スペインGPではホンダのアップデートがありました。振動問題の原因が回転数9,000rpmあたりでトルクの谷がありそのせいで振動が発生していたという事です。

エンジンマッピングの改善と吸気系、燃料系のアップデートを施しピークパワーの改善は無いものの低回転域でのトルクとパワーを改善しドライバビリティを向上させたようです。

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スペインGP予選タイム差+1.899秒

ドライバータイムギャップ
1ルイス ハミルトン1:19.149
7フェルナンド アロンソ1:21.0481.899

総合力が試されると言われるカタロニアサーキットですけど、ここでこれほどタイムを詰められるとは予想外でした。アロンソの神業的ドライビングによるところは大きいですけどマシンのポテンシャルが無ければ出せないタイムですのでマクラーレンのシャシー開発は順調といっていいですね。

アロンソのQ3のラップですけど、ステア修正はほとんどなくスムーズに走らせています。パワーが無い分振り回すドライビングではなくスピードを落としすぎないように丁寧に走っているのがわかります。

アロンソのQ3アタックラップ⇒https://youtu.be/v6u840Kh5os

スペインGP決勝タイム差+2laps

せっかくの7位スタートが、スタート直後の混乱で11位まで転落。

原因はパワー不足によりマッサに1コーナーで先に行かれて、クラッシュしたフェルスタッペンとライコネンがコースに戻ってきたところマッサがアロンソ側によける、そしてアロンソは行き場なくコースアウトしてしまう。

その後はグロージャンにずっと抑えられじれて12周早々にピットインして14位、今度はクビアトに抑えられる。その間タイヤの新しいザウバーのエリクソンに抜かれ15位。

31周目にピットインするけど直後に同僚バンドーンが作り出したVSCによってライバルたちはロスタイム無くタイヤ交換し15位のまま。

終盤にまたタイヤ交換してウィリアムズ2台をかわす、最終ラップに怒りのアタックラップを完遂してファーステストラップにおいて4位のタイムを出し12位でチェッカー。

とにかくやる事なす事悪い方へ悪い方へとなってしまい終わってみれば2周遅れだったという結末です。

マクラーレンホンダ改善の兆し

今回のアップデートは今後に期待できる改善がなされたと感じています。やっと昨年終盤あたりの差になっていて本来開幕時に最低限達していなければならない性能になってきた。

シフトアップ時の振動問題

原因はホンダエンジンの9,000回転付近にトルクの谷があった事で、これを改善するためにエンジンマッピングの変更・吸気系の改良・燃料系の改良によってほぼ解決した。

ドライバビリティの向上

低回転域でのトルクとパワー特性が改善されたことにより、ドライバビリティが向上してアロンソのスーパーラップの手助けをしたこと。

シャシーの改善

マクラーレンのシャシーアップデートは両ドライバーとも好感触でFP1,2ではまともに走れなかったアロンソに変わりバンドーンが好タイムを記録。土曜日になるとアロンソが復調して好タイムを連発。

セクター2,3で好タイムをマーク出来ているのでダウンフォースは向上していると言えるが最高速は最下位のため抵抗は多いのかもしれない。

スペインGP後ホンダプレスリリース

http://ja.hondaracingf1.com/

フェルナンド・アロンソ

「今日のレースは、予定通りの展開にはなりませんでした。2コーナーでフェリペ・マッサ選手と接触したのは、少し不運でした。その後、レースの中盤では、ダニール・クビアト選手(Toro Rosso)の後方で何周にもわたって引っかかってしまいました。ただ、それがなかったとしても、正直言うと、今日はポイントを獲得できるほどのレースペースがありませんでした。

少し残念な思いですが、少なくとも今日はレースを完走しました。この結果が、信頼性の面で一歩前進したことを示す最初の兆しであることを願っています。次のグランプリに向けて、さらに準備する必要があります。

明日の午前9時に(インディ500のレースが開催される)ブリックヤードに到着し、正午にはマシンに乗って1回目のフリー走行を迎えます。今から現地入りするまでに14時間ありますが、その内9時間は機内で過ごします。ですから、これからインディモードに切り替えて、今後2週間はインディに全集中力を注ぎます」

ストフェル・バンドーン

「マッサ選手との接触事故については、まだTVでちゃんと確認できていません。マッサ選手があの場所にいるとは思っていませんでした。マッサ選手が追い抜けるように十分なスペースを確保したつもりでしたが、残念ながら、両マシンが接触しました。それによってマシンのフロントホイールが破損し、私のレースはそこで終了となりました。

だれかを非難したいわけではありませんが、個人的には、あれはレースでは避けられない事故だったと思います。

ジョリオン・パーマー選手を追い抜くことに成功しましたが、私にとっては今季初のオーバーテイクでした。ですから、少なくとも、今日のレースから得るものがありました。オーバーテイクする際に非常にいい感触を得ましたが、その事実が、我々のマシンにまだ十分な強さがなく、ライバルチームのマシンと競い合うレベルまで達していないことを物語っています。

ここに持ち込んだアップグレードによって、今回のレースでは一歩前進することができました。一部のエリアでは確実に改善しているものの、レースではまだ少し苦労しています。次戦でさらに改善できることを願っています。

モナコ戦がどうなるのかを予測するつもりはありません。ただ、車体の方は改善しつつありますし、効果をもたらすアップデートがさらにいくつか導入できることを願っています。今の私たちにできることは、様子をみて、ベストを尽くすだけです」

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エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director

「昨日の予選で励みになる走りをみせていただけに、とても残念な気持ちであることは言うまでもありません。

本人のミスではないにもかかわらず、フェルナンドは1周目でフェリペ・マッサ選手との接触に巻き込まれてコースオフし、その直後にポジションを6つ落とす結果となりました。それ以降は懸命にプッシュしていたものの、前方のマシンとの差を詰めることができず、単独でレースを展開し、12位でフィニッシュしました。

一方のストフェルは、今朝、パワーユニットの構成部品を一部交換することをチームとして決断した結果、10グリッド降格ペナルティを科せられ、最後尾の20番グリッドからスタートしました。ストフェルはそこから、レースの最初の3分の1は非常に懸命にいい走りをし、20周目までに16番手に順位を上げました。中でもジョリオン・パーマー選手のマシンを力強くオーバーテイクしたのは、今日のハイライトでした。

残念ながら、その後、フェリペ・マッサ選手のマシンと接触したことでサスペンションに損傷を負い、マシンがドライブ不可能となったため、ストフェルの快進撃は33周目でストップすることになりました。

レース結果に関して言うと、今日は我々にとって忘れるべき一日です。それでも今週末は昨日の着実な予選ペース以外にも、前向きな点がいくつかありました。MCL32はドライバーが心から信頼できる車体であることは明らかです。その資質が次のモナコに向けて、いい兆しとなります。2週間後にはモナコの曲がりくねったストリートサーキットで、再びライバルチームとの戦いに挑みます」

長谷川 祐介(株)本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者

「昨日の予選はフェルナンドの素晴らしいパフォーマンスによりいい結果となりましたが、そこからすると今日のレースはチームの全員にとって残念なものになりました。

フェルナンドは1周目の不運なアクシデントにもかかわらず、今日もいいレースを見せてくれました。

どのような状況でも諦めず、前を走るマシンを懸命に追いながらいいペースで走ってくれましたが、予選で獲得したグリッドのはるか後方からレースを続けなければいけなかったことは、彼のレースを難しいものにしました。

今日は十分にポイントを獲得できる速さがあったと思いますが、結果的にポイント獲得に至らなかったことは非常に残念でした。

この週末はストフェルについては厳しいものになりました。最後尾からレースを始めることになり、レース中盤でのリタイヤという結果に終わりました。彼はいま難しい状況にいると思いますが、この状態から挽回するために一緒にチャレンジを続けていきたいと思います。

次戦のモナコグランプリも、我々にとっては大きなチャンスになると考えています。

ドライバーのスキルも重要になりますが、ジェンソンとストフェルが素晴らしいパフォーマンスを見せてくれると思っています。レースに対しては万全の準備をして臨みますし、同時にさらなら競争力をつけるためにマクラーレンと一緒に開発も継続していきたいと思います。」