F1グランプリ中、最高の平均速度を誇るモンツァでのイタリアGPが始まります。超ローダウンフォースにて走る事になるためトラクション不足になりタイヤへの負担が増加します。

車体でのタイヤグリップにおいて最高レベルの物が必要になるこのモンツァでは各チームの車体の出来が浮き彫りになるでしょう。

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イタリアGPでのタイヤ選択

http://news.pirelli.com/

各ドライバー共にミディアムを1セットのみの選択となっています。

2016年のタイヤ戦略

タイヤ選択は今年と同じ「SS,S,M」でTOP3は以下の戦略でした。

  1. ロズベルグS3old:(24)⇒M:(29)
  2. ハミルトンS3old:(25)⇒M:(28)
  3. ベッテルSS3old(16)⇒SS:(17)⇒S:(20)
https://www.formula1.com/

2016年タイヤの状況

メルセデスがQ2をSでクリアして1ストップ作戦。決勝でMを使って完走しているのはメルセデスの2台とエリクソン、オコンのみでした。

各タイヤの最長周回はSSで24周(グロージャン)、Sで28周(グロージャン)、Mで32周(オコン)となっています。

タイムとの折り合いで考えればSSは15周、Sは20周、Mは25周ぐらいが目安でした。

2017年のタイヤの状況は?

http://news.pirelli.com/
 5段階指標 AUS CHI BRN RUS ESP MON CAN AZE AUT GBR HUN BEL ITA
ダウンフォース 4 2 2 4 4 5 2 2 3 4 4 2 1
路面グリップ 1 3 4 4 4 1 1 4 2 4 4 4 2
路面の荒さ 3 3 5 2 4 1 1 1 1 3 3 3 3
タイヤ横方向の負担 2 4 3 5 4 1 1 2 3 5 4 4 2
タイヤ全体の負担 1 4 3 2 4 1 2 3 2 5 3 5 5

コース全域でスピードが高いためタイヤへの負担は高くなり、ダウンフォースが少ない事によるタイヤの空転も増加しタイヤ全体への負担度は最高指標の5となっています。

ストップ&ゴーサーキットのためコーナーではなくストレートでタイムを稼ぐことができるマシンが圧倒的に有利となります。

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タイヤのデグラデーション

SSは25周、Sは35周、Mは50周ぐらいが目安となると思われます。

ラップタイムとの兼ね合いから考えればSSは20周、Sは30周が目途になるでしょう。

まとめ

今年のタイヤ戦略は1ストップが主流となり。SSスタート⇒Sの一択ですね。

基本的には抜けないコース、2ストップはトラックポジションキープの考えからも難しい選択になる。決勝の後半戦においてタイヤに不安があり尚且つポジションキープできるならピットインして安全策をとるのもありです。

 

極力タイヤをいたわって走れるマシン(パワーのあるマシン)がタイヤ面でも有利です。

間違いなくメルセデスが速く、フェラーリが続く事が予想されベルギーの再現かと思われるレースが展開されるでしょう。