2017年の開幕戦を終えたアロンソがドライブは楽しいでもサウンドはまだまだだと言っていました。

2014年より導入されたパワーユニットによりエンジンサウンドは激減しました。なぜ音が静かになったのか知らない方のために解説すると共に、私なりに考えた音を取り戻す解決策をリポートします。

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エンジンの変更

2400ccNAV8エンジンから1600ccV6シングルターボエンジン+回生電気モーターとなったハイブリットエンジンは静かで迫力に欠けると多方面より指摘があり不評でした。

NAエンジンはエクゾーストが2本あり超高回転型で最高回転数規制18,000rpmが適用されていました。とにかく「パァァァーーン!」という甲高い音がしていてNAエンジンならではの音でした。

現行のターボエンジンは最高回転数15,000rpmで「ボオォォーー!」とターボエンジン特有のこもった音になっています。

この違いがあまりにも大きく不評になってしまった原因です。

現行ターボエンジンの静かな理由

© Giorgio Piola

F1は1980年代後半にホンダターボエンジン最強時代がありました。その頃は1,500ccのV6ツインターボで回転数制限はなく、エグゾーストも2本あってかなりの音量を発生していました。ターボエンジンでも音量を上げるの事は可能です。

現行エンジンの静かな理由は以下です。

  • エキゾーストが1本(細いウエストゲートパイプ2本)
  • エンジン回転数制限15,000rpm
  • 燃料流量制限100kg/h固定(10,500rpm以上)

まずはメインエキゾーストが1本しかありません、細いウエストゲートパイプは2本ありますがこれでの音量増大はごくわずかです。

一番の問題は回転数です。通常エンジンは回転数を上げればそれに乗じて音量が増えますが、現行のエンジンはせいぜい12,300rpmぐらいまでしか回しません。

これは燃料流量制限により10,500rpm以上は使用燃料量を増やすことができずパワーの増大が見込めないためです。回すメリットが無いのです。

回転数を上げなければ音量は上がりませんので、現行の規定では間違いなく音量が増える事はないでしょう。

音量を上げるためには

2014年当初この音を取り戻すために、エキゾーストをラッパ状に広げたテストなんかもされていましたが、良い結果は得られませんでした。そして2016年からはウェストゲートパイプを別途設けるように規定変更されましたが極わずかな音量アップにとどまっています。

ウエストゲートに関する記事はこちら⇩

F1は2016年の排気音の増大へ向けて技術的レギュレーションを変更

エンジン回転数の引き上げ

常用エンジン回転数を上げる必要があります。燃料流量規制を引き上げる、もしくは最大燃料流量はそのままに適用回転数10,500rpmを引き上げる事で対応できます。

エキゾーストを2本へ

エキゾーストを2本に変更(ツインターボ化)する。かなり難しい事ですがパワーユニットの大幅規定変更をしなければならない事になります。現行レギュレーションでは

  • 「タービンの軸は車輛中心線から25mmになくてはならない。」
  • 「コンプレッサー、タービン、MGU-Hは機械的に連結されていなければならない。尚且つクランクシャフトに平行でなくてはならない。」

となっているので絶対に無理なのです。もともと集合された1本を2本に分けても意味はありません。

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解決策

NAエンジンに戻る事は絶対にありえないので(多分)、現状のハイブリット規格での考察になります。

規定を大幅に変えないとなると、燃料流量制限を見直しエンジン回転数を上げる事がまずは第1ステップかなと考えます。例えば最大燃料流量は100kg/hは変えずに発生回転数制限を12,500rpmなどに引き上げる事によって常用回転数は14,500rpmぐらいまでは使用することになると思います。

それにより音量アップがどの程度なのかはわかりませんが、F1運営のテクニカルアドバイザーであるロス・ブラウンがチームに協力要請し現行状態で回転数を上げるテストをすれば音量アップがどの程度なのかわかるはずです。

今後の運営にはそんな努力も必要になってくると思います。行き当たりばったりの規則変更はやめにしてテストしてからの変革が必要だと感じています。

SNS一部開放などリバティ・メディアの運営は今のところ上手くいっていますが、現行の規定は2020年まで大幅変更できませんのでそれをどうするかが焦点になってきます。早めに色々できたらいいんですが。

 

あなたが思うF1音量アップの構想がありましたらコメントして下さればありがたいです。