第2戦マレーシアGPが終了した。オーストラリアGPでの状況から今回も似たようなものだろう思っていたが、マクラーレンホンダの改善がかなり進んでいた。

フリー走行の走り始めからトラブルは少なく順調に周回を重ねていた。思っていたよりも進歩していて本当に驚いた。ドライバーのJ・バトンもコメントでもしかしたら戦えるかもしれないと口にしていた。

出典:HONDA
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マレーシアGPでの予選タイム差2.367秒

1 L.ハミルトン メルセデスAMG 1:39.269
17 J.バトン マクラーレン 1:41.636

このタイムは共にQ1でのタイムです。ハミルトンはハードタイヤ、バトンはミディアムタイヤですが今回のマレーシアGPではこの2つのタイヤのタイム差がほとんどありませんでした。

前戦での差が約5秒だったので一気に半分の改善したことになります。オーストラリアではかなりのパワーセーブをしていたのでここマレーシアでは大きく改善したように見えています。

 

マレーシアGP決勝でのタイム差はリタイアのため無し

残念ながら2台ともトラブルによりリタイアしてしまった。共に暑さによるトラブルと思われる。

レースペースは下位チームと遜色ないようなタイムを出していた。しかしコーナーのアペックスでマシンが振られるような挙動を多く見せていた。リア側のダウンフォースが不足しているように見えた。

HONDA
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ホンダの新井さんのコメントはこちら

「フェルナンドは良いペースで走っていたので、ERSの冷却に問題があって彼をピットに戻さなければならなかったことが、本当に残念です。ジェンソンも、集団の中でポジションを上げるべくプッシュしているときに、ターボの問題が発生しました。
2人のリタイアは、当地特有の高温環境が原因ではなく、レースコンディション下でパワーユニットが厳しく使われたことによるものです。
すぐに問題の原因を解明し、次の上海ではさらなる改善を目指します」

J・バトンのコメント

「スタート直後は、少し混乱しました。セーフティカーラン中のピットストップでいつもより時間がかかり、ロベルト(メリ)に前に出られてしまった上、彼はセーフティカーとのギャップを詰めませんでした。これによって再スタート時には前の集団と4~5秒差となり、ロベルトをパスして集団に追いつく必要があったので、さらにタイヤを消耗してしまいました。
ただ、こうしてレースをできて、とても楽しめました。前方にRed Bullのマシンが見えたときには驚きましたし、前戦のパフォーマンスを考えれば、すばらしいことだと思います。他のマシンにまた少し近づいたと思いますし、集団の中で戦えたことが、今週末で最も大きな収穫です。レースをするたびに進歩しているので、彼らを追いつくのに長くはかからないことを願っています。
2人ともリタイアとなってしまったのは残念でしたが、今日は有意義な一日になったと思います」

F・アロンソのコメント

「この週末は、すべてが期待以上に良かったと思います。
特に、ジェンソンも私も他のマシンと戦うことができたのが、よかったです。我々にとって重要な第一歩を踏み出すことができました。
そして、レースペースは驚くほどに良かったと思います。集団の中で走りましたが、ピットストップ前にはRed Bullのマシンを捕らえることができそうでした。これはうれしいサプライズです。
リタイアの原因については、しっかりと話し合う必要があります。チームは無線で、マシンを守るために抑える必要があると伝えてきたので、ピットへ戻りました。
プレシーズンテストでもよく起きていた信頼性の問題ですが、走り込みが不足しているので、初めの数戦は起きる可能性があるものだと思います。
中国では、さらに一歩前進できるように頑張ります」

 

今回もやはりトラブル原因は熱なんですね、マクラーレンのマシン側での対応をかなり増やしていかなくてはならないでしょう。多少の空力性能の低下してもこの冷却問題は早急に対処してほしいね。フェラーリなんかは去年よりサイドポンンツーンの開口部を広げてきていますし。

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今回マクラーレンホンダが見せた改善スピードは当たりまえの結果です。このぐらいはトップチームなら順当な対応といえるでしょう。そして次回もさらなる改善ができるはずです。トップから1秒差ぐらいまでなら今季中に行けそうな気がしてきました。

マクラーレン・ホンダさらなる躍進期待しております。