アロンソのインディ500参戦と佐藤琢磨の優勝でホンダのF1の失態が薄れていましたが、8日にマクラーレンのザク・ブラウンがロイター通信の独占インタビューに答える記事が公開されると状況は一変している。

Exclusive: McLaren, Honda nearing ‘fork in the road’

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マクラーレンとホンダのパートナーシップは分岐点

ホンダのアップグレードはカナダGPに当初行われる予定でしたが、無期限延期になっている。

http://www.indycar.com/

ザク・ブラウンの発言内容は以下です。

  • ホンダは非常に懸命に取り組んでいる。しかし途方に暮れているようだ
  • (モントリオールに)アップグレードは導入されないと、つい最近連絡があった。明確なスケジュールは示されておらず、それを少し心配している。痛みは大きい。いつまでも無為に時を過ごすわけにはいかないのだ
  • 我々もドライバーたちも、今回のアップグレードを非常に心待ちにしていた。それだけに導入されないことに大きな失望を感じている。努力が足りないわけではないが、彼らはうまくまとめるのに苦労している
  • 執行委員会からは進軍命令が出ている。あと1年、このような年を続けるつもりはない。そう願っている
  • 我々の選択肢について詳しい話をするつもりはない。ホンダとともに世界タイトルを獲得したいと思っている。だが、それが達成できるかどうかを、いずれ判断する必要がある。今の我々は、深刻な懸念を抱えている
  • アップグレードが導入されず、アップグレードが、彼らが予想していたレベルに届かない。ただただ時間がかかる。我々は限界に近付いている
  • 来年の新車のプランを立て、アロンソに対して残留を説得する材料を提示するため、今後90日のうちに大きな決断を下す必要がある
  • すべてがひとつにまとまるだろう。決断すべき問題は多数あり、『分かれ道に来たとき、どちらに進むか』を決める時期に差し掛かっている
  • ホンダと独占契約を結んだことは「100パーセント正しかった」との見解を示しているが、今の状態をこれ以上続けていくわけにはいかない
  • しかしながら、今のところうまく機能していない。F1での1年は永遠のように長い。3年ともなると10年に値する。今の状態を永遠に続けていくわけにはいかない
  • カスタマーエンジンで(タイトルを)取れると思うか? 私は可能だと思っている
  • FOMの(分配金)減少、スポンサーシップの減少を考えれば、ホンダがもたらしている商業的メリットは減少しつつあるといえるいろいろ考えあわせれば、外部から見られるほど大きな商業的メリットではない

「9月までに勝てれば残留する」とアロンソ

http://www.fia.com/

カナダGPの木曜日記者会見にてアロンソが「9月までに勝つかそれに近い状態であれば残留する。」と発言している。

今年はホンダとのパートナーシップ3年目、アロンソの契約も3年目となり今年はチャンピオン争いをする予定だったのが成績は最下位となっている。そこには武士道好きのアロンソはいなくただただホンダの不甲斐なさに怒っている状態。

ホンダに課せられた期限

予定通りのパワーアップが出来ないホンダに対する最終期限は90日後だという事です。8月の終わりまでには結果だしてとマクラーレンは言っています。アロンソも同様にマクラーレンと歩調を合わせた期限を設定しています。

8月の終わりは夏休み明けのベルギーGP(決勝8月27日)が開催されます。2017年F1日程・時間

次の週にはイタリアGP連戦になり、この両GPはパワーが必要とされるコースでの戦いになるので、今のままでは到底太刀打ちできるレベルではないです。

はっきり言ってその域に達する事は不可能であり、ホンダは事実上パートナーシップ終了宣告を受けたようなものです。

こうなってくるとザウバー・ホンダ誕生の裏でマクラーレン・メルセデス復活のシナリオが描かれていたと考えてもなんら不思議ではない事でしたね。

ホンダのスポンサーとしてのメリット

ホンダはマクラーレンに対して巨額のスポンサー料を支払っているとされていて、その額は1億ドル(約110億円)との情報もあります。

そしてパワーユニットは無償提供のはずで、メルセデスカスタマー料金が約28億円と以前情報がありましたので推測ではありますが、マクラーレンはホンダとの契約上年間138億円ものメリットがあります。この額は弱小チームの年間予算に匹敵します。

これだけの金額を失っても業界一と言われるパワーユニットを搭載する事でトップ争いに返り咲きたいのがマクラーレンの願いであり、しいてはマクラーレンのバックにいる株主たちの勅命なのでしょう。

まとめ

これは最後通告だと思われます。今回こそ本気の本気と感じている私がいます。

ただ、すんなりメルセデスからカスタマー供給を受けられるとも思いませんが、どうなんだろうか?

ホンダにしてみても、得意なはずのエンジン本体で劣っているのですから目も当てられない状況。とにかくあと3カ月でピークパワーで50馬力アップは絶対に必要な数値となりそう。

無理だろうな・・・。

でも何とかしてくれよホンダさん。