カナダGPが始まりますね。今回も注目ポイントはウルトラソフトタイヤになりそうです。

 

ホンダとしては、どうもアップグレードはないようなので、現時点でのパワーバランスを見極めるのには格好のコースになります。

 

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ホンダF1プロジェクト責任者の長谷川さんのコメント

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「カナダGPはいつもワクワクします。情熱的なファンと予想不能のレースによって素晴らしい雰囲気が生まれるのです。ホンダ・カナダがこのイベントにはかなり長期にわたって重要な支援を行ってきています。ですから、私たちにとってここはくつろげる場所でもあるんです」

「周囲を取り囲む豊かな緑と青い水は美しいですが、サーキット自体は容赦のないところです。ストップとスタートを繰り返すコーナー、ざらついた路面、そして長いストレートがあり、パワーが重要だという特性を有しています」

「モナコとは非常に異なる荒々しさがありますし、チームにとっては厳しい週末になるでしょう。しかし、我々はこれからも懸命に取り組みますし、自分たちのパッケージから最高のものを引き出すためにはどうすればいいかということに集中していくつもりです」

 

マクラーレン・ホンダのレーシングディレクター・ブーリエのコメント

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「モナコは我々にとって複雑な幸運がつめこまれたバッグのようなものだった。2台ともポイント圏内で完走できたのはチームにとっては力強い後押しになったし、ウォーキング、ミルトンキーンズ(イギリス/マクラーレンのファクトリー)、そしてさくら(栃木県/ホンダF1プロジェクト本部)で目に見えないところで行われているハードワークが報いられるものだった。だが、我々はトップ争いに返り咲くまでは満足するわけにはいかないということは誰もが分かっていることだ」

「曲がりくねった低速市街地サーキットであるモナコでは、もっと強いパフォーマンスが発揮できるだろうと予想していた。だが、それでも自分たちのクルマについて多くを学ぶことができたし、決勝日が非常に厳しいコンディションとなったことを考えれば、あまり不満に思うわけにもいかないだろう。我々の2人のF1チャンピオンがうまく対応してくれたしね」

「これからはモントリオールに目を向けることになる。マクラーレンにとっては13勝をあげたところだし、非常に記憶に残るレースを展開した場所だ。モナコ同様に非常に価値のあるイベントだし、手ごわいアスファルトの上で素晴らしいレースが展開されるという定評を持つレースだ。エンジニアやメカニック、そして最終的にはドライバーたちにとって独特なチャレンジが必要となるという点では、(モナコと)似かよった部分もある」

「理論的には、パワーがものを言うこの大変なサーキットは我々のクルマの強みを発揮できるところではないと言える。だが、我々の開発は急ピッチで進んできているし、ここまでの数レースで築いてきた勢いを持続させることを目指している。そしてまた貴重なポイントをもっと獲得できるよう攻めていくつもりだ。楽ではないだろうし、信頼性が最大のカギとなるだろう。だが、我々の目標は、ケベックのものすごく情熱的なファンのために最高のショーを繰り広げることだし、この歴史的なジル・ビルヌーブ・サーキットで自分たちのパッケージをテストすることだ」

マクラーレン・ホンダのジェンソン・バトンのコメント

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「ここはカレンダーの中でも最速レベルのサーキットだ。パワーが非常に重要になる。僕たちのシャシーの強みのひとつは激しくブレーキをかけたときの安定性だ。だからこういうサーキットに向けても恐れたり、しり込みしたりする必要はないよ」

「僕たちはかなりの勢いで開発を進めているし、目に触れないところではパッケージ全体のパフォーマンスをコンスタントに改善するために多くの作業が行われている。だからカナダでどれほどのパフォーマンスを示すことができるかワクワクしているんだ。モナコに比べるとサーキット特性はかなり難しいけれどね」

「僕がこのサーキットを大好きだということは誰もが知っていることだ。僕にとって最高レベルのレースができた場所だからね。2011年のレースはその中でも特にお気に入りだよ。本物のレーサーのためのサーキットなんだ。クルマには厳しいし、ドライバーにも厳しい。たとえ天候がどうあれ、常にものすごいレースになる。ウォール・オブ・チャンピオンズ(王者の壁/最終シケイン)を無傷で切り抜け、最終コーナーを立ち上がれたときには達成感があるよ。日曜日にはそれを70回味わえるようにしたいね」

「カナダはF1カレンダーの中でも間違いなく伝統の1戦だよ。街は素晴らしいし、毎年あそこに行くのが楽しみなんだ。街全体が信じられないほど歓迎してくれるし、よそではないようなにぎわいがある。モントリオールの雰囲気は本当に独特なんだ。天候によるコンディション、高い壁、狭いコース幅、滑りやすい路面などによってレースは常に予測不能だし、本当の男かどうかが試されるんだ」

「モナコは僕にとって第二のホームでもあるし、あのレース週末は本当にあわただしいんだ。だからカナダへ向かうのはまったく違う感覚だよ。あそこのリラックスした雰囲気が楽しみだ。モナコではいい信頼性を示すことができた。そしてフェルナンド(アロンソ)も僕も、かなりひどいコンディションの中で完走することができた。今週末も天候が少しばかりサプライズを提供してくれ、僕たちが活路を見いだせることを期待しているよ」

 

マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソのコメント

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「カナダは素晴らしいサーキットだ。非常に大変だし、常に集中を切らさないことが求められる。非常に低速のコーナーからすぐに高速コーナーへとつながるし、ブレーキやパワーユニットには大きなプレッシャーがかかることになる。F1カーにとってはかなり厳しいサーキットだよ。だから、まずは信頼性に集中していく必要がある。原因不明のトラブルや技術的な問題が発生しないようにしないとならないんだ。それによって僕たちのパフォーマンスが脅かされてしまうことになりかねないからね」

「モナコは僕たちにとって前向きな結果だった。2台ともポイント圏内で完走できたし、追いかけてくる集団を後ろにとどめたままにできたのはすごく満足だったよ。だけど、まだやるべきことがたくさんあることも分かっている。僕たちは間違いなく進歩を遂げている。だけど上位で戦うことができるようになるまでは、もっと頑張り続け、一貫して開発を続けていくしかないんだ」

「モントリオールはモナコとは全く違う挑戦になる。自分たちのパッケージをすぐにこのサーキットに適応させることができるよう期待しているし、現在の調子を維持したいと思う。だけど、難しくて予想もつかないような週末になるのは確かだろうね」

「カナダで過ごすのは大好きだし、北アメリカに行くのも楽しみだ。ヨーロッパでのシーズンの中に位置付けられているけれど、雰囲気はかなりヨーロッパ的だよ。人々はフレンドリーだし、食べ物もすごくおいしい。異文化のるつぼのようなところなんだ」

「グリッド上位のほうでは激しい戦いが繰り広げられるようになってきている。チームはだんだん強さを増しているし、自分たちの開発を推し進めているからね。中団も本当に接近戦になっている。そしてサーキットごとに違うチームが強さを発揮することになる。僕たちにとっては予選も決勝も直近のライバルたちとの戦いは厳しいものになりそうだ」

「このサーキットの要求に応えられるよう、チームはクルマのセットアップに懸命に取り組む必要がある。そしてグランプリ中にはさまざまなことが起こる可能性もある。僕たちに何ができるか、様子を見ることにしよう」

 

前回のモナコで完全にマクラーレンのシャシーが悪いことが露呈しました。

 

エンジンパワーの差が出にくいサーキットで、スタビリティの悪さがでていました。カナダではホンダのパワー差や燃費が問題になってきます。

 

明らかに決勝では不利なので、予選でどれほどのタイムがだせるのか?最高速はどうなのか?その辺りに注目していくしかないですね。

 

追伸:ネット回線工事がやっと終わりました。長らく更新できずに申し訳ありませんでした。