長かった夏休みも終わりとうとう今週末ベルギーGPにてF1グランプリが再開されます。残り9戦にてメルセデス対フェラーリの対決は俄然面白くなるでしょう。

パワーと空力のバランスが問われるスパでのレースは、今後を占う上でも重要なポイント。下馬評ではメルセデス優位となっていますがフェラーリがこの夏休みで高速域でのバランス改善が出来ていればいい勝負に期待できます。

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ベルギーGPでのタイヤ選択

http://racingspot.pirelli.com/

タイヤに対する考え方がチームによってバラバラです。ソフト1セット戦略は1ストップをしないと考えていいのかな?

2016年のタイヤ戦略

昨年は9周目で赤旗中断がありタイヤ交換できたため、ライフについてはわかりにくくなっています。

タイヤ選択は「SS,S,M」でTOP3は以下の戦略でした。

  1. ロズベルグS3old:(9)⇒M:(17)⇒M:(18)
  2. リカルドS3old:(9)⇒S:(16)⇒M:(19)
  3. ハミルトンM:(9)⇒S:(12)⇒S:(11)⇒M1old:(12)
https://www.formula1.com/

2016年タイヤの状況

TOP3チーム(フェルスタッペンを除く)はQ2を中間設定だったSでクリアしている。

最長周回数では予選を含めSSは10周、Sは18周、Mは28周となっているが、タイムとの折り合いで考えればSSは9周、Sは14周、Mは18周ぐらいが目安でした。

2017年のタイヤの状況は?

http://racingspot.pirelli.com/
 5段階指標 AUS CHI BRN RUS ESP MON CAN AZE AUT GBR HUN BEL
ダウンフォース 4 2 2 4 4 5 2 2 3 4 4 2
路面グリップ 1 3 4 4 4 1 1 4 2 4 4 4
路面の荒さ 3 3 5 2 4 1 1 1 1 3 3 3
タイヤ横方向の負担 2 4 3 5 4 1 1 2 3 5 4 4
タイヤ全体の負担 1 4 3 2 4 1 2 3 2 5 3 5

1コーナーから5コーナーまでの全開区間、15コーナーから18コーナーまでの全開区間でのロスタイムを防ぐためダウンフォースセッティングは低めになります。

横方向への負担も大きく、ピレリの指標ではタイヤ全体への負担係数は最高の5と記されています。

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タイヤのデグラデーション

昨年の結果と今年の規格が1段階硬い事を考慮すると、US10周、SS15周、S20周と考えるのが妥当だと思います。

しかしながら今年のタイヤは思った異常にもつからなぁ・・。

タイヤへの負担度数が同じだったシルバーストンの結果ではSSからSへの1ストップでハミルトンが優勝していますので同じ戦略でもいける可能性は大です。

まとめ

タイヤ戦略は1ストップ(Q2をSSでクリアしてSへ交換)の計画で組んでおいて、何かあれば2ストップへの変更を考慮する必要があるでしょう。

Q2をUSでクリアした場合は1ストップは難しく2ストップとなります。

オールージュ後のロングストレートではDRSの効果が絶大で、トップチームでもオーバーテイクは可能だと思われます。最初から積極的なUS⇒SS⇒SSのような戦略でもいいですね。

間違いなくポール争いはメルセデスとフェラーリです。フェラーリの高速域における改善がどのようなものなのかに注目したいところです。