2014年よりF1エンジンレギュレーションが変更された1600ccのV型6気筒エンジンでシングルターボ、ガソリン直噴、回生モーターを2個、バッテリーを一つとなっている。

 

そのほかには燃料の使用方法についての規定があり、燃料流量は1時間あたり100kgで、決勝レースで使用できる燃料は100kgとなっている。

 

2014年の開幕戦オーストラリアでは2位にはいったレッドブルのリカルドが燃料流量が100kg/hを超えていたとされ失格になった。この数値を測る測定器はFIAより定められたものを使用しなければならず、レッドブルはほかの測定器を使用してセッティングしていたため微秒に流量がずれて失格となってしまった。

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Gill Sensors社の燃料流量計

イタリアのメディアによればFIAはF1チームに対し、第3戦中国GP(4月12日決勝)から有効となる新たな技術的指導通達を出したと報じている。

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燃料流量の抜け穴を見つけたと報じるイタリアメディア

イタリアのOmnicorse(オムニコルセ)は、燃料流量計の数値は100gkg/hを超えないが、その後の部分で実際には100kg/hを超える方法をエンジンメーカーが見つけ出したのではないかと疑念をもっている。

 

メルセデスとフェラーリはガソリン直噴用のインジェクターを500バール(気圧)まで耐えれるようにしているらしい。これは去年の倍の数値みたいだ。直噴圧力を高めることで燃料をよりきめ細やかに霧状に噴射し燃焼効率を高める。市販車では150~180バールぐらいが基本数値になる。

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それを今年規定ギリギリの500バールまで耐えれるようにしてあるというからメルセデス、フェラーリのパワーアップの要因はそこにあるのかも知れませんね。ホンダもこの500バールインンジェクターを搭載しているらしい、ルノーは250バールだと言う。

 

現代のF1は少ない燃料(100kgのガソリン)で決勝レースを最速で走った者が勝ちとなるので、燃費がよくてパワーもでるしかもハイブリット効率がいいと全て揃える事が必要になっているので、このPUレギュレーションを間違っていると批判する者も多いけど、私はF1のこの挑戦を高く評価したいと思う。

 

しかしながら一度、規定や規則での抜け穴的なものは段階を踏んで処理してもらいたい、メーカーとしてはせっかく見つけた技術である。技術なくして進歩は無い。
FIAはどうか技術を簡単に取り上げるのだけはしないでもらいたい。