残念な結果になりました。

今回のオースティンは、エンジンパワーの影響度から見ると、私たちにとっては相性がよさそうですが、広い幅のコーナーはやっかいですし、カギは一周を通じてバランスを保てるセットアップを見つけることだと思います。オーバーテイクのチャンスも多くありそうですし、いい結果が得られればと思います」

エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director

「USグランプリは2012年にCOTAで開催されるようになって以来、とても評判が良く、今やF1カレンダーの中でも代表的なイベントになりつつあります。オースティンはすばらしい街で、ファンもチームも楽しめる要素がたくさんありますし、人々は素晴らしい雰囲気で迎えてくれます。

ドライバーにとっては、素晴らしいコースでの戦いが待っており、私も多くのファンと同様に新型マシンがロングストレートやコーナーセクションでどのような走りを見せるのか、楽しみで仕方ありません。上り坂を駆け上がって1コーナーへ向かっていくマシンの姿は、USグランプリを象徴する光景の一つと言えます。さまざまな要素を持つこのサーキットではいつも素晴らしいレースを見られますし、変わりやすい天候もレースを面白いものにしてくれると思います。

F1の主催者は米国の会社ですので、その“ホーム”で彼らがどんな企画を用意しているのか楽しみですし、エキサイティングで素晴らしい週末になると期待しています。米国のF1ファンは毎年増えているようにも感じます。オースティンの雰囲気はいつも最高で、温かく迎えてくれるので、どのチームも米国に来るのを楽しみにしています。ファンにも、ドライバーにとっても、COTAはレースをするのに最高の場所でしょう」


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まとめ

サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)は全長5.515kmで決勝56周となっています。

https://www.formula1.com/

全開率は63%で最高速はスピードトラップ計測地点もある12コーナー手前で320km/hとなっています。

燃費は1周1.8kg×56=100.8kgとなる模様、多くの低速コーナーに対応するためダウンフォースが必要になるがロングストレートもあり妥協点を探らなくてはならない。

路面のバンプが年々酷くなっているようでしなやかな足回りも必要となるらしい。こういったセッティングのコースは現状のマクラーレンはかなーり不得意分野でしょうね。

あと4戦となりホンダの最新スペックは投入されないのか、このまま現状維持だと正直悲しいなぁ。